断捨離を効率化する方法は?おすすめのタイミングや失敗しないコツ

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家の中に物が増えすぎて、断捨離したいけれど手早くできる方法はないかと思うことはありませんか?片付けを効率良く行うには、物をただやみくもに捨てればいいわけではありません。

今回は、断捨離を効率化する方法に加え、おすすめのタイミングや失敗しないコツを紹介します。

目次

そもそも、断捨離とは?

断捨離というと「物を捨てること」と考える人が多いようですが、実際はもっと深い意味があります。

断捨離とは、一般財団法人「断捨離®」代表のやましたひでこさんが、ヨガの哲学「断行・捨行・離行」をヒントにして作り出した「片付けのメソッド」。
その後、やましたさんの著書『新・片づけ術「断捨離」』を出版したことで広く知られるようになりました。

断捨離を構成する漢字には、それぞれ次のような意味があります。

断:新たに手に入りそうな不要な物を断る
捨:家にずっとある不要な物を捨てる
離:物への執着から離れる

つまり、断捨離とは単純に片付けをする方法ではなく、生活を豊かにするという考え方そのものを指しているのです。

断捨離で期待できる効果


断捨離をすることで、生活にどのような変化が起こるでしょうか。いくつか考えられるものを挙げてみましょう。

家事や掃除、服などの整理が楽になる

きちんと片付けられた家は、物を取り出すのも、片付けるのも簡単です。余計な物が散らばっていないので、掃除も楽に済ませることができるでしょう。

部屋がすっきりして心に余裕が生まれる

きれいな部屋は、それだけで気持ちがいいもの。
また、部屋が散らかっていなければ、掃除も早く終わるので、その分ゆっくりお茶を飲んだり、本を読んだりできることから、心にも余裕が出てくるはずです。

不要な物が売れれば臨時収入が得られる

自分では使わなくなった物でも、世の中にはそれが「欲しい」という人がいるかもしれません。意外と高値で売れることもありますので、思わぬ臨時収入になることも。
フリマアプリやリサイクルショップ、買取専門店など、買取ってもらう方法もいくつかあります。

浪費癖を改善しやすくなる可能性も

部屋がきれいになると、物を増やさないようにしようという気持ちが生まれるため、余計な物を買わなくなる可能性が高くなります。
また、収納場所にある物をきちんと把握することで、必要以上の食品ストックや似たような洋服を何枚も買ってしまうことがなくなるのもメリットといえるでしょう。

断捨離におすすめのタイミング

断捨離はいつからでも始めることができますが、始めやすいタイミングがあります。次のようなときは断捨離を行う絶好のチャンスです。

引越しをするとき・・・荷物の整理をするので断捨離に向いている
大掃除をするとき・・・掃除と同時に不用品整理をすることも多い
家族構成が変わったとき・・・子供の独立など
春先や秋口・・・気候が良く、窓を開けて片付けが行える

反対に、忙しくて余裕がない時期や、ゴミをすぐに処分できない時は避けたほうがいいでしょう。

断捨離の手順

それでは、実際に断捨離を行う際の手順を紹介します。
あくまでも例なので、必ずこの通りにしなければならないというわけではありませんが、まずはこれを参考に取り組んでみてください。

手順1 片付ける場所を決めて、物を分別するスペースを確保する

断捨離を行うためには、物を分別するためのスペースが必要になります。
例えば、クローゼットを片付けようと思ったら、中にある洋服や衣装ケースなどをいったん外に出さなければなりません。その上で、必要な物とそうでない物の仕分けをするので、ある程度広いスペース(床やベッドの上など)が必要になるのです。

クローゼット内の物を仕分ける場合は、床に服を広げることになりますので、気になる人は作業スペースを軽く掃除しておくといいでしょう。

手順2 整理したいところに何があるのかを把握する

次に、整理したいところから出した物を広げて、何が収納されていたのかを確認します。
物が積み重なっていたり、めいっぱい詰め込まれていたりすると、外からだと存在に気付いていなかった物が出てくることも多いもの。

「こんな物を持っていたんだ」「ずっと探していたけれど、こんなところにあったのか!」というのはよくあります。よって、片付けたいところの物はすべて出して確認するのがポイント。

手順3 物を「必要」「不要」「保留」に分別する

整理したい場所に何が入っていたのかを確認したら、それらを「必要」「不要」「保留」の3つに分ける作業を行います。「保留」を設けるのは、必要かどうか迷って、分別に時間をかけないためです。

「必要か不要か」を1分以内に決められなかったら「保留」にしておき、まずは分別することを優先しましょう。

手順4 「必要」な物を整理して収納する

手順3で「必要」と判断した物を、まずは元の場所に整理をして収納します。
クローゼットなら、服の長さごとに分ける、食品のストックなどはラベルが見えるように並べるなど、使い勝手を踏まえて整理収納すると、その後も散らかりにくくなります。

手順5 「不要」な物を処分する

一方、「不要」と判断した物はどうやって処分するかを考えなければなりません。
単純にゴミとして出す以外にも、不用品回収に引き取ってもらう、誰かに譲る、売るといった方法が考えられます。不要になった物の種類や状態を見て判断しましょう。

中でも、ブランド品やジュエリー、時計といった高価な品の場合は、査定のプロがいる買取専門店へ持ち込むのがおすすめ。古い型の物や汚れている物、壊れている物であっても、高値で買取ってもらえる可能性がありますので、きれいじゃないから…と捨てないようにしましょう。

手順6 「保留」の物をいつまでに判断するか決める

最後に、「保留」とした物をどうするかを考えます。
いつまでも保留のままにしておくと部屋の荷物は減りません。そのため、例えば3ヵ月後、半年後といった期限を設け、それまでに一度も使わなかったら捨てる、と決めておくといいでしょう。

断捨離を効率的に行うコツ

断捨離をする際、手早く効率的に行うためのコツを紹介しましょう。これを覚えておくと、手順通りに進めるのが非常に楽になります。

生活必需品が多い場所から始める

家の広さにもよりますが、一人暮らしの部屋でもいっぺんに片付けようとするのはたいへんです。整理する場所を決めて、順番に片付けていきましょう。

片付けを行う場所は、キッチンや洗面所、玄関のような、普段からよく使っていて、物が多いところから始めるのが◎。こういったところがきれいになると、気持ちもスッキリして「もっときれいに片付けよう」という気持ちになりやすいのでおすすめです。

残す物の定量をある程度決めておく

家の広さや間取りによって、収納できる物の量には限りがあります。そのため、何でもかんでも「必要」に分類していては物を減らすことはできません。そこで、分別する前に、残す物の定量をある程度決めておくことが大切です。
あらかじめ定量を決めることで、「必要」に分類する目が厳しくなり、結果的に物を減らすことができるようになります。

保存したい雑誌は必要な部分だけ残す

とっておきたい雑誌類も、もし丸々一冊ではなく一部保存したいところがある場合は、必要なページだけを切り取って、それ以外は処分するのがおすすめです。
バラバラになったページはなくなりやすいので、クリアファイルなどに入れてスクラップブックのように保存するのがいいでしょう。紙にこだわらないのであれば、スキャナで電子化してしまうのも◎。

電子化できる書類はできるだけ処分する

書類についても、電子化できる物はして、現物は処分してもいいでしょう。パソコンなどにきちんとフォルダ分けして保存しておけば、取り出したいときにすぐに見られます。

ただし、家の権利書や保険証書(生命保険などの契約書)など、原本で取っておく必要がある書類まで処分しないように注意。こういった書類も、一箇所にファイリングしてまとめておくと、間違えて捨ててしまったり、紛失したりするのを防げるでしょう。

不要物の処分の期限を決める

「不要」に分別された物については、いつまでに処分するかを決めて、なるべく早く対応するようにしましょう。
ゴミに出す物は次の回収日に捨てるようにし、それ以外の方法で処分する場合も、長く家に置いておかずに処分方法を決めてください。

思い出の詰まった物は最後に判断する

使ってはいないけれど思い出があって捨てられない、高価だったので捨てたくないといった物も中にはあるはず。そういった物は、とりあえず3つのどれにも分類せず、最後に判断するようにしましょう。
捨てるのは簡単ですが、捨てて後悔しては元も子もありません。思い出の品など「捨てたくない」物は取っておくのもひとつの選択です。

また、プレゼントされたブランド品や、形見として譲り受けたジュエリーの中には、古くても価値のある物が少なくありませんので、一度プロに買取価格を見てもらうのもおすすめ。買取専門店に持ち込んで査定してもらい、取っておくかどうかを検討してもいいでしょう。

断捨離で失敗しやすいNG行動

コツとは反対に、これをしてしまうと後で困るかもしれないNG行動についてもご紹介します。

NG1 「まだ使えるから」という理由だけで物を残す

普段使っていないのに、「まだ使えるから処分するはちょっと…」と残しておくのは良い選択とはいえません。もったいないと思う気持ちは大切ですが、使わない物を残しておくと必要な物を置く場所が少なくなります。
結果として物があふれてしまうので、使う頻度が低い物は思い切って処分しましょう。

NG2 生活に必要な物まで捨てる

一方で、使う頻度が低いからといって何でも捨てればいいわけではありません。出番は少なくても、なくてはならない物は存在します。

例えば、喪服やそれに関連する小物などは突然出番がやってくるものなので、処分すると困ってしまいます。物を捨てるときは、「処分してもすぐに次の物が調達できるか」という点も考慮しておきましょう。

NG3 先に収納グッズを調達する

断捨離してからきれいに整理収納するぞ!と意気込んで、先に収納用品をそろえてしまう人もいるようですが、これもNGです。
断捨離をして、最終的にどのくらいの物が残るのか、最初の時点では判断がつきません。よって、あらかじめ収納グッズを用意しても、無駄になってしまうことも少なくないのです。

収納グッズは、何がどのくらいあるのか把握して、どのように収納するかを決めてから、適した物を購入しましょう。

NG4 短時間で全部終わらせようとする

何日もかけて片付けるのは面倒かもしれませんが、家の中を整理するのは思った以上に時間がかかります。物を分別するだけで終わりではなく、物を出してみたら中がすごく汚れていて、拭き掃除をしなければならなくなることもあるでしょう。

こういった工程を省略して、中途半端な状態で終わらせてしまうと、かえってストレスを感じることもあります。最初から欲張らず、少しずつ確実に片付けていったたほうが、満足のいく断捨離ができるはずです。

断捨離できれいになった部屋を維持する方法


断捨離後、部屋をきれいに保つためには、まず「物を増やさない」ことが大切。最後に、すっきりした部屋の維持方法を紹介します。

新しい物を買ったら古い物をひとつ手放す習慣をつける

収納力に対して物が多くなると、すぐに元の状態に戻ってしまいます。そのため、服を1着買ったら、古い服も1着処分するというようなルールを設けて、物が増えないような習慣を身につけましょう。

定期的に整理する日を設ける

冷蔵庫の中の食材や食品ストックなど、安いからとまとめ買いをしたりすると、いつの間にか物が増えていることも。
このような場所は、定期的に片付ける日を設けましょう。「毎月第1日曜日」など、時間のとれるタイミングに整理を行うことで、賞味期限切れの食品などをため込まず、すっきりした状態を保てるようになります。

購入せずレンタルやサブスクを利用する

家に物を増やさないためには、物を買う頻度を下げる必要があります。
最近では、家具や家電、服などもレンタルやサブスクで必要な期間だけ借りられるサービスがあります。扇風機や暖房器具などの特定の期間しか使わない物は、借りることも考えましょう。
また、本も場所を取りやすいので、購入するときは電子書籍を選ぶのもおすすめです。

断捨離で部屋も心もスッキリ!不要な物をお金に替える選択肢も検討しよう

お伝えしたとおり、不要だからといって何でも捨ててしまうのは得策ではありません。自分では価値がないと思っても、買取専門店で査定してもらったり、フリマアプリに出したりしたら、ちょっとしたお小遣いになる場合もあります。部屋もきれいになって、お小遣いも入ってきたら一石二鳥ですよね。

特に、ブランド品やジュエリー、時計など高価な品の場合は、買取専門店に持ち込むことで、お小遣い以上の高値がつく可能性もあります。
買取専門店のジュエルカフェなら、古くても汚れていても、壊れている物でもお買取できる可能性がありますので、捨ててしまう前にぜひお持ちください。査定のみでも無料で対応いたします。

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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