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コロナ禍でブランド買取の世界はどう変わったのか?

コロナ禍でブランド買取の世界はどう変わったのか?

昨年(2020年)に始まったコロナショックはいろいろな面から我々の生活を直撃しました。
ブランド品を取り扱う仕事をしていてもやはりその影響は大きく、買い取り価格や出回っているブランド品の量などに大きな変化が起きています。
私たちリユース業者から見ても「このままではアフターコロナに業界再編が起きるのか?」と思ってしまうほどの変化なのですが、実際にブランド中古品を売買するお客様にも大きな影響が出ると思われるので、今回はコロナ禍がブランド品売買の流れにどんな影響を与えているのかをお伝えしていきます。

ブランドの「新品」市場はコロナで大打撃

物流(輸入)の流れが低迷し、新品販売に影響が出ています

2020年に始まったコロナショックが最初に大きな影響を与えたのは「交通」分野だったと言えます。
感染リスクを下げるために国同士の「人の流れ」が大きな制限を受け、国際便などの飛行機が軒並み動かなくなったことで、海外旅行などのニーズはほとんどゼロになってしまいました。
影響を受けたのは「人の流れ」だけでなく「物の流れ」も同様で、欧米や中国などから輸入して販売する…といったビジネスモデルは大打撃を受けることになりました。

ご存じの通りルイヴィトンやシャネル、ロレックスなどといった「定番ブランド」はほとんど欧米初なので、例えば製作された新品ブランドを日本に入れることがなかなかできずに、新品販売自体が低迷してしまう…といった現象が起きています。

コロナ禍で実店舗販売が激減

また更にコロナショックでの外出自粛・営業自粛の流れはものすごいものがありましたよね!
ブランドショップが並ぶショッピングモールや百貨店などの人出はどうだったでしょうか、やはりガラガラで、休業している店舗もかなりあったと思います。
要するに「実店舗での販売」はブランド品に限らずあらゆる分野がめちゃくちゃに落ちてしまい、特にぜいたく品である「ブランドの新品」は大打撃を受けてしまった…ということはだれの目にも明らかです。

「巣ごもり需要」でブランドのネット販売は逆に好調

しかし、こうしたブランド品販売のマイナスの流れにも、光が見えないわけではありません。
「実店舗でブランド品(新品)が買えなくなった」ということで逆に「ネットショップで買えばいいじゃないか」ということでEC(ネットによる通販)市場が盛り上がりを見せています。
EC全体で見てもマーケティングビジネスの富士経済が発表した日本国内の市場調査である「通販・e-コマースビジネスの実態と今後 2021」によると2020年の通販・EC市場規模は前年比17.7%増の13兆7243億円で、2021年については通販・EC市場は前年比10.1%増の15兆1127億円に拡大すると予想しています。

これはいわゆる「巣ごもり需要」によって安全な買い物をしよう、という志向が高まったのが一番の理由でしょう。
「実店舗のお客はガラガラで、休業も多い」という分逆に、盛り上がっているという訳です。

コロナ禍でブランド中古市場に起きた3つの変化

ブランドのリユース市場はそれなりに活発

ここまではブランドの「新品」市場について見てきましたが、それではブランド中古(リユース)市場はコロナ禍でどうなっているのでしょうか。

さる6月12日の「中部経済新聞」に「ブランド中古リユースに熱視線 コロナ下、自宅整理で増加 高級時計も売買活況 各社、買い取り・出店強化へ」というタイトルの記事が掲載されました。
それほど長文ではない記事だったのですが、中古品市場については売りに出す人も増えているので盛り上がってきている…といった内容でした。

日々流通に携わっている身から実感として言うと、「コロナ禍によるマイナス影響はそれほどなく、むしろ盛り上がっている分野もある」というのが正直なところです。
もちろん販売は実店舗なのか通販なのか、どのようなものをどのようなスタイルで買い取っているのか…など会社によりビジネスモデルはそれぞれですので、コロナの影響については「ビジネスモデルによりプラスマイナスで大きな差がある」のは間違いありません。
しかし全体として「ブランドのUSED市場は堅調で、特に通販やリモート買い取りは盛り上がっている」というのは間違いないところだと思います。

中古ブランドの価格自体はいったん低下傾向だったが…

私自身ブランド品の仕入れなどのために、業者間取引のため使用するオークションなどに出入りする機会が多いのですが、コロナショックでどのような影響を受けたのかというと、やはり昨年(2020年)一時的にはブランドの中古品自体の「出回る流通量」はかなり下がったと思います。
また取引される価格についても乱高下というかムラのある状態が続き、そんな中全体としては「USED品の相場は少し下がっているのかな…?」という感覚を持っていました。

しかし2021年にかけて再びブランド中古品のオークションにかけられる量は目に見えて増えてきており、また価格についても落ち着いて持ち直している感があります。
中古ブランド品の場合新品と違いきちんとした大規模統計が出されているわけではなく、流通量や価格帯についてはあくまでも「現場の感覚」としてしか申し上げられないのが歯がゆいのですが、流通量、そして価格の両面からは影響はそれほどでなく、かなり落ち着いてきたと言えるでしょう。
ただ買い取りや販売形態などによって業者さんで大きな差がついている…ということになります。

リモート買い取りやイーコマースなどは絶好調

ブランドの中古市場ではこのウィズコロナ状態で、会社によってかなり業績、流通量、そして価格にムラがあるというのはお伝えしましたが、それではどのようなところが好調なのでしょう。
もうお分かりとは思いますが、結論から言うと「対面ではなく、リモートで買い取りや販売ができる」という業者さんです。
先ほどお伝えしましたが巣ごもり需要の増加でEC(イーコマース)や通販スタイルの販売は伸びており、中古ブランド品も例外ではありません。

また買い取りについても安全に売れさえすれば、むしろ中古品処分のニーズは高まったと言えます。
「経済的に不安なので不要なブランドを換金したい」
「ストレスもたまるので家の中を片付けたい」
「物を減らしてお金が増えるのなら、ぜひ断捨離したい」
「持って出歩く機会も激減したので、ブランド品は不要」
こうした声が聞こえてきそうですね。

コロナ禍で経済にとってはマイナスのニュースも多い印象ですが、こと「リモート取引」ができる業者さんについては動きも活発で、心配する必要はなさそうです。

これからブランド品を売る人へのアドバイス

アフターコロナで高く売るための業者選びとは?

これから手持ちのブランド品を処分したい、できるだけ高く売りたいという場合は当然のことですが、「どこで売るのか?」というチョイスが大切になってきます。

高く売るための条件として理屈だけを並べるのであれば、
「販売する力がある」(すぐに売れるので自信があり、強気で買ってくる)
「それでいて買い取る量はそれほどでもなく追いつかないので大事にしてくれる」
ということになると思います。

こうしてみると一見相反するようなのですが、「需要が多く、供給が少ない」状態ほど高い値段になるのでそういう業者さんが買い取り先として理想ということになりますよね。
そうなると、前述のようにこのコロナ禍で起きていることを考えれば、
「買取は実店舗、販売はネット」でしている業者が理想ということになるのでしょうか。

そうしたチェーン店の店舗が近くにあるのであれば十分な感染対策をしているのなら売りに行くのもいいと思います。
またサイトなどを見て宅配やLINE査定による買い取り対応であれば査定に出してみる価値はあると思います。
「十分に売る力は(ネット中心に)あるものの、ネットでの買い取りはメインと言えず実店舗で買っている、売るためのブランド品の供給が追い付いていないタイプのチェーン店」は探せばそれなりにあると思うのでそうしたところがねらい目と思います。

買い取り価格をしっかり見て業者を比較したい

コロナ以前のことを言えば、正直ブランド品の定番(有名ブランドの定番バッグなど、だれもが知るもの)については中古でも相場観が安定していたので、「どこで売ってもそれほど差がつかない」という感はありました。
しかしwithコロナ、アフターコロナの時期においては前述したとおり買い取りスタイルによって買いやすさ、売りやすさに大きな差が出ているので実際に売買される価格にもどんどん差がついてきています。
だからこそ「どこに売るのか」ということについては以前以上に意識した方が良いでしょう。

私個人の意見を言うのであれば、コロナが収束したとして景気が元に戻るにはそれなりに時間がかかるはずです。
「中古ブランド品を含む、買い物をする購買力・意欲」が回復するのはそれなりに先のこと…と考え、そうしたことを当てにすることなく行動した方が良いと思います。
「みんなが実店舗に中々行かない時期だからこそ(安全対策を確認したうえで)あえて行く」ことも需要の裏をかき、思わぬ高価買取を生む可能性を秘めていると思います。

今回も読んでいただき、ありがとうございました。

監修
監修:安井 理
慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。
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