メレダイヤの価値を見逃していませんか?

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皆さんは、メレダイヤという言葉を聞いたことがありますか?
ジュエルカフェなどのジュエリー・貴金属買い取りの業界ではよくつかわれる言葉で、以前売却した人は耳にしたことがある…ということも多いはずです。

一言で言うとメレダイヤとは、「小粒の、ちょっとした装飾などに使われているダイヤ」のことです。

このメレダイヤ、実は金やプラチナなどの「地金」に匹敵する価値を持つことも少なくないのですが、意外とその価値が見過ごされて売られてしまうことも少なくありません。
今回は、かしこくジュエリーを売るための豆知識の一環として「メレダイヤ」をご紹介していきます。

目次

メレダイヤの定義と価値とは

メレダイヤとは、どの程度小さなものをいうのか

相当昔のことですが、メレダイヤは小粒であることを理由に「クズダイヤ」などと一部で呼ばれていた時代もありました。(今の感覚だとちょっとひどい呼び方だと思いますが(笑)、今ほど資源の価値が貴重ではなくまた工業用など、用途が今ほど多くなかったこともあると思います)
文字通り小さなものでは砂粒ほどの大きさのメレダイヤなのですが、「どの程度以下」の大きさでメレダイヤと呼ばれるのでしょうか?

ダイヤの大きさをイメージする単位としてはct(カラット)がよく知られていますが、実は大きさではなく「重さ」の単位です。 そして一般的に多くの業者でメレダイヤとは「0.2ctに満たないもの」を指すとされています。
※正式には0.17カラット以下のものを指すようです。
ちなみにメレという言葉の意味について「ミリという意味でしょう?」とお客様から尋ねられたことがあるのですが、これはフランス語で「集合している、混みあっている」という意味だそうです。
そういわれると確かに1つではなく、ジュエリーではいくつも並んだり、散りばめられたりして使用されていることと関係がありそうですね!

ちなみに一口にメレダイヤと言っても、それこそ0.15ct以上のものは指輪でメインの石として(かなり小型の部類に入りますが)使われても不思議はないですし、最も小さいものでは砂粒のように小さな0.01ct程度のものも見られ、大きさや価値も「ピンキリ」です。

意外と知られていないメレダイヤの用途とは

ダイヤモンドは日本でも古くは「金剛石」と言われ、「世界一硬い天然の物質」として広く知られてきました。
その硬さから近年はジュエリー以外でも様々な用途に用いられ、その幅は年々広がってきています。
有名なところでは工業用のカッター(切断用)や研磨剤(ヤスリのように削る)が古くから知られていますが、他にも半導体製作用の土台となる材料としても重宝されていますし、音響機器の振動板やレコードプレーヤーの針、珍しいところで高性能の圧縮機の材料としても使用されています。

ジュエリーに載っている(並んでいる)砂粒のようなメレダイヤだけを見ると「こんなに小さいのなら、地金と一緒に溶かして処分してしまうのでは??」という想像をしてしまうこともあるのですが、実際にはピンセットで取り外して再利用や転売をするケースが圧倒的に多いようですね!

メレダイヤの価値は1粒でどのくらいになるのか

メレダイヤはジュエリーから外した状態の単体でも、多くの場合は売却することも可能です。
以前買い取ったジュエリーのうち古いもの、そのままでは転売不能なものからメレダイヤだけを取り外し、ある程度ためたものを専門業者さんに売却したことがありました。
1粒当たりの価値はもちろんカラット数(重さ)でピンキリだったのですが、本当に小さい物(砂粒より細かい?)ものであれば数十円、そして比較的大きめなメレダイヤであれば1粒当たり2000円~3000円程度になったケースもあります。

メレダイヤの価値を一番左右するものは、もちろん重さ(カラット)です。
そしてもう一つ、「ダイヤの質」(4Cと言われるもののうち重さ(事実上の大きさ)以外の「色」「透明度」「カット」)のランクによっても価値はある程度変わります。
※鑑定書の付いたダイヤと、査定原理は同じですね!

ただメレダイヤの場合、かなり大きめのもの以外は細かく4Cまで鑑定せず重さ(カラット)のみによって価値(買い取り価格)が判定されているケースが多いようです。
メレダイヤ自体、もともと既存の大型ダイヤを削り出した「余白部分」から作られることが多いうえ、ランクの高いダイヤをわざわざメレダイヤに使うということはまずないと言えます。
そして小型のメレダイヤであれば、少々他の質(「色」「透明度」「カット」)の違いがみられたとしてもその小ささゆえに価格への影響がほとんどないので、平均的には単体で100円~数百円程度になるものが多いようですね。

また最終的な買取業者の工程では1カラット当たりの単価×カラット数で上限金額が決まりますが、1カラット単価は質によって数千円~2万円弱くらいが相場なので、逆にそれ以上の価値を見込むのは難しいかもしれません。

メレダイヤの付いたジュエリーを高価買取してもらうためにできることとは

メレダイヤの評価は買い取り業者によってピンキリです

指輪などのジュエリーは現在地金が高いこともあるので、新品購入すると数万円~数十万円はします。
それと比べると上記のメレダイヤの価値は小さいとはいえ「え?それだけなの??」と感じた人もいるかもしれません。
確かに金などの貴金属はとても高くなっているので、それと比べて一粒当たり数百円~数千円程度というメレダイヤの価値は「買取価格」としてはそれほど大きな影響はないと言えます。

従って業者さんによってはメレダイヤの価値を無視して査定してしまう場合もあります。
(あまりにも小さなものの場合取り外しにもコストがかかるのでそれが正解という場合もありますが)
「メレダイヤの価値を、どこまで評価してくれるの?」
ということについては、買取業者さんによってスタンス(姿勢)の差が大きいわけです。
※あくまで指輪など1アイテムについての価値を総合的に出しているので、地金の価値に統合する形で査定している場合もあります。

メレダイヤを評価してもらうための方法

手持ちのメレダイヤが付いたジュエリー(指輪など)について、メレダイヤの価値を加味してくれるかどうかは買取店次第…ということをお伝えしました。
売る側としては、メレダイヤの価値を取り入れてくれる買取店を探し、そこを選ぶ…というのが王道になります。
一つの方法としては
「このメレダイヤの価値も、ちゃんと入れてもらえますか?」
など、直接質問していくのもオーソドックスなやり方です。

また、メレダイヤ以外の部分も含めて「詳細な価値を確認するため、数日預かって鑑定機関で査定したい」というオファーがあった場合はできるだけ受けるようにしましょう。
とくに店舗型買取店の場合、小さなメレダイヤの価値を正確に把握し、質も含めて自信を持って個別の価値を割り出すのは(設備的・知識的にも)簡単なことではありません。
鑑定書が付くような大粒ダイヤならともかく、0.1ctを下回るようなダイヤの価値を正確に把握し、それを買取価格に反映するためにはいわゆる「お預かり」が必要なケースも現場としては多いのです。

殆どの場合「預かり査定」には費用もかかりませんし、不安を感じる人もいるかもしれませんが「預けた方が最大限の評価をしてもらえる可能性が高い」と言えるのでお勧めです。

メレダイヤを外して別売りするのは損?得?

たまにですが、メレダイヤをピンセットなどで外してしまう方がいます。
外したメレダイヤだけを売りたい…という人もいますし、外した後の地金部分だけ買い取ってほしい…という場合もあります。
指輪にくっついたままだと価値があいまいにされてしまうので、分けた方が個別に最大の価値が付くのでは…と考えてこうする場合もあるようです。
しかしこうすることによってメリットを受ける場合もあれば、逆に損をしてしまう場合もあると私は考えています。

もしメレダイヤの付いているジュエリー自体が新しめだったり、ブランド物であったりデザイン性が高いなど「そのまま転売されても不思議はない」のであれば、メレダイヤを取ってしまうことによって地金や素材(ダイヤ)以上の価格が付かなくなってしまうのでお勧めできません。

またもし、かなり昔のジュエリーでデザインも古かったり汚れている場合は、思い切ってメレダイヤを外して別々に査定してもらう…という方法もあるかもしれませんね。
いずれにせよ、メレダイヤの査定方法というのは買取店によってさまざまで、特に小さなものの場合査定も困難なものが多く、大雑把に全体の価値に含んでいく形式にしている業者さんも大変多いです。
ただ査定のやり取りをしていく中でメレダイヤの価値に触れているかどうかだけでも、意識した方が良いかもしれません。

ジュエルカフェではもちろんメレダイヤの価値をできるだけ小さなものまで意識した査定を心がけています。
お心当たりのあるメレダイヤジュエリーがあればぜひお気軽にご相談ください!

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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