郵便局は切手を買取してくれるの?どこが買取してくれるの?

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実店舗でリサイクル買取業務をしていると、お電話での問い合わせで最も多いものの1つが「切手」についてのご相談です。

「余った切手が大量にあるが、買取ってくれるのか」
「こういうタイプの切手は、価値があるのかないのか」

などなど、以前収集した切手についての相談がほとんどを占めています。
もちろん、「持ち腐れ」になってしまうのが一番良くないのですが、切手を無駄なく消費行動に組み込むにはどうしたら良いのでしょうか。
今回は「切手のお得な使い方・現金化」に絞ってお伝えしていきます。

目次

郵便局での切手「現金化」はできません

郵便局で切手から交換できるもの3つとは?

まずたまにある問い合わせへの結論なのですが、「切手をお金に戻す」ということはできません。
(おつりすら出ません)

その上で郵便局にて交換してもらえるものを簡単にまとめると、
〇ハガキ(主に通常はがき。くじの付いていない物)に交換できる。…手数料が1枚当たり5円、往復はがきなら10円
〇レターパックなどの「特定封筒」と交換できる…手数料は1つあたり41円
〇「郵便書簡」(封筒も兼ねた便せん)に交換できる…手数料は1つあたり10円
とこの3つになります。

いずれもおつりは出ないので注意が必要です。
※またこれ以外に「切手→切手」といった交換も「年賀切手を買ったが、不幸があったので使用できず通常の切手に無償で交換可能です。
正月の年賀はがきに使えないのは残念ですが…季節に関係なく郵便物を送ることが多い人は検討してみてもいいと思います。

送料支払いに充当できる場合も

また「交換」以外にも郵便局が絡んだ送料支払いへの充当が可能です。

〇日本郵便経由の着払いへの支払い
〇ゆうパック・書留・特定記録郵便などへの支払い

などがよく知られており、おつりは出ないものの現金との併用支払いができるので、一部を切手という形で無駄なく使っていけそうですね。
またあまり知られていないのですが「海外への国際スピード郵便(いわゆるEMS)」でも切手による支払いが可能となっています。
輸出ビジネスをしている人などにも朗報ですね!

切手を現金化する2つのルートとは

ネットでの取引はオークションがお勧め

切手に限らずブランド品などを売却するときに、有力な選択肢になるのがネットでの売却です。
「不要なものを売る」というと、メルカリやラクマなどのフリマアプリ、そしてヤフオクなどオークションが想像されます。
ただまず知っておいていただきたいのは「メルカリ」や「ラクマ」など、多くのフリマアプリでは事実上切手の取引は「出品禁止」ということです。
※使用済みや外国のもの、また単位が「銭」のものなど、現在の金券的な性格を持たないものはOKです

その一方でヤフオクなどのオークションでは現在でも盛んに出品されているので、ネット経由で売りたいのであればヤフオクなどオークション一択ということになると思います。
ただオークション形式での販売の場合、メリットとデメリットを把握しておきましょう。

メリット…
〇プレミアがついた切手は買い手により高く評価され、落札されやすい
〇支払いが切手やポイントでも可能なため、その分高く落札してくれる場合もある

デメリット…
〇売れた金額そのままではなく、落札手数料・送料負担を引かれてしまうのでその分目減りする
〇写真を撮ったりなど時間的ロスがあり、手間がかかるというものです。

こう考えると住んでいる場所にもよりますが、「かなり大量に持っている」か「明らかに額面よりはるかに高い価値のプレミア切手がある」という以外はあまりメリットがないかもしれませんね…。

買い取り業者に買い取ってもらうのも定番です

現在、切手の換金で最も多く用いられている手段が「実店舗の買取店まで持って行って売る」というものです。
切手を買い取ってくれるお店は大きく3タイプあります。

〇切手買取専門ショップ…プレミア系の切手は高く評価してくれる可能性が高いが、店舗数が少なくリモートでも手間はかかる
〇チケットショップ…比較的高いレートで買い取りしてくれるがある場所がかなり限られる
〇リサイクル買取店…比較的どこにでもあり足を運びやすいが買い取りレートはばらつきがあるので要確認

それぞれ一長一短があるので、持っている切手の量、種類やかけられる時間的コスト(手間)なども考慮して選んでいきたいものです。
ただ切手の買い取り率については店舗の方針だけでなく「保存状態はどうか」「シート状態かバラ状態か」などによってもかなり左右されます。
個人的にはよほどのコレクション性、プレミア性がなくある程度買取店の場所が近いのであれば、そちらで手間をかけずに持ち込むことをお勧めします。

切手を少しでも高く換金する3段階の取り組みとは

普段からの保管でできること

切手は「額面」が明確に書かれているので売る時も価値が固定され、逆に言うと「状態によってよくなったり悪くなったりはしないだろう」と考える人もいます。
しかし意外と知られていないことですが切手、特に古いものやプレミア付きのものは状態の影響を受けてかなり安くなってしまう場合があります。

要因としては3つあります。
〇裏ノリが落ち、貼る時の粘着力が失われている(くっつきにくい)
〇ヒンジ(切手を整理するときに使う紙)の跡がついてしまっている
〇変色やシミ、その他の汚れや破損が見られる
こうした場合はそれを理由に、買い取り価格が大きく下げられてしまうケースもあります。

逆に言うと普段の保管・整理にあたってはこの3つをできるだけ発生させないような扱いをすることです。
細かい注意点に触れると長いので割愛しますが、たとえば切手やヒンジを扱い場合はピンセットを徹底する、直射光や外気などに触れ過ぎないようにしたり…などです。

現金化する前にできること

切手の状態によって価格が左右されると言いましたが、普段からの扱いでこれは決まってきます。
いざ現金化する前に慌てても意味はないのですが、売る直前にできることも無くはありません。
まず切手の買い取り率として「バラ切手」より「シート切手」の方が高くなるケースが多いということが挙げられます。(お店により変わらない場合もあります)

ひとまずバラ切手の場合、個別にプレミアがつくようでなければできる限りシートにしてから売る…というのも方法です。
実は郵便局ではバラ切手を1枚5円の手数料を支払うことで、シート切手に交換してくれます。
もし、これから売りに行く買取店の買い取り率が、「バラ切手よりシート切手の方が10%程度orそれ以上高い」という場合で、大量に80円などのバラ切手を所持している場合は「手数料を払ってでもシート切手に交換してから売りに行った方が得をする」ケースもあります。

また、もし持っているバラ切手の量がそれほど多くなく、シートに交換が難しいとしてもできることはあります。
それは「仕分けをして持って行く」ということです。
とくに実店舗の買取店の場合「仕分けをしていないバラの切手」は、さらに額面に対する買い取り率が下がってしまう傾向にあります。
特にバラ切手を大量に持っている場合は、仕分けそのものにも時間がかかってしまうせいでその傾向は強まります。
できるだけ「金額ごとに同じ額面の切手をまとめ、それぞれの枚数もカウントして持って行く」のがベターになります。

売る際にできる取り組みとは?

こうした取り組みというのは買取店によっては有効ですし、またそうでない場合もあります。
切手の買い取り率などの設定は買取店によりバラバラで、上記でお伝えした「買取価格を上げるための事前取り組み」はあくまで「有効な場合(お店)もある」ということになります。

そうした意味でもできる限り売りに行く前には事前の電話などで買い取り率などを確認したり、比較したりした方が良いでしょう。

よく「買い取り率はどのくらいなのか?」ということだけ気にする人がいますが、
「バラとシートで価格の違いはあるのか」
「状態が変化していても買い取り率に違いはあるのか」
「プレミア切手には対応しているのか(自分自身が持っていることが確認できている場合)」
などなど、他にも聞いておいた方が良いことはあります。
それに応じて何かできることがあるのか検討することも大切になります。

事前に買い取り率や方針などを聞くと同時に、もしある程度まとまった量の切手がある場合は、買い取り率について交渉をしてみる余地があるかもしれません。
大手の場合はルールがかなり決まってはいますが地元にある、買取チェーン店などではある程度臨機応変な裁量があるケースもあり、切手を大量に売る場合は「利益率」ではなく「利益額」を重視して買い取り率をアップしてくれるケースも中にはあります。

切手というのは他の金券などと違い、現金に換えていくことが手続き上それほど簡単ではありません。
どうしても商品券などと比べると買い取り率は低い傾向があります。
しかしこうした工夫次第で買い取り金額をアップしていく取り組みは可能ですので、ぜひ参考にしてみてください!

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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