カラーダイヤモンドとは?名前・種類・見分け方を解説します

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ダイヤモンドといえば、無色で透明なものをイメージするのですが、色がついているダイヤモンドってあるのですか?

はい、あります。一般的に「カラーダイヤモンド」といわれ、天然のカラーダイヤモンドと人工のカラーダイヤモンドが存在します。

そうなんですね。どんな種類があるのか詳しく知りたいです。

今回は、カラーダイヤモンドの基礎知識として、種類や見分け方を解説していきましょう。

目次

カラーダイヤモンドとは

通常ダイヤモンドは無色透明が主流ですが、ピンク系やブルー系など色がついたダイヤモンドが市場に流通しています。

これらのダイヤモンドは「カラーダイヤモンド」や「ファンシーカラーダイヤモンド」といわれています。

カラーダイヤモンドには、自然の条件下で色がつく天然のカラーダイヤモンドと、人工的に色をつけるダイヤモンドがあります。

自然に色がついたダイヤモンドの中で、美しく発色するものを「ファンシーカラーダイヤモンド」と呼んでおり、その希少性の高さから大変、価値のある宝石として流通しています。

自然に色がついたダイヤモンドの中にも種類があるんですね。

ここからは、ファンシーカラーダイヤモンドについて見ていきましょう。

希少価値の高い「ファンシーカラーダイヤモンド」

通常、ダイヤモンドの価値は国際的な価値基準である「4C(カット・カラット・クラリティ―・カラー)」で決まっています。

例えば、透明度が高くクラリティ(内包物)が少なく、なおかつカラット数が大きくカットが美しいものが高い価値を持っているとされています。

対して、この基準では定められないのがカラーダイヤモンドで、透明度とは逆に色味が鮮やかなダイヤモンドであるほど希少価値が高くなるといわれているのです。

中でも希少性の高いファンシーカラーダイヤモンドは、希少価値が相まって、4Cで最高と位置づけられる透明度の高いダイヤモンドよりも資産的価値がつくこともあります。

さらにその中でも珍しいカラーで発色が強く、大きいカラーダイヤモンドになれば数億円で取引されることも珍しくありません。

無色透明ではないカラーダイヤモンドには十分に価値があるのですね。

もちろんです。通常のダイヤモンドにも劣らない価値・魅力がありますよ!

カラーダイヤモンドに色がついている理由

カラーダイヤモンドは、自然の条件下で着色する場合もあれば人工的に着色する場合もあります。

カラーダイヤモンドの中にはトリートメントダイヤモンドと呼ばれるものもありますが、これは本物のダイヤモンドに人工的に着色をしたもののことです。

トリートメントダイヤモンドは、本物のダイヤモンドを使用していますが人工的に着色処理をしているため天然のカラーダイヤモンドよりも価値が下がることになります。

天然のカラーダイヤモンド

実は天然のカラーダイヤモンドはなぜ色がつくのか、残念ながら完全な科学的証明はまだされておらず、不明な部分が多いのです。

ただ、ダイヤモンドを形成する過程で不純物が混ざり、それらがダイヤモンドの周りにある炭素原子に影響を与えたことが原因で色がつくといわれています。

天然のダイヤモンドは、希少価値が高く取引額も高値でおこなわれます。

特に、天然のピンクダイヤモンド原石は無色の原石の千分の一の割合でしか産出されず、全世界で1カラット程度の物では年間数十個、2〜4カラットの物は年間数個しか産出されません。

天然のカラーダイヤモンドは希少価値が高く高額買取が期待できるため、お手元にある場合は買取査定に出してみてはいかがでしょうか。

人工着色のダイヤモンド

ダイヤモンドに色をつける方法は様々ですが、放射線を利用して分子構造を変える方法や、高温高圧で色をつける方法などがあります。

これらの方法を使えば、ダイヤモンドの元色を変えることができます。

一方でダイヤモンドにメッキを被せるようにしてコーティングする方法などもさまざまあるのです。

メッキを被せるようにしてコーティングする方法では、ダイヤモンド自体の色を変えるわけではないので、コーティングが落ちると素のダイヤモンドカラーが見えてしまうという欠点があります。

どちらの方法で着色されたダイヤモンドも非常に美しいですが、希少価値の観点から天然のダイヤモンドよりも価値は低く評価されることがほとんどです。

人工着色のカラーダイヤモンドはいろんな工夫で着色されているのですね。

そうですね。天然物よりは価値は低いですが、本物のダイヤを使っているため決して価値がないわけではありませんよ。

天然のカラーダイヤモンドを見分ける方法

天然のダイヤモンドとトリートメントダイヤモンドを比較すると、カラーの鮮やかさと透明度に差が出ると一般的にいわれています。

しかし、素人では判別をつけることが難しいため鑑定書(グレーティングレポート)で判別することが見極める方法として望ましいです。

ダイヤモンドの価値を証明する鑑定書(グレーティングレポート)の発行機関はいくつかあり、日本では中央宝石研究所などが該当します。

査定に出すときも鑑定書はあったほうがいいですよね?

もちろんです。鑑定書のあるなしで、評価額が大きく違ってきますよ。

カラーダイヤモンドの色と種類

カラーダイヤモンドには様々な色があります。

今回は、特に代表的なカラーダイヤモンドを5つ紹介します。

ピンクダイヤモンド

カラーダイヤモンドの中でも希少価値が高く女性に人気の「ピンクダイヤモンド」は、色はほんのり淡い桜色からパープルがかった濃いピンクになっています。

ピンクダイヤモンドは、1カラット以上のものは非常に珍しく市場でも出回る機会が少ないダイヤモンドです。

また、世界に流通しているピンクダイヤモンドの90%がアーガイル鉱山という鉱山で採掘されていましたが、アーガイル鉱山のピンクダイヤモンドはすでに掘り尽くされて枯渇し、2020年に閉山してしまいました。

そのため、今後はさらに価値が上がっていくといわれています。

ブルーダイヤモンド

ブルーダイヤモンドは、ダイヤモンドが結晶化する際に微量のホウ素が混ざることでブルーの色をつけます。

しかし、ブルーダイヤモンドの生成に必要なホウ素は、基本的にダイヤモンドが採掘される地層よりも浅い部分に存在することが多いため、ブルーダイヤモンドはとても希少性が高いです。

天然のブルーダイヤモンドはほとんど発掘されることが無く、ひと目見られただけでも幸運といわれるほど希少なものなのです。

グリーンダイヤモンド

グリーンダイヤモンドは、ダイヤモンドが結晶化する際に放射線を浴びた結果として緑色がつきます。

天然のグリーンダイヤモンドはとても希少性が高く、一般に私たちが購入することは困難でかつては220億円以上の価値がついたものもあったようです。

線形加速器(リニアック)、ガンマ線、原子炉のいずれかを使用することで人工も可能となっており、人工物であれば気軽に手に入れることができます。

イエローダイヤモンド

イエローダイヤモンドは、窒素を多く含んで結晶化した際に黄色く見えます。

イエローダイヤモンドは他のカラーダイヤモンドと比べると採掘量が多いため、流通量も多く比較的手頃な値段で買うことができますが、濃い鮮やかな黄色であったり、彩度が高いものは一気に値段も高くなります。

もしイエローダイヤモンドを持っているのであれば、一度買取査定に出してみて、価値を調べてもらってはいかがでしょうか。

ブラックダイヤモンド

ブラックダイヤモンドは鉄鉱石やグラファイトなどが全体に広がることで黒くなっているダイヤモンドです。

ブラックダイヤモンドの産出量は比較的多く、ジンバブエのマランジェ鉱床や南アフリカやコンゴ共和国、オーストラリアなどで産出されます。

そのため、他のカラーダイヤモンドに比べると希少性は劣ります。

しかし、天然で漆黒のブラックダイヤモンドとなると希少性がぐんと上がり、その分だけ価値も上がるのです。

かつてはブラックダイヤモンド自体の人気が低く、工業用に使われるダイヤモンドとして認知されていました。

ただ最近ではクールでシャープな印象や、ファッションに合わせやすいこともあり、人気が出てきているカラーダイヤモンドになっています。

さまざまな色の種類があるんですね。

そうですね。色によってはとても希少性が高くなります。

カラーダイヤモンドを高く買い取ってもらうためには

ここまでカラーダイヤモンドについて解説をしてきましたが、カラーダイヤモンドを持っていて買い取ってもらいたいという方もいるでしょう。

ここからは、カラーダイヤモンドを少しでも高く買い取ってもらうコツを紹介します。

付属品を用意しておく

査定の際には付属品の有無によって査定額が上下することがあります。

付属品があるだけで品質・ブランド力が保証されるため、査定額が上がるのです。

付属品は商品が入っていた箱、保証書、購入時の袋などになります。

もちろん付属品がなくても買い取ってもらえますが、査定額に差が出ることがあるので、箱や保証書などの付属品がある場合は必ず用意しておきましょう。

信頼できる買取業者を選ぶ

最後に、買い取ってもらう業者は信頼できる業者を選ぶようにしましょう。

買取業者の中には悪徳業者も存在していて、様々なトラブルになってしまうこともあります。

例えば、高額な手数料を取られてしまったりすることがあります。

信頼できる買取業者として以下の点をチェックすると良いでしょう

また、カラーダイヤモンドの場合は価値を見極めることはとても難しい製品になります。

そのため、専門の査定士がいること、カラーダイヤモンドの買取実績の数は特に重視して選ぶようにしましょう。

買取業者を選ぶ際のポイント
  • 買取実績が多くある
  • 専門の査定士がいる
  • 査定額が正確な見積書を発行してくれる
  • 査定結果について解説してくれる

買取業者の選び方も大切なんですね…

はい。中には悪徳業者もありますので、慎重に選ぶようにしましょう。

まとめ

カラーダイヤモンドには、様々な色合いがあり濃淡や発色により価値が異なってきます。

天然のダイヤモンドは、希少価値が高く市場では高値で取引されているため見かける機会は少ないと思いますが、興味がありましたら機会を逃さずに入手するように心がけましょう。

また、既に天然のダイヤモンドをお持ちの方は、お持ちのダイヤモンドの価値が現在はいくらになっているかを専門の買取業者で査定してみるのも良いかもしれません。

この記事のまとめ
  • カラーダイヤモンドには天然/人工のものがある
  • 天然のダイヤモンドの方が価値が高い
  • 天然のカラーダイヤモンドを見分けるのは素人では難しい
  • 近年価値が上がっているダイヤもある

たくさん種類があるのですね。勉強になりました。

あの美しいカラーはすべて化学変化によるものです。ダイヤモンドの神秘ですね。

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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