ブランド品の買い取り価格、高い店はどこで差が出るのか

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ここ数年街を歩いていても特に増えてきたと実感しているのが「ブランド品買取ります」という店舗やサービスの存在です。貴金属やチケットなど、いろいろな買取をしている看板も多く見かけますが、リアルだけでなくネット上でも「ブランド品買取り」の広告が多く目につくようになりました。
特にネットでの買い取りに目を向けていくと、去年のコロナ禍以来「買い取ってほしい」という売り手側の需要がかなり高まっていることもあり競争もかなり活発になったと言えそうです。

「ブランドを高く売ってお金にしたい」と考えているお客様から見るとこうしたサービスが増えるのは都合が良いのですが、その一方「どこも高く買うと言っているけど、どこなら高くなるの?」とかなり戸惑ってしまうことにつながります。
「高価買取します!」というキャッチフレーズはよく見るのですが、どういうお店であれば高くなりやすいのか…?
今回はそうしたお店の見分け方などについてお伝えしていきます。

目次

ブランド品買い取り価格の決まる仕組み

基本的に「いくらで売れるか」から逆算して決まっている

「どういうお店であれば高く売れるのか」ということを考える際には、一つのことを理解しておく必要があります。
それは「どうやって買い取り価格が決まっていくのか」という仕組みについてです。

基本的にブランド品に限らず(貴金属やチケット、衣類や食器などすべてにおいてですが)買い取り価格を決めるための査定では、「買い取ったものをいくらで販売できるのか」ということの確認から始まるということがあります。
最初に「1万円で売れるから7千円で買おうかな?(あくまで一例です)」という逆算の考えでさかのぼってきて、買い取り価格が決まっていくと理解しておきましょう。 これはほぼ例外はありません。

これと併せて大事な出発点として「どのくらいの時間で回転(販売)できるのか?」といった情報も最初に確認されます。すぐに売れるもの(人気・需要の高い物)であれば大した利益を乗せなくてもぎりぎりの高価買取がしやすいですが、数か月単位で売らざるを得ないものであれば回転も悪く、高く買うのにはかなりリスクが伴います。

「いくらで売れるのか」「どのくらいの時間で売れるのか」という判断は、もちろん会社によって異なってはきます。
ただいずれにせよこうしたことから会社の利益と、かかるコストを引いたものが「買取価格になる」ということです。

買取にかかるコストは無視できない

次にどうしても無視できないのがいわゆる「買取・販売に至るコスト」になります。
少し前に見た動画で「ラーメン屋の原価率(材料費)が30%というのはぼったくりだ」という人を扱ったものがありましたね。(基本的に「そんなことをいう人(持った原価率を高くしろという人)は、家賃や人件費などのコストを理解していない」という否定的なスタンスで扱われていました。私もその通りだとは思います)

やはり買い取りをするにも実店舗であれば家賃、光熱費や人件費はかかります。
ネット買い取りであれば節約できる部分もありますが逆に配送費などは出てきてしまいますし、どちらの形態でもお客さんに見てもらうための広告費は馬鹿になりません。
「最低でもその分は安く買わなければならない」というのはどうしても仕方ない面はあります。
また最終的に会社もある程度は利益を取らなければならないので、こうした「必要経費+利益」を差し引いたものが「○○円でお買取します!」という買い取り価格の提示となるわけです。

ラーメン屋の原価率30%などは比較にならないとしても、そうした事情で買い取り価格が決まっていくということは理解したうえで、できるだけ高い店はどこが違うのか…と考える必要がありそうです。

買い取り価格の差が出やすい物、出にくいものとは

定番で知名度が高く、回転が速いものほど価格差は出にくい

色々なジャンルで買い取りを研究していくと、実は同じリサイクル分野でも「買い取り価格がお店によってかなり違うジャンル」と、逆に「どこで売ってもほとんど変わらないジャンル」が存在するのが分かります。

もちろん店舗やケースによって例外ありき、ということで挙げていきますが、あまり差がつかない分野としては
◎チケットなど価値が保証されている金券など
◎大量に出回っている知名度の高いブランド品(ルイヴィトンなど)
◎同じブランド品でもハイブランドならバッグ、財布のような定番・代名詞のようなアイテム
などが挙げられます。

逆に業者さんで大きな差が付きやすい傾向があるのは、
◎あまり名前がよく知られていないブランド(知る人ぞ知る系)
◎同じブランドでもあまり流通量の無いサイドアイテム(時計が定番であるブランドのTシャツなど…)
◎同じブランドでもバッグや財布などではなくブランド衣類やゴルフウェアブランド
などです。少しニッチなブランドやアイテムなどについては流通量も少ないことから情報が少なく、お店により判断が大きく分かれてしまう…ということが言えそうですね。

こうしたことはあくまで傾向なので地域やケースにより絶対にこう…とは言い切れないのですが特に差が付きやすい物を売ろうとする場合は、できる限り時間をかけて販売先を検討した方が良いかもしれません。

なぜお店で価格差がついてしまうのか

同じアイテムでもA店とB店で大きく価格差が開いた場合、お客の立場としてはどう考えるでしょう。
ついつい「A店は高いからいいお店で良心的」「B店は安いので金儲け主義で良くない」といった判断をしてしまいがちですが必ずしもそうではありません。
実際に色々な買い取りスタイルを見ていくと買い取り価格が抑えられてしまうケースでは「情報が限られていて弱気(慎重)に値付けをしてしまっている」ということが、直接的には現場でかなり起こっていると思います。

この「情報が限られる」というのは2つの意味があります。
これは「その会社やスタッフさんに十分な専門知識がなく、ぎりぎりまで強気で値段を付けることができない」という人の問題と、「そのアイテムが十分に出回っておらず先例があまりなく、売れるまでにかかる時間も見積もれない」といった中で買い取り価格を抑えざるを得ない…という流通量の問題です。

買取担当者は多くの場合「高く買ってしまい会社に損失を与えてしまう」という失敗にとても神経質です。
もちろん仕事としてですから当たり前の話ですが、「高く買い過ぎた」という失敗に対するそうした責任追及を厳しくしている企業も少なくないからというのもあります。
だからこそ「不安材料」があると弱気になってしまう、ということが言えますし逆に弱気にならないお店こそが高価買取をしてくれる、と言えるのです。

高価買取ができる店はここが違う

専門性は自信の表れ

高価買取をする、というのは「いくらで売れる」「いつまでに売れる」という相場知識に自信があり、また状態を見る目に自信があるということです。
そのためにはやはり担当者や企業としての専門性が大事になってきます。
例えばブランドのバッグや財布ばかりを買い取っているお店にブランド衣類を持ち込んでも「ぎりぎりまで強気で…!」という値付けはあまり期待できません。
逆に広告やお店の情報を見て「衣類に力を入れているな」と感じられるのであれば期待してもいいと思います。

大切なことは査定を担当する人が同じようなものを「どれだけ日頃見ているのか?」ということに集約されるので、いわゆる「専門外」のものでなければ大丈夫ということになります。

強い販売網を持っているかも大事

貴金属やチケットなど、一括で業者さんに買い取りを保証してもらえるものは別として、ブランド品の場合はほとんどの場合「自分で売る」必要があります。
ここでどれだけの販売網を持っているかということも、査定価格に大きく影響することがあります。

例えば買い取ったブランド品を実店舗のみでしか販売していない、またはネット販売も細々としているような状態では、「多少ニッチなものでもすぐに売りやすい」というお店と比べるとかなり弱気の買い取り価格になってしまうでしょう。
そう考えると実店舗を持つのであればそれなりのチェーン店としての規模はあり良い立地なのか、ネット販売(ネットショップやオークションなど)を大々的に打ち出して販売しているのか…ということが大事になってきます。

繰り返しになりますが「高価買取=買う側の自信」と置き換えることができます。
本当に高価買取してもらえるか、ということは「売る自信」をどれだけ打ち出せているかということから読み取ることもできると思います。

かかっているコストを吸収するだけの幅広い取り扱いがあるか

先ほど「高価買取をしてもらうために専門性は大事」とお伝えしました。
それはその通りですが、これは主に「査定をする人の専門性」と言い換えることができます。
逆に実店舗の業態として「これしか買っていません」という場合必ずしも「1つの分野だけしか買い取りをしていないから絶対に高いだろう」と思うと裏切られてしまうケースもあります。

ここで意識したいのは「買取のシステムを維持するためにどれだけの経費が掛かっているのか」ということです。
先ほどのラーメン屋の話ではないのですが、例えば実店舗がある場合は家賃や人件費、それに広告費などがかかっているはずでその分は買い取り価格が抑えられてしまう計算になります。
「それでは実店舗の場合は買い取り価格が安くなってしまうのか?」という理屈になるのですが、ここで大切なのが特に実店舗の場合「そのお店で買い取ってくれる品物が(ブランド品以外にも)どれだけあるか?」ということです。
例えば貴金属やチケット、切手その他まで買い取りをしている店舗の場合は「取引額が大きい」ことになりその分で経費を吸収でき、一等地にある店舗でもかなりの高価買取をしているケースが多いのです。
逆に経費をかけているにもかかわらず「ブランド品以外は買い取りしていない」「貴金属しか買い取っていない」という場合は安く買わないと食べていけないので、買い取り価格を抑えられてしまう危険が高いとも言えます。

ネット買い取り専門の場合はもちろんこの限りではないのですが、とくに実店舗でブランド品を売る場合は「ブランド品以外も幅広い買い取りをしているか?」ということが高価買取を見分ける一つのポイントにもなります。
「人の専門性」は大切ですが、その一方で実店舗の場合は「扱うジャンルの多様性」もポイントと言えそうです。

ブランド品の場合はチケットや金属などのように「価値が固定で保障されている」ものではないといえるので、少しでも高くということであればお客様自身である程度時間とエネルギーを使ってリサーチしたり、見積もり比較をしていく必要があると思います。
しかし今回お伝えしたことを意識していけばそうした比較も楽になるのではないでしょうか。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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