記念切手とは、国の行事や皇室の記念イベントが行われた際に発行される切手のことです。特に価値の高いものはプレミア切手と呼ばれ、バラでもおおよそ10,000円前後で売却できます。
もしかしたら自宅にしまい込んでいる記念切手の中に、価値の高いものが潜んでいるかもしれません。
この記事では、記念切手の特徴や希少価値の高い種類の切手はどれか、また高く売るポイントを紹介します！
記念切手とは
郵便切手は、記念切手と普通切手に分類されますが、2つにはどのような違いがあるのでしょうか。まずは記念切手の特徴や価値がある理由を確認していきましょう！
記念切手の特徴
記念切手は、国の行事や皇室に関するイベントなどが開催された記念として発行されます。普通切手と違って販売期間や発行枚数が限られていて、行事に合わせてデザインされた絵柄や図柄が特徴です。
わかりやすい例でいうと、オリンピック記念切手などが挙げられます。記念切手はコレクターなどが収集目的で購入するケースが多い傾向です。
また、記念切手の中で額面より1円でも高く買取できる見込みがあるものは、「プレミア切手」と呼ばれています。記念切手は日本のみならず、海外で発行されたものも含まれる点もポイントです。
なぜ記念切手は価値がある？
記念切手に価値がある理由のひとつに、発行枚数が少ないことが挙げられます。普通切手の場合は販売期間や枚数が限定されないため、現在販売されているものに関しては郵便局でいつでも購入できます。
しかし、記念切手は需要があるものの発行枚数が少ないため、なかなか入手できません。多くの人が手に入れていない珍しいものであるため、価値があるのです。
また、発行枚数だけでなく現存枚数が少ないことも価値が高い理由になります。
戦前の昭和30年代以前に発行された記念切手は、戦争や災害によって大半が焼失してしている可能性があるため、戦後に発行された記念切手よりも、価値が高いのが特徴です。
価値の高い記念切手
価値の高い記念切手には、中国切手・特殊切手・航空切手・沖縄切手・軍事切手・年賀切手といった種類があります。高く売れる切手の特徴や価値がある理由を見ていきましょう。
中国切手
中国切手は中国で発行された切手のことで、海外の記念切手の中で最も価値が高いといわれています。その中でも特に価値があるのが、1966〜1976年にかけて起こった文化大革命の頃に作られたものです。
当時の中国では資産となる切手を保有することを禁じられていました。そのため、中国内に残っている記念切手の数が少なく、希少性が高いのです。
また、資産として中国切手を買い求める中国人富裕層の増加により、需要と供給のバランスが崩れています。一部の中国切手は、高額で取引されているのが現状です。
＜価値の高い中国切手＞
・オオパンダシリーズ（1963年）3種類（1973年）6種類
・毛主席シリーズ（1968年）14種類
・全国の山河は赤一色
・赤猿（子ザル）
特殊切手
特殊切手とは、郵便局が行うキャンペーンなどで発行される切手を指します。特殊切手の主な役割は日本文化をPRすることです。
絵柄には浮世絵や屏風絵のような日本の歴史を感じさせるデザインのほか、年中行事やお祭り、地域の風物詩などをイメージしたデザインが存在します。
さらに日本で人気のアニメやキャラクターなどの絵柄もあり、世界の切手コレクターや漫画愛好家からも人気です。
特殊切手の中にはプレミア切手と呼ばれる「切手趣味週間記念シリーズ」や「国宝シリーズ」など価値の高いシリーズがあり、すべて揃っていることで値打ちが高くなります。
＜価値の高い特殊切手＞
・切手趣味週間記念シリーズ
・「見返り美人」(1948年)
・「月に雁」(1949年)
・「ビードロを吹く娘」(1955年)
・「市川鰕蔵の竹村定之進」(1969年)
・国宝シリーズ(1967年～)
・20世紀デザイン/ミレニアム切手（1999～2000年）
航空切手
航空切手とは第二次世界大戦の期間を除き、1919年から1961年までの間で航空郵便専用として発行されていた切手のことです。
この時代はまだ自動車網が整備されていなかったため、手紙を遠方に届ける場合にも航空便が最短の郵送方法でした。その航空便で郵送する際に必要とされていたのが航空切手です。
航空切手は同じモチーフの絵柄でも、額面によって色が違う特徴があります。航空切手は短期間の発行であったため、切手コレクターからの人気が高い傾向です。
特に「芦ノ湖航空切手」や「きじ航空切手」は、希少価値が高い種類になります。
＜価値の高い航空切手＞
・芦ノ湖航空切手（1929年）
・きじ航空切手（1950年）
・五重の塔航空切手（1951年）
・立山航空切手（1952年）
・大仏航空切手（1953年）
・コイル航空切手（1961年）
沖縄切手
第二次世界大戦後、沖縄がアメリカ軍の統治下にあった1945年～1953年6月までに発行された切手を「沖縄切手」と呼びます。
また、それ以降の1953年7月～1972年までに発行された切手は「琉球切手」と呼ばれています。
沖縄切手は、額面がドルやセントで印刷されているものもあり、絵柄も独特なデザインが特徴です。
その珍しさからコレクターの間でも人気があり、高額な値打ちがつくものは1枚で数万円になるケースもあるといわれています。
＜価値の高い沖縄切手＞
・沖縄 第1次普通切手（1948・1949年）
・はと航空切手（1950年）
・植林記念切手（1951年）
・琉球大学開校記念切手（1951年）
・琉球政府創立記念切手（1952年）
・天女航空切手（1951～1954年）
・米ドル加刷（1959年）
軍事切手
軍事切手とは、軍が運用や管理を行っている軍事郵便で、軍人が使用する目的で発行された切手です。日本の軍事切手は1910年～1944年に発行されました。
軍事切手は特別な絵柄ではなく、普通切手に「軍事」という文字が印刷されているのが特徴です。
また、切手の形や「軍事」の文字間によって、種類が分類されています。独自のデザインではないものの発行枚数が少ないため、希少価値が高いといわれてます。
＜価値の高い軍事切手＞
・菊軍事加刷Ⅰ型（1910～1914年）
・菊軍事加刷Ⅱ型（1924～1933年）
・青島軍事切手（1921年）
・大正白紙軍事切手（1913年）
・旧大正毛紙軍事切手（1914年、1924年）
・新大正毛紙軍事切手（1928年、1933年）
年賀切手
年賀切手とは、年賀状と共に期間限定で発行される特殊切手を指します。その年の干支をモチーフにしたデザインが特徴で、毎年絵柄が異なるためコレクターからも人気です。
価値の高い年賀切手は、1955年以前に発行されたものになります。中でもプレミアの対象になりやすいのは、赤一色の単色刷りと赤と白の2色刷りです。
1955年以前の希少価値の高いシートなら、1万円以上の値打ちになるものもあります。
＜価値の高い年賀切手＞
・富士山（1935年）
・しめ飾り（1938年）
・円山応挙のトラ（1950年）
・少女とウサギ（1951年）
・翁の面（1952年）
記念切手の買取価格相場一覧
記念切手の価値は発行された年代や国、切手の種類や需要によってさまざまです。ここからは、一般的に価値が高いとされる記念切手の価格相場一覧をチェックしていきましょう。
＜記念切手の買取価格相場一覧＞
| 記念切手の種類 | 買取の価格相場 |
|---|---|
| 中国切手 「赤猿(子ザル)」(1980年) |
100,000円前後（バラ） |
| 中国切手 「大パンダ」 |
1000～9,000円(バラ) 10,000～12,000(シート) |
| 特殊切手 趣味週間シリーズ「見返り美人切手」(1948年) |
30,000～50,000円（シート） 3,000～6,000円（バラ） |
| 特殊切手 趣味週間シリーズ 「月に雁」(1949年) |
20,000～30,000円（シート） 5,000～7,000円（バラ） |
| 航空切手 「芦ノ湖航空 5種完」 |
7,000円 |
| 航空切手 「キジ航空 5種完」 |
12,000円 |
| 沖縄切手 「改訂加刷100円切手」 |
40,000～100,000円 |
| 軍事切手 「菊切手加刷」 |
9,000円～13,000円 |
| 年賀切手 「富士山」 |
1枚1,000円前後 |
ジュエルカフェの買取実績
ジュエルカフェでは記念切手の買取を行っております。記念切手シートやバラ切手も買取価格が高騰中です。記念切手の買取実績は以下の通りです。
・記念切手シート・アルバム多数の買取実績（¥1,156,270）
記念切手を高く売るポイント
記念切手を高く売るには、保存状態に気をつけたり、買取に出す前に仕分けをしたりなどのポイントがあります。
また必要ないものは早く売却するほか、実績のある買取業者に依頼するのも重要です。最後に記念切手を高く売るポイントを確認していきましょう！
保存状態に気をつける
記念切手を高く売るために最も重要なのが、保存状態に気をつけることです。どんなに価値のある切手でも、折れたり破れたりしていると買取価格が低くなってしまいます。
また、表面に汚れやシミがついていたり、日焼けしたりしているのも注意です。加えてシートの場合はそのままの状態で切り離さないようにしましょう。
買取に出す前に仕分けする
買取に出す前に仕分けするというのも、高く売るためのポイントです。特にバラ切手の場合は仕分け作業をしておくと高額で査定してもらえるメリットがあります。
仕分け作業をせずに出すと査定額が下がる可能性があるため、注意が必要です。同じ絵柄や額面で揃えてジッパーつきの保存袋などに入れて、小分けにしておくのがおすすめです。
必要ないものは早く売却する
必要がなくなったものは早めに売却するようにしましょう。なぜなら、長期保存すると状態が悪くなる可能性があるからです。
またこの先、切手コレクターが減少することも考えられます。切手コレクターの需要が下がれば記念切手の価値も下がっていくでしょう。
そのため切手コレクターの需要がある、希少価値の高いうちに売却するのがおすすめです。
買取実績のある買取業者に依頼する
記念切手をできるだけ高く売るには、買取実績のある買取業者に依頼するのがベストです。
実績のない業者では、価値がわからず買取価格が低くなる場合があります。ジュエルカフェは切手の買取実績が豊富です。
バラ切手や古い切手の買取もできますので、売れるか不安な場合でもまずはご相談ください。
価値のある記念切手は高く売れる可能性あり！
記念切手は国の行事やイベントの開催記念により、期間限定で発行されるのが特徴です。
発行された年代や国、種類によっては価値は変わりますが、希少性の高い種類なら十分高く売れる可能性があります。
記念切手を高く売るポイントを押さえつつ、早めの売却を検討してみてはいかがでしょうか。
中古の買取を検討している方はぜひお問い合わせください。
