家に切手がたくさんあるのですが、その中でも記念切手はやっぱり価値が高いのでしょうか?
ひとくちに記念切手と言っても、価値はその切手の種類や発行された年代・国によってさまざまです。
どの記念切手に価値があるのか、詳しく知りたいです!
それでは、価値の高い記念切手や高く売れる記念切手の特徴について詳しくご紹介します。
記念切手とは
記念切手とは、国家的行事を記念して発行される切手のことです。
記念切手は郵便サービスを使用する目的ではなく、収集目的で購入されることが多い傾向にあります。
期間や枚数に制限なく発行されている普通切手とは異なり、記念切手は販売期間や発行枚数に制限があるため、希少価値がつくものもあるのが特徴です。
記念切手には日本だけではなく、中国やアメリカなど海外の切手もあります。
記念切手を収集目的で買う人が多いのですね!
行事に合わせたデザインの記念切手が発行されるので、集めたくなりそうですよね。
記念切手には価値がない?
購入した価格以上の価格がつくこともある記念切手ですが、記念切手の種類や発行年代・保存状態などによって買取価格は大きな差があるのも特徴です。
では、発行された年代や種類ごとで記念切手の価値はどのように変動するのでしょうか。
戦後の記念切手の価値
残念ながら昭和30年頃以降である戦後に発行された記念切手には、それほど価値がないことがほとんどです。
とくに戦後に発行された記念切手は発行枚数が多く、希少価値が低い傾向にあります。
オリンピック記念切手の価値
オリンピック記念切手とは、オリンピックが開催された年に合わせて発行された記念切手のことです。
日本で開催されたオリンピックは計4回で、1964年の東京オリンピック、 1972年の札幌オリンピック、1998年の長野オリンピック、2021年の東京オリンピックがあります。
たった4回しか開催されていないオリンピックの記念切手なら、「相当希少価値があるのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。
日本でオリンピックが開催された当時は、投資目的による切手収集がブームでした。
その影響もあり膨大な枚数が発行されて販売されたため、今でも多くの枚数が存在しており希少価値が低いのが特徴です。
お年玉記念切手の価値
お年玉記念切手とは、昭和25年に発行が始まった年賀はがき、またはお年玉年賀切手についている抽選くじに当選した人だけがもらえる切手シートのことです。
当選者だけが手に入れられる非売品とはいえ、直近で発行されたものだと買取価格が額面を超えることはほとんどありません。
その年代よっても異なりますが、昭和25年~昭和36年あたりに発行されたお年玉記念シートであれば、高額買取が期待できるものもあります。
記念切手だからといって、どれも価値があるわけではないのですね。
戦前の記念切手は希少価値が高いので、高く売れる可能性があります。
【昭和30年までの記念切手は値段が高い】記念切手の価値が決まる要素とは?
価値が高い記念切手には、以下のような要素があります。
- 発行枚数・現存枚数の少なさ
- 絵柄の美しさ
- 中国切手
それぞれ詳しく解説していきます。
発行枚数・現存枚数の少なさ
価値の高い記念切手の特徴は発行枚数や現像枚数が少ないのが特徴です。
昭和に起こった「切手収集ブーム」の影響により、戦後以降に発行された記念切手はほとんど価値がないと前述しました。
切手収集ブームによって、大量に発行されたことでほとんど価値がない切手が多い傾向にあります。
反対に戦前である昭和30年までに発行された記念切手の価値が高いのは、実用目的でのみ発行・販売されていたことで枚数が少ないためです。
また、戦争や災害により大半が焼失してしまったことで現存枚数が少なくなってしまったことも、戦前に発行された記念切手の希少価値を高めています。
絵柄の美しさ
図面が美しく、デザインが秀逸なものも希少価値が高い切手の特徴です。
デザイン性が高い切手はコレクターに人気なものも多いため、国内外で高い需要があります。
代表的な例として、歌川広重の絵を題材にした「月に雁」が美しいデザインで人気を集め、切手ブームを加速させたと言われています。
中国切手
海外の切手の中でもとくに希少価値が高いのが、中国切手です。
中国切手とは名前の通り、中国で発行された切手のことを指します。
その中でも希少価値の高い中国切手は、文化大革命の頃に発行されたものです。
文化大革命の頃、中国では資産となる切手を持つことが禁止されていたため、残っている切手の数は少なく、希少価値が高いのが特徴です。
枚数が限られている切手や、デザインが優れている切手に価値がつくのですね。
とくに中国切手には現存枚数の少ないものが多く、コレクターから人気があります。
プレミアがついた日本の記念切手一覧
オリンピック記念切手やお年玉記念切手など、 さまざまな種類が発行されてきた記念切手ですが、とくに価値の高い記念切手とはどのようなものなのでしょうか。
ここからは、プレミアがついた日本の記念切手をご紹介していきます。
- 竜文切手
- 桜切手
- 見返り美人切手
- ビードロを吹く娘切手
- 田沢切手
- 小判切手
- 鳥切手
- 震災切手
- 青島軍事切手
竜文切手
竜文切手は、日本で初めて発行された郵便切手です。
学名の単位が「文」であることと、竜の肖像画が描かれていることから竜文切手という名前が付けられました。
歴史の深さから竜文切手は現存枚数が極端に少ないため、状態に関係なく相場より高い価格で取引されているのが特徴です。
ただし、手刷りで製造されていたことから、印刷のバランスや不備の有無などの状態に応じて価格が大きく変動します。
桜切手
桜切手は、明治時代が始まってすぐに発行された切手です。
竜文切手の次に発行された切手で、「桜切手」という名前の通り、切手の四隅には桜が配置されています。
色や素材、額面は発行年によって変化し、さまざまな種類があるのも特徴です。
また、希少性の高さはもちろん、図案が微妙に異なることでコレクターからの人気を集めています。
見返り美人切手
見返り美人切手は、1948年にコレクター向けに発行された切手です。
デザインに採用されているのは、有名浮世絵師・菱川師宣が描いた作品である「見返り美人図」です。
印刷技術が未熟であったため茶色一色の印刷ですが、それにより原画の繊細なタッチが際立ち、芸術性が高い切手として人気を集めています。
また、見返り美人切手の一枚あたりのサイズは縦67mm、横30mmと普通切手よりも大きいのが特徴です。
月に雁切手
月に雁切手とは、浮世絵師・歌川広重の作品である「月に雁」をデザインに採用した切手です。
「切手趣味週間」のシリーズで発行された切手の一つで、一般的な郵便切手とは異なり縦長で大きめのサイズで作られています。
その芸術性の高さから、月に雁切手は日本だけでなく海外でも人気が高く、発行枚数が少ないため、買取価格も高額になりやすいのが特徴です。
ビードロを吹く娘切手
ビードロを吹く娘切手のデザインは、喜多川歌麿が描いた江戸時代の町娘です。
こちらも「切手趣味週間」シリーズの中で登場したものです。
発行された1950年代は、戦後の復興により近代化が著しく進んでいた時代でした。
販売当時は切手収集ブームの最中であったこともあり、即完売したほど人気の切手でした。
田沢切手
田沢切手は、一般から募集したデザインを初めて採用したはじめての切手です。
明治から大正への改元に合わせて作られたもので、田沢昌言氏が図案をデザインしたことから、田沢切手と呼ばれています。
発行直後には偽造事件が起こり、透かしや木綿の繊維くずを入れるという対策がなされました。
種類によっては現存枚数が少ないため、高額買取が期待できるのが特徴です。
小判切手
小判切手は、1876年(明治9年)から1892年(明治25年)にかけて発行された普通切手です。
図案の中央部分に小判形の輪郭が描かれていることから「小判切手」と呼ばれています。
小判切手は、日本で初めて機械で印刷された切手として登場し注目を集めました。
機械で製造していたとはいえ、製造時期によって細かい差異があるのが特徴で、その違いを楽しむコレクターも少なくありません。
鳥切手
鳥切手とは、1875年(明治8年)の元日に発行された普通切手のことです。
日本で4番目に発行された普通切手ですが、国際郵便用として利用しやすい額面金額に設定されています。
額面によって図案に採用されている鳥も異なり、12銭なら雁、15銭はセキレイ、45銭はタカが描かれているのが特徴です。
鳥のデザインの高さや繊細な模様などが評価されており、コレクターの間で非常に人気の高い切手です。
また、鳥切手には「イ」「ロ」「ハ」とカタカナ記号が割り振られており、その額面によっても価値が異なります。
震災切手
震災切手は、1923年(大正12年)9月1日に起こった関東大震災がきっかけで発行された切手です。
切手の管理を行っていた機関が大震災によって焼け、切手の多くを焼失してしまったため、応急処置として発行されました。
民間会社が印刷していたこともあり、切手にあるギザギザのミシン目(目打ち)や裏糊がないものも存在しているのが特徴です。
わずか一年足らずで発行が廃止されたため現存枚数も少なく、希少な切手として人気を集めています。
青島軍事切手
青島軍事切手とは、1921年に発行された軍隊が使用する軍事切手の1つです。
軍事切手にもさまざまな種類がありますが、中でも青島軍事切手は発行部数が少ないのが特徴です。
軍事切手は軍隊専用の切手であるため、一般人が手に入れることは難しいものでした。
また、青島軍事切手は一時的に発行されていた切手だったため、他の軍事切手より圧倒的に現像枚数が少ない貴重な切手とされています。
有名な絵画がデザインとして採用されていたり、公募で決まった柄の切手もあって興味深いです!
発行の目的が明確な記念切手もあるので、詳細を調べるのも面白いですね。
プレミアがついた中国の記念切手一覧
海外切手の中でもとくに枚数が少ないことで価値が高いのが、中国切手です。
ここからはプレミアがついた中国の記念切手をみていきましょう。
- 赤猿切手
- 毛沢東切手
- 大パンダ切手
- 梅蘭芳(メイランファン)舞台芸術切手
- 少年たちよ子供の時から科学を愛そう切手
- 黄山風景シリーズ切手
- 徐悲鴻莽馬(じょひこうほんば)切手
- 紅楼夢切手
- 革命的な現代京劇切手
- 全国の山河は赤一色切手
赤猿切手
赤猿切手は1980年の旧正月に発行され、「申」がデザインされている切手です。
赤猿切手は他の中国十二支切手シリーズに比べ、発行枚数・現存数が少ないことから希少価値が高いといわれています。
猿の毛が一本一本丁寧に描かれており、金粉がまぶされているという珍しさも人気の理由です。
希少価値の高さから、郵便物に貼ると盗まれてしまうと噂されていたようです。
毛沢東切手
毛沢東切手とは1967年・1968年に発行され、中華人民共和国の初代主席である毛沢東が描かれているものです。
図案の種類はさまざまですが、基本的に毛沢東の姿か詩詞が印刷されています。
当時は中国で切手の収集が禁止されていたため現存枚数が少なく、価値が高い切手です。
大パンダ切手
大パンダ切手は、中国の画家である呉作人が水墨で描いたパンダの作品が採用された切手です。
1963年に発行された大パンダ切手の1次が3種類、1973年発行の2次が6種類の、計9種類あります。
発行年代ごとに全種類の図案が揃っているほど、取引価格が高いのが特徴です。
梅蘭芳(メイランファン)舞台芸術切手
梅蘭芳舞台芸術切手とは1、中国の古典演劇俳優である梅蘭芳が舞台上で演じる姿が写されている切手のです。
1962年にバラの切手が8種類、シート状の切手が1種類発行されました。
発行枚数が少ないのに加え、文化大革命により焼却処分された影響によって 希少価値が高まっています。
少年たちよ子供の時から科学を愛そう切手
少年たちよ子供の時から科学を愛そう切手は、1979年に発行されました。
どの図案も自然科学を連想させるようなモチーフと、子供達がわくわくしたような表情で描かれているのが特徴の切手です。
1種類の小型シートと6種類のバラ切手の、計7種類があります。
10万枚と発行枚数が少ないため、希少価値が高く、市場では高い価格で取引されています。
黄山風景シリーズ切手
黄山風景シリーズ切手は、1963年に発行された中国の景勝地である「黄山」が題材となっている切手です。
黄山は中国を代表する景勝地であり、1990年には世界自然遺産にも登録されているほど、中国にとって特別な山です。
黄山風景シリーズ切手には16種類あり、異なる黄山の風景が描かれています。
バラでも現存数が少ないことから希少価値は高めですが、とくに16種類すべてそろった状態であれば高額買取が期待できるでしょう。
徐悲鴻莽馬(じょひこうほんば)切手
1978年に発行された徐悲鴻莽馬切手には、水墨で馬が描かれています。
バラ切手と小型シートがあり、額面ごとに描かれている馬の絵柄が違います。
小型シートは発行枚数が少ないことから、バラ切手よりも買取額が高いのが特徴です。
バラ切手は全部で10種類あるため、全て揃っているとさらに価値が高まります。
紅楼夢切手
紅楼夢切手は1981年に発行された、18世紀頃に書かれた中国長編白話小説「紅楼夢」がをモチーフになっています。
12種類あるバラ切手には美女、小型シートには登場人物である宝玉と黛玉が描かれています。
とくに小型シートは1枚の絵画のようになっていることから、芸術性が高いとコレクターの間で人気があり、高い価格で取引されています。
革命的な現代京劇切手
革命的な現代京劇切手は、1968年に発行された現代京劇がモチーフとされた切手です。
第一次発行の6種類と、第二次発行の3種類で計9種類あります。
そのデザインも背景が色鮮やかで、描かれている人物の劇的な表情が特徴的です。
種類がすべて揃っていると、買取額も高額になりやすいです。
全国の山河は赤一色切手
全国の山河は赤一色切手は1968年に発行された切手で、毛主席の本を掲げた中国労働者達が描かれています。
しかし、この切手は販売後すぐに印刷ミスが見つかり、半日で発行中止・回収されたことで幻の切手となりました。
印刷ミスとは、中国全土を赤く塗るはずのところ、台湾だけ塗られていなかったことです。
このようにミスが起こった切手はエラー切手と呼ばれます。
すぐに回収の措置が取られたため、現存している枚数はかなり少なく、プレミアの価値がついているのが特徴です。
中国切手は鮮やかなデザインのものが多いのですね。
希少性だけでなくデザイン性の高さも、人気が高い理由です。
価値が高い皇室の記念切手8選
記念切手の中には、皇室の慶事などを記念して発行される切手もあります。
ここからは、とくに価値が高い皇室の記念切手を8つご紹介します。
- 明治天皇銀婚記念切手
- 大正婚儀記念切手
- 大正大礼記念切手
- 裕仁立太子記念切手
- 皇太子帰朝記念切手
- 皇太子台湾訪問記念切手
- 大正天皇銀婚記念切手
- 昭和大礼記念切手
①明治天皇銀婚記念切手
明治天皇銀婚記念切手は、明治天皇の銀婚を記念して発行された日本初の記念切手です。
発行は100年以上前と歴史ある切手のため、その希少価値は非常に高く、現存枚数も少ない切手と言われています。
また、保存状態が良いものはさらに数が少ないため、買取市場で高額取引されています。
②大正婚儀記念切手
大正婚儀記念切手は、1900年(明治33年)に大正天皇の婚礼をお祝いして発行された切手です。
結婚式で採用された引き出物が図面として採用されています。
また、「朝鮮」や「志那」など、当時占領していた領土で発行されたものである証が記載されているのも特徴です。
とくに朝鮮のものは発行枚数が少なく、プレミアの価値がつけられています。
③大正大礼記念切手
大正大礼記念切手は、1915年(大正4年)に大正天皇の即位を記念して発行された切手です。
切手に描かれている図案にはすべて天皇陛下に関わるものが採用されていて、非常に華やかなデザインを楽しめます。
発行が100年以上前であることや天皇即位を祝福したものであることから、額面以上の価値があります。
額面によって4種類ありますが、その中でも4銭・10銭は発行数が少ないことから、より価値が高いのが特徴です。
④裕仁立太子記念切手
裕仁立太子記念切手は、1916年(大正5年)に裕仁様が立太子の礼を受けたことを祝い発行されたものです。
立太子の礼とは皇太子を正式に決定する極めて重要な儀式のことです。
額面ごとに3種類ありますが、とくに10銭は発行数がかなり少なかったことで、現存枚数が極めて少なく、プレミア切手として扱われています。
⑤皇太子帰朝記念切手
皇太子帰朝記念切手とは、1921年(大正10年)9月3日に当時ヨーロッパを訪問していた、昭和天皇である裕仁皇太子が帰国された時期に発行された記念切手です。
4種類発行されていますが、いずれも額面以上の価値がついています。
そのなかでも、とくに発行枚数が少なかった4銭・10銭は高い価値がつけられているのが特徴です。
⑥皇太子台湾訪問記念切手
皇太子台湾訪問記念切手は、1923年(大正12年)4月16日に後の昭和天皇である裕仁皇太子が、台湾に訪れた記念に作られたものです。
台湾のほぼ中央にそびえたっている玉山が、切手の図案に採用されています。
また、当時発行されていた切手で黄色や黒色が採用されているのは珍しく、1銭5厘が黄色、3銭が黒色で刷られているのも特徴です。
⑦大正天皇銀婚記念切手
大正天皇銀婚記念切手は、1925年(大正14年)5月10日に大正天皇の銀婚祝いを記念に発行されたものです。
4種類あり、紫色・黄色・赤色・緑色と額面によって異なる色で印刷されているのも特徴です。
4種類のなかでも8銭と20銭は発行された枚数が少ないため、とくに価値が高いとされています。
⑧昭和大礼記念切手
昭和大礼記念切手とは、1928年(昭和3年)11月10日に昭和天皇が即位した記念に作られた切手です。
発行が80年以上前と古いものであることに加え、現存する枚数が少ないことから、プレミア価値の切手としても有名です。
切手の額面は、「1銭5厘」「3銭」「6銭」「10銭」の4種類あります。
1銭5厘と6銭は「金の鳳凰」、3銭と10銭は「大嘗宮(だいじょうきゅう)」のデザインです。
大嘗宮(だいじょうきゅう)とは、天皇即位の儀式を行う会場として仮設された祭場のことを指します。
皇室の記念切手に、こんなに多くの種類があることを知りませんでした。
ご紹介したのはとくに価値が高い記念切手なので、興味がある方は他の切手も調べてみてください!
記念切手を高く売る5つのコツ
もし、価値の高い記念切手をお持ちであれば、できるだけ高く買い取ってもらうために工夫することが大切です。
ここからは、記念切手を高く売るための5つのコツをご紹介します。
- シート状の切手はそのまま査定に出す
- バラの切手は仕分けしておく
- 汚れや糊落ちを防ぐ
- 普通切手は郵便局で使用するのがおすすめ
- プレミア切手は買取専門店で売る
①シート状の切手はそのまま査定に出す
ご紹介したように、切手はバラよりもシートの換金率の方が高めです。
なぜならシートは枚数の把握がしやすく、買取店が再販する際はバラよりもシートの需要が高いからです。
買取時の手間が少なく買取後の価値が高い点でも、切手を売る際はシートで査定依頼すると良いでしょう。
②バラの切手は仕分けしておく
バラの切手の換金率を上げるには、仕分けをしましょう。
買取店が査定時に数える手間を減らせるため、査定額が上がる可能性があります。
台紙貼りという、A3やA4サイズの紙に切手を並べて貼る方法も効果的です。
買取店ごとに台紙貼りにルールがあるかもしれないため、事前に確認するのがおすすめです。
③汚れや糊落ちを防ぐ
切手の裏には糊がついています。
買取の際は汚れだけでなく、糊がついているかどうかも査定基準に入ります。
未使用品でも、汚れや糊落ちがあれば査定金額が下がる可能性があるため、注意しましょう。
また、切手は紙製品の特性上、劣化や色落ちに注意する必要があります。
切手は専用のファイルに入れて、風通しのいい直射日光が当たらない場所に保管すると良いでしょう。
④普通切手は郵便局で使用するのがおすすめ
ご紹介したとおり、普通切手の換金率はシートが80〜90%、バラは50%〜60%です。
普通切手は現在も流通しているため、買取店で査定しても額面以上の換金率は期待できないでしょう。
そこで、普通切手の場合は、換金するよりも郵便局で別の品物と交換する方がおすすめです。
全国の郵便局で交換ができるので、送料の支払いや郵便ハガキなど自分の必要な物と交換しましょう。
⑤プレミア切手は買取専門店で売る
中国切手や航空切手など希少価値の高いプレミア切手は、買取専門店で売るのがおすすめです。
買取店によって査定金額が変わるため、複数店で査定依頼をしましょう。
買取店では定期的に強化買取キャンペーンがあります。
キャンペーンを活用すれば、さらに高額買取が期待できるため、金額交渉をしながら買取を進めてみてください。
記念切手を高く買い取ってもらうには、この5つのコツを押さえればいいんですね!
少しの工夫で買取価格に大きな差が出ることがあります。ぜひ、実践してみましょう。
まとめ
本記事では日本や中国で発行された記念切手の種類や特徴や、高く売るためのコツについてご紹介しました。
記念切手は種類や発行された年代、現存枚数によって、大きく価値が変わるのが特徴です。
持っている記念切手にどのくらいの価値があるのか知りたい方は、まず査定に出してみるのもおすすめです。
- 記念切手とは何らかの国家的行事を記念して発行される郵便切手
- 切手収集ブームの影響により、戦後以降の記念切手には価値がないことが多い
- 価値が高い記念切手は「発行枚数・現存枚数が少ない」「絵柄が美しい」「中国切手」などの特徴がある
- 記念切手の買取価格をアップするコツは「シート状の切手はそのまま査定に出す」「バラの切手は仕分けしておく」「汚れや糊落ちを防ぐ」「普通切手は郵便局で使用するのがおすすめ」「プレミア切手は買取専門店で売る」
早速家で眠っている記念切手を買取査定に出してみようと思います。
記念切手をできるだけ高く売るなら、解説した内容を頭に入れておいてください。
はい!ありがとうございます!