ブランド品のリユース（中古）市場はコロナ禍もありここ1年以上かなりにぎわっているのですが、最近ではリサイクルショップなどのお店に持ち込むパターンもさることながら、インターネット経由で査定・取引をするいわゆる「リモート買い取り」が盛んになってきました。
配送には宅配便を使うことから「宅配買い取り」という名称で呼ばれることが多いのでここではそれで統一しますが、便利な一方で「トラブルが心配」ということで敬遠する人も少なくありません。
実際に従来型のブランド店頭買取と宅配買取では、お客様目線でどちらの方が便利なのでしょうか？
買い取り価格の高い、安いというのも重要ですが一概には言えないので今回のコラムではとりあえず価格以外の面で、どんな人が利用すればメリットがあるのかなどを整理してみました。
ブランド宅配買い取りのメリットとデメリットとは
宅配買い取りの利点とは
自宅から出ずに、安全に売ることも可能
このコロナ禍で外出をしたり、混雑している実店舗に入ったりすることにリスクを感じている人は大変多くなりました。そんな中宅配買い取りであれば、場合によっては自宅から出ることも無く取引が完了できるのも魅力的です。
ブランド品は自宅で梱包して宅配便に集荷に来てもらえれば出かける必要はありませんし、段ボールなどの資材がない場合も（会社によっては）梱包キットなどを提供してくれる場合もあります。
自分のペースでアクションを起こすことができる
実店舗での取引と違い、店の営業時間や場所に縛られることがありません。
仕事や家事などで忙しく合わせられない人、また近くにお店がない人などにとってはお店への査定依頼メールや梱包、そしてブランド品の集荷などを「自宅で時間のある時」にできるというのは大きいですね！
送ったブランドの査定価格への判断や送金などの連絡についてもメール・電話の好きな方で柔軟にできるのもスマートです。
宅配買い取りのデメリットとは
ある程度ブランド品そのものと、ソフトウェアなど知識が必要
もし「いなくなった家族のものだがなんだかわからないけど高そう」というようなものが出てきても、どのブランドの何という品物なのかはある程度の知識がないと分からず、メールなどで査定申し込みがしづらいです。
また画像の撮影や状態の説明などが必要な場合もあり、その場合最低限のスマホやＰＣなどの知識は必要です。
査定や入金まで時間がかかる
特に家の近くに実店舗がある人にとっては、宅配便で送って届くまでの時間はロスに感じるかもしれません。
手間としては一度送ってしまえばあとは待つだけ、なので意外と負担はないのですが「即、換金したい！」という場合ももちろんあるはずです。
離島以外は1－2日で到着するのですがその分のタイムロスはどうしても自動的に発生してしまいます。
コストがかかる場合もある
最近では宅配便の送料を負担してくれる業者さんも増えてきました。
しかしすべての業者がそういう訳でもないので、場合によっては送る側が送料負担する場合もあります。
また意外と見落としがちなのが到着後の査定で合意できなかった場合、返品されてくる送料をどちらが負担するかということです。
こうした送料負担も事前に確認して利用するのがお勧めです。
リモート形式なのでトラブルが発生する場合も
査定も連絡も遠隔（リモート）という形になるので万一ブランドアイテムが言っていた状態と違ったり、配送中に事故などがあった場合はトラブルになる可能性もゼロではありません。
宅配便のトラブルには保証も付いているのですが他にも時間がかかったり、査定連絡が遅れたりなどちょっとした連絡の行き違いで不安や不信になる可能性も無くはないということになります。
店頭買取のメリットとデメリットとは
店頭買取の利点とは
持っていきさえすれば、話が早い
申込の手続きや商品の状況説明など、リモート買い取りの場合に必要な手続きは特にありませんので、極端な話ブランド品をお店に持っていって渡しさえすれば査定には進めます。
もちろん持っていく手間がかかるのですが、商品知識に詳しくなかったり、パソコンやスマホなどの知識があまりない人でも使いやすいと言えますよね。
査定に合意すれば、即現金が手に入る
最近では宅配買い取りなどでも合意すれば当日中に送金…といったところも増えてきました。
しかしブランド品をその場で手渡して換金する実店舗には、スピードではかないません（笑）
特に急ぐ事情がある人などについては大きなメリットと言えるでしょう。
直接品物に触れて行き違いの無い交渉が可能
実店舗をいつも利用する人の中には「直接値段について交渉しやすいから」という人も多いです。
品物を手に取って双方が見ながら話すので不正などの心配もなく逝き違いの心配もない中、値段について率直な相談がしやすい、と感じる人もいるようです。
店頭買取のデメリットとは
コロナなどの感染リスクは気になる
何といってもこのご時勢なので、お店に出かけていくこと自体にリスクを感じる人は一定数います。
人気のあるお店ほど人通りの多い場所にあり、また店内が賑やかなものです。
お店側も感染対策をある程度してはいるようですが、本来対面での取引ということになるので完全にノーリスクということは難しいと思います。
地理的・時間的な制約はどうしても受けてしまう
お店の営業時間内に行かなければならないので、多忙な人の場合かなりの制約を受けます。
また当然「近くにブランド買取店があるか」ということについても大きくメリットを左右します。
徒歩で行けるほど近くにあるのであれば問題ないのですが、例えば地方で自動車でも時間がかかるような場所にしかない場合もあります。
こうした「自分のペースで売りに行きづらい」ことは実店舗買い取りのデメリットと言えるでしょう。
お店まで運ぶのが大変な場合がある
一口にブランド品と言ってもバッグから財布、キーケースなど小物までありますし、また売りたい点数も人それぞれです。ただかさばるタイプのものを大量に売りたいという場合については（自動車の有無などにもよりますが）、家から持ち出してお店に持っていくのはかなり億劫なはずです。
どういう基準で判断していけばいいのか
宅配買い取りに向いている人は、どういう人か？
時間がなく、多忙な人
例えば昼間は仕事や家事で中々お店に行けない、融通が利かないという人は自分のペースで申し込みや配送ができる宅配買い取りがお勧めです。
大量に所持していて持ち出しが大変な人
大型のブランド品や、売りたいものが多数ある場合などは箱に詰めて送ってしまえば…という発想で宅配買い取りの利用もメリットがあるかもしれません。
この時期外出するのにどうしても抵抗がある人
コロナ禍などが心配、という以外にも「ブランド品をもってお店に行くのを見られたくない」という人も、実はかなり多くいます。こういう方は宅配買い取りの方が間違いなく向いています。
実店舗が近くない人
地理的要因としてお店が遠い、あっても専門性がなくちゃんと評価してくれるかわからない…というエリアに住んでいる場合はほとんど一択で宅配買い取りの方が良いでしょう。
他にも比較的ＰＣやスマホなどに詳しかったり、また商品知識についてある程度ある人はリモートでのやり取りでも自分のペースでブランド品取引を進めやすいので、どちらかと言えば宅配買い取りに向いていると言えます。
店頭買取をお勧めするのは、どういう人か？
信用のおけるブランド買取店舗が近くにある人
やはりお店が近いかどうか、ということは決定的に影響すると思います。
もちろん高く評価してもらえるかどうかは別次元のことなのですが、徒歩圏や自動車ですぐ行ける程度の距離に買い取り店があるのは時間・手間を考えても大きなメリットと言えるでしょう。
お店に持参する手段と時間がある人
近くに買い取り店があっても営業時間内に行くことが困難であれば意味はありません。
また距離がある場合、自動車がないと持ち込めない…といった場合もあります。
ある程度時間の融通が利いて手段のある人に限られるとは思います。
換金を急いでいる人
店頭買取最大メリットの一つが「取引の速さ」です。
混雑していなければブランド一つ当たり平均数分～数十分で査定額は出てきますので（待たされるロスはありますが）、その場で現金を受け取れる店頭買取は急いでいる人に向いています。
他にもリモート買い取りが不安でどうしてもトラブルが気になってしまう人や、ＰＣやスマホなどに頼るのが苦手な人は店頭買取を優先して考えた方が良いと思います。
今回は「どちらに売った方がブランド品は高くなるのか？」といった価格については一度切り離してそれ以外のプラスマイナスについてお伝えしました。どちらが高いかについてはもちろん一概には言えませんし、別の条件が存在するのですがそれは別コラムでお伝えする予定です。
読んでいただき、ありがとうございました。
