切手を高く売る方法

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世界中で発行されていて、普段使いはもちろんのこと気軽にコレクションできるものとして親しみのある切手。
昔家族が取集していてコレクションが沢山残っていたり、最近では随分使用する機会も減ってしまい余ってしまっている…とお悩みのかたも多いのではないでしょうか。
今回は切手の種類からどのようにすれば高く切手をうれるのかご紹介したいと思います。

目次

切手は大きく分けて2種類あります

切手といっても「普通切手」「記念切手」「特殊切手」「中国切手」など…種類が非常に多いのですが
大きく分けて郵便局で販売している「通常切手」と、希少価値の高い「プレミア切手」の2種類に分けられます。

・ 通常切手

郵便局で販売している普通切手や比較的発行年の新しい記念切手などの場合は、基本は額面に沿った店舗ごとの買取レートにより買取額が算出されます。こういった通常切手が額面を超えることはないですが、保管状態が良好で傷汚れが少ないものであればそこまで値が落ちることはないでしょう。

・ プレミア切手

プレミア切手は希少性が高く、額面以上の価格がつく切手を指します。
そもそもどういった物がプレミア切手になるのでしょうか。

発行枚数が少ない

切手の発行枚数はそれぞれ異なり、発行枚数が少ないほど入手が難しいことからコレクターからの注目度も高いです
プレミア切手の中に有名な『見返り美人』という、1948年にコレクター向けに発行された浮世絵師、菱川師宣の見返り美人が描かれた切手になります。見返り美人切手の1枚あたりのサイズは縦67mm・横30mmと普通切手より大きいことが特徴です。発行数は150万枚ですが、コレクター向けに発行されることや大判サイズであること、美しいデザインなどが理由となり、見返り美人切手は切手コレクター達の間では注目の品となりわずか1カ月というスピードで完売しました。既に70年前の切手になりますが、今もなおコレクターに人気の高いプレミア切手です。

現存枚数が少ない

たとえ発行当初の枚数が多かったとしても、現存枚数が少なければプレミア切手となる可能性がおおいにあります。
現存数が少なく、コレクターにも人気の高い切手としては桜切手が有名です。「桜切手」は半銭・1銭・2銭・4銭・10銭・20銭・30銭と額面の種類が多く、種類によって発行枚数が異なることから現存する枚数が少ない種類の桜切手はとても希少価値が高く高額で取引されます。他にも明治から大正時代の品は特に現存枚数が少ないといわれて希少価値が高いものが数多く存在します。

デザインが美しい

デザインが秀逸で、欲しがる人が多いことから値打ちが高まったものもあります。
例えば、有名なプレミア品の「月に雁」は1949年に発行された切手週間の8円切手で、200万枚発行されました。図柄は歌川広重が秋の夜の一場面を描いた画をモチーフにした名作『月に雁』です。
切手の「月に雁」は、「見返り美人」と同様に、縦67㎜×横30㎜の大判切手で当時としては珍しい切手のサイズで、
またこの構図が実に見事であり、印刷も美しいことから「小さな技術品」と呼ばたようです。
当時大卒の初任給が2~3万円の時代に月の雁の切手は1万円という高額取引されていたようで切手ブームの時から非常に人気が高く、「月に雁」は今でもプレミア価格で取引されている貴重な切手です。

中国切手

実は中国切手にはプレミアがついているものが沢山あり、今世界中で注目を集めています。1枚単体でも価値が非常に高く、数万円を超えるシリーズも数多く存在します。中国切手とは文字どおり中国で発行された切手で、特に文化大革命の前後の1950~1980年代に発行された切手は価値が高いとされており、コレクター人気の高いアイテムです。また近年では中国の景気上昇にともなって富裕層の投資目的での購入が増えたため、さらに人気が加速しています。
有名な中国切手で真っ赤な背景に子ザルが描かれている『赤猿』があります。最も有名な中国切手の一つで、中国で初めて発行された年賀切手でもあります。
赤猿切手は当初の発行予定枚数は800万枚でしたが実際は500万枚に減少ということ、さらに発行された当初中国では切手の収集が禁止されており、赤猿が散逸してしまったことなどが要因でプレミアがついている中国切手です。赤猿切手は偽物も非常に多く出回っていますが、もし本物の赤猿切手であればバラ1枚でも15万前後と非常に高額で取引されています。

高額買取になるポイント

良好な保管状態

切手は保管状態により買取金額が大幅に変わってきます。たとえプレミアがつくような切手でも劣化が酷いと価値も落ちてしまうので、適切な保管をおこなうことがとても大切です。
切手の保管方法としておすすめなのが切手用のストックブックやクリアファイルなどを上手く活用すると傷や汚れが付きづらく安心です。また、少々面倒ではありますが、もし取り出したり触れる際はピンセットを使うと折れ曲がりを防げたり、指の皮脂がつかないので劣化を防げます。
切手は以外と繊細でカビが生えやすかったりもします。色あせ、日焼け、黄ばみ等の原因にもなるので直射日光や多湿は避けて保管しましょう。

シート切手はばらさずそのままで

一般的に単体バラよりも、シート切手の方が買取金額が上がりやすい傾向があります。
シート切手だと未使用品と認識されやすくコレクターからも好まれるので、バラ切手よりも高額買取りの対象になりやすいのです。また、特殊切手には切手以外の部分に絵柄が入っているものがあり、切り離してしまうと価値が大幅に下がってしまうのでシートになっている切手はそのままにしておくほうが良いでしょう。

消印が押されていても価値があるかも

基本的になんでも新品未使用のほうが高く買い取ってもらえますが、切手に限り消印が押されていても価値が評価される事があります。そもそもの現存枚数が少ないプレミア切手などは消印が押してあっても買取ってもらえるケースがあるので、もし気になる切手があったら消印があるからといって処分せずに買取店へ相談してみましょう。

いくつか業者を比較してみよう

切手は業者によって買取金額が大きく異なるので見極めが非常に大切です。
よくある金券ショップでの買取は便利ですが、価値を理解している専門のスタッフが少ないので、買取金額が低くなりがちです。また、ネットオークションは買取相場やその後のトラブルは自己責任になります。切手はプレミアであるほど偽物も多く出回っています。また、希望金額では買い手がみつからない場合もあります。
1番おすすめの方法は、実績のある買取業者をいくつか問い合わせて査定依頼をすることです。
切手には種類が沢山存在するのでその価値が分かる専門の方にお任せするのが賢明といえます。
適切な業者を選ぶことで切手を正しく評価してもらいましょう。

いかがでしたか。非常に奥深い『切手』。

実にさまざまな種類があり、馴染みのある普通切手から希少価値の高いプレミア切手まで、その小さな面積の中に繊細で美しいデザインが詰まっている切手は『小さな芸術品』と呼ばれ長年コレクターの心をくすぐってきました。
今もなおコレクター人気の高い切手、もし「膨大な量の保管に困っている」、「使う機会が減ってしまった」などお困りであれば、一度買取店へ相談してみるといいでしょう。
買取業者にはさまざまな種類がありますが、特に切手の買取を積極的に行っている業者を選ぶとプレミア切手でも普通切手でもどちらの知識もあるので安心して買取りを依頼できますよ。保管方法や取扱に気を付け、少しでも満足のいく取引ができるといいですね。

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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