ロレックス(ROLEX)は、言わずと知れた高級時計ブランドNo,1ですが、そのモデルは多岐に渡っています。そして多くのモデルの中には「ご当地限定」として販売されているものも多く、日本もその例外ではなく、限定モデル好きの好事家のファンの間では人気があり需要も高いものです。今回はその「日本限定」と言われているモデルについて紹介していきます。
ロレックスの「日本限定」には3種類ある
ここでいう「限定」という言葉の意味を厳密にとらえていくと、ロレックスには「狭い意味での日本限定」と、「広い意味での日本限定」の違いがあると言えます。
1.ロレックスが公式に「これは日本限定ですよ」とアナウンスしたモデル
2.ロレックスが「日本で活動する日本企業向けに製造した限定モデル」
3.公式なアナウンスはないものの、日本で一定数しか販売されておらず事実上の「限定モデル」と捉えられるもの大きくこの3つに分けることができるのです。
「公式な日本限定モデル」とは
ロレックスから正式なアナウンスが出ているモデルとして有名なのは何といっても、ターノグラフ日本限定/116263(2011年発表)でしょう。
2カラー(ブラック文字盤とホワイト文字盤)で各300ずつのみ生産された希少モデルとして知られており、文字盤内の随所にグリーンカラー(緑の多い日本のイメージでしょうか)を配しているのが特色です。(通常モデルであればレッドカラーを使用している「モデル名の印字部分」「秒針そのもの」「日付の数字」の3か所がグリーンです)
ブレスレットはオイスターブレスと言われるスポーティなタイプでベースには「YGコンビモデル」(イエローゴールドとステンレス素材の組み合わせ)が採用され、日本人好みに仕上がっていると言えるでしょう。生産数も少なく市場にはなかなか出てこないこのモデルこそ本当の限定品といえるかもしれません。
「日本企業向けに作られた限定モデル」とは
これは、厳密には「日本限定」という訳ではなく「日本企業限定」のものなのですが、事実上は日本限定と捉えることができ、有名なものは2つあります。
〇読売ジャイアンツ優勝記念ロレックス(2012年)
88本のみという超限定モデルで、2012年、プロ野球の読売ジャンアンツが5冠を達成した記念のロレックスになります。エクスプローラーⅡにジャイアンツのイメージカラーであるオレンジの配色した特別モデルです。
〇松坂屋400周年記念ロレックス
2011年に販売された松坂屋400周年のモデルです。デイデイト(男性用)とデイトジャスト(女性用)があり、ともにホワイトゴールド製で男性用はわずかに30本限定、文字盤には400個のダイヤモンドが敷きつめられており、4時位置のローマンインデックスはエメラルドがあつらえてあり限定品に相応しい逸品です。女性用は時刻のインデックスにダイヤモンドが採用されていて、レディースサイズは通常ダイヤモデルは10ポイントのデザインですが、この限定は400周年にちなんで4の数字のみルビー、もしくはサファイアが1ポイントで入っています。(各50本ずつの限定品です)どちらもごくたまに市場に登場しますが中古でも300-500万円前後で取引されることが多い希少品です。
公式なアナウンスはないが事実上の日本向けモデルとは
公式なアナウンスはないのですが「日本限定で流通していたロレックス」として知られたモデルは、オイスターパーペチュアル/116000(2008年発表)です。
ただ流通期間はとても短かったので中古でもそれほど市場には出ず、現在では希少なモデルと言えます。外見としてはエクスプローラーⅠに近いと言われており、その特色としては、「時刻のインデックス部分のうち3・6・9はアラビア数字」「ブラック文字盤に白い夜光塗料」「サイズは36mm」というところです。事情については諸説ありますが、エクスプローラーⅠに酷似しているため一旦は流通ストップになったものを日本代理店で全て買い上げたので日本のみで販売されたのだ、とも言われています。ともあれ現在では知る人ぞ知る日本限定流通モデルなので、レア好きのファンの人たちからも人気です。
有名どころの日本限定ロレックスをいくつか挙げてみました。他にも細かくはいろいろあり、例えば古いモデルでいえば1960年代のスペースドゥエラー(NASAの宇宙飛行士の来日を記念したものと言われています)などがあります。
ロレックスを持っている人には「限定モデル」にあこがれ、所有したり欲しがる人も少なくありません。日本限定品は上記に上げたものを合計しても1000点程度しか存在しない希少性の高いモデルとなっており、見る機会もそれほど多くありません。ただこうした知識が元々あれば「どれほど希少なものか」であった時にすぐわかりますし検討もできるというもの。頭の隅に入れていて損はないと思います!
読んでいただき、ありがとうございました。