金メッキ製品ってあまり高く売れるイメージがないんですけど、実際はどうなんですか?
金メッキ製品は金としての価値はほぼないため、あまり買取に期待はできません。しかし高く売れる場合もあります。
そうなんですね。どんな時に高く売れるんですか?
では、金メッキ製品がどんな時に高く売れるのか、そもそも金メッキがどういうものなのかという点を解説していきます。
金メッキってどんなもの?
金メッキというのは、金属の表面に化学反応や電気分解を起こして金の膜をつけたもののことをいいます。
アクセサリーやジュエリーに施されることの多い加工技術で、使用する金の量が抑えられるため、生産コストを大幅にカットすることが可能です。
あくまでも金メッキというのは、金の性質と美しい輝きを生かし、アクセサリーやジュエリーの外見に高級感を与えたり、半導体や電子機器の耐久性を高めるために利用される加工技術です。
金メッキ製品なら生産コストが大幅にカットできるんですね。
そうなんです。金製品よりも安価で手に入れることができます。
金メッキ製品には金としての価値があるの?
金メッキ製品はわずかながら金が含まれているため、金としての価値がありそうというイメージを持つ方もいますが、残念ながら金メッキ製品に金製品としての価値はほぼありません。
表面についている金は非常に少量で、なおかつ金メッキ製品の主成分は他の金属であるという点が金メッキ製品の金製品としての価値が無い大きな原因かと思われます。
しかし、金メッキ製品を新品に近い状態かつ大量に所有している場合は買取可能なケースもあります。
また、ブランド品の金メッキ製品であれば、その時のブランドの人気や需要次第では、金としての価値はなくても高く評価されることがあるようです。
金メッキ製品を大量に持っている場合や、金メッキ製品が有名ブランドの製品の場合には、積極的に買取へ出してみても良さそうですね。
そうですね。また、高級ブランドの金メッキ製品であれば、相場が上がるまで持っておくのも良いかもしれません。
金メッキ製品で高く売れるものがあるってほんと?
先述したように、金メッキ製品でも高く売れることはあります。
ものによっては購入時の価格以上の価値がつくものもあるので、高く売れる金メッキ製品のポイントを見てみましょう。
市場に出回る数が少なく、入手困難といわれるブランド品
金メッキ製品でも、有名デザイナーが手掛けたものや期間限定で販売されたものなどは、デザイン性や希少性が評価され、高く売れることが多いです。
また、基本的に高級ブランドが手掛けた金メッキ製品はブランドとしての価値が高いため、ブランドアイテムとして買取査定してもらえることがほとんどです。
所持しているブランド品の価値や希少性がわからない場合は、一度査定に出してみてはいかがでしょうか。
宝石のついた金メッキ製品
高級ブランドの金メッキ製品の中には、宝石のついているものが多く存在します。
そのような製品を買取に出した場合、ブランドとしての価値はもちろん宝石の価値も評価され、より高い査定額を提示してもらえることがあります。
そのため、宝石の買取を強化している買取業者や幅広い種類の宝石を取り扱っている業者へ査定に出すと、本来自分が想像していた金額よりも高い査定額が出ることも期待できるでしょう。
あらかじめ宝石の種類と相場を調べておくと、買取に出すときに役に立つのではないでしょうか。
ブランド品や宝石は金メッキ製品でも価値があるんですね。
そうですよ。一概に金メッキ製品といっても、その商品の価値は大きく変わるんです。
金メッキ製品かどうか見極めるコツは?
金メッキ製品は、金属の表面に金の膜をコーティングしているため、素人にはその製品が金メッキなのか純金製品なのかを見極めるのが難しいと思います。
金にある程度知識を持った人でも、コツを知らないと見た目だけでは判断ができません。
そこで、金メッキ製品と金製品を見極めるコツを紹介します。
磁石を近づける
金属には磁石に近づけるとくっつく性質を持っているものがありますが、金は磁石に近づけても反応しません。
そのため、金メッキ製品に磁石を近づけてくっついた場合には、その製品は金メッキ製品で、中の金属は磁石とくっつく性質があることを判断できます。
ただし、金メッキの核となる金属が銀や銅であれば判断できないので、別の方法を試す必要があります。
色味の明るさで判断する
金メッキ製品には、色味が薄く暗い印象に見えるという特徴があります。
純金の割合が高くなると、橙色に黄色が混ざったような明るい印象になりますが、金メッキになると他の金属の色調が混ざって、金の色味とはかけ離れた印象になるのです。
また、経年劣化したメッキは表面に傷がつき、内側にあるベースの材料が露出しているケースもあります。
重さで判断する
金メッキ製品は、金製品と比較すると非常に軽いという特徴があります。
これは、金には他の金属よりも質量が大きいという性質があるためです。
実際に持ってみた時に、小さくてもしっかりと重みを感じる場合には、金メッキ製品ではなく金製品である可能性が考えられます。
しかし、指輪のような小さなアイテムにこの方法は不向きなので、その場合は別の方法と並行して判断しましょう。
これらの方法は自宅でもすぐに実践することができそうですね。
そうですね。ただしあくまでも簡易的な確認方法のため、本物の金製品かもしれない場合には、買取専門店へ査定を出すことをおすすめします。
金メッキ製品を高く売るコツ4選
金メッキ製品は、基本的に金製品としての買取は難しいということを上述しましたが、ブランド品や大量に金メッキ製品がある場合には買取が期待できます。
また、査定に出してみたら実は純金の製品だったということもあり得ます。
そのため基本的に不要な金製品がある場合には、買取専門店へ買取査定へ出すことがおすすめです。
ただし、金製品を売る際に高く売るコツを知っていれば、提示された査定額が低いことに気づかずに損をしてしまう可能性を減らすことができます。
では、金メッキ製品を高く売るコツについてみていきましょう。
買取に持っていく前に相場を確認
高く売るコツ1つ目は、自分が持っているアイテムの相場を知ることです。
購入したときの説明書を見れば、そのアイテムの名前や詳細な情報が記載されているので、ネットなどであらかじめ相場を確認しておきましょう。
相場を見て自分が持っているアイテムの相場が上がり続けていれば、買取に出すのを少し待ってみてもいいですし、今がピークだと思ったらその時点で買取に出すのも良いでしょう。
宝石の相場価格を知る
金メッキ製品に宝石が付いているという場合には、宝石としての買取になる可能性が高いため、それぞれの宝石の相場を抑えておきましょう。
買取業者によっては重さで査定することがあり、本来の宝石としての価値よりも低い価格になってしまうこともあります。
買取専門店であれば、宝石に詳しい鑑定士がいることがほとんどなので信頼できますが、多くのアイテムの買取を行う業者の場合、宝石としての価値が分からず、本当の価値を見誤られてしまうことも少なくありません。
そのため、自分で持っている金製品の価値をある程度把握しておくことは非常に大切だといえます。
買取実績の多い買取業者を選ぶ
実際に買取を依頼する場合、どの業者へ依頼すべきか悩むことが多いかもしれません。
そのような場合には、買取業者の買取実績の量や買取価格を参考にお店を選ぶと良いでしょう。
買取専門店ならば、そのアイテムの歴史やデザインの希少性、ブランド、宝石としての価値を正確に判定できます。
そのため、自分が所有するアイテムの状態が良ければびっくりするほど高い査定額が出ることも期待できるのです。
1社だけでなくいくつかの買取業者を比較する
いくつかの買取業者を比較してみるのも高額で売るコツとして重要です。
買取業者の査定ポイントはお店によって若干異なる部分があるので、鑑定士の見るポイントで査定額が変動することがあります。
そのため、最初に行った1社の査定額が相場ぐらいだったからと即決せずに、複数の買取業者で比較して、高い査定額が出るお店を探すのも一つの選択肢です。
買取にあまり時間をかけられないという方は、ネットで調べた相場内の価格であれば即決するのも一つですが、相場よりも低かった場合には、他社と比較してみるのもいいかもしれません。
買取業者によって査定額が変わることがあるのですね。
はい。だから自分で相場を調べておき、複数の買取業者を比較することが大切なんですよ。
まとめ
今回は、金メッキ製品に金としての価値があるのかや、高く売れる金メッキ製品の特徴などを深掘りしてみました。
金メッキ製品を金として査定してもらうのは難しいですが、ブランド製品として、宝石としての価値が評価される場合もあります。
さらに、流行やその時代の需要の移り変わり次第では購入時以上の価値がつくこともあり、金メッキ製品だからといって諦める必要はありません。
金メッキ製品を所有していて売りたいと思っていたけれど、金メッキだから売れないだろうと思って踏み出していなかったという方は、ぜひこの記事を参考に買取に出すことを検討してみてはいかがでしょうか。
- 金メッキ製品を見極めるのはやや困難
- 金メッキ製品に金としての価値はないが、ブランドや宝石としての価値は十分にある
- 高く売るためには買取業者の選定と相場価格を知るのが必要不可欠
私も今度自分が今持っている金メッキのアイテムについて相場とか調べてみようと思います。
はい。だから自分で相場を調べておき、複数の買取業者を比較することが大切なんですよ。
ありがとうございます。金メッキについて詳しく知れてよかったです。