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コロナ禍で価格相場が大きく変動したチケットとは?

コロナ禍で価格相場が大きく変動したチケットとは?

2020年以降、コロナショックなどで物流や景気は大きな影響を受けました。
またウクライナをはじめとする世界情勢・エネルギー供給への不安もあり、多くの国でインフレが起きるなど「一寸先は闇」という印象が強くなりましたね…。
買取・リサイクルの業界でもいろいろなものの価格が乱高下しているのですが、貴金属や高級時計のように相場が上がるものもある一方で、チケット類はどちらかというと買取価格・取引価格が下がってしまうものも出てきています。
今回は、コロナ禍などで急激に買い取り価格が変化したチケットについてお伝えしていきます!

コロナ禍で大きく買取価格が変動したものとは

チケットの買取価格を変動させる要素とは

チケットの買取価格は、実は日々変動しています。
商店街などで買取している末端の買取実店舗ではいちいち反映しないところがほとんどなのですが、それでも末端店舗から買い取りをしている大元となる大規模業者さんのチケット買い取り相場は、日々細かく変動しているのです。
こうした買い取り価格の上下を決定しているものはほかの買取品もそうなのですが「需要」と「供給」になります。

「供給」はチケットを売りたい人がどれだけいるかで、
「需要」はそのチケットを中古で購入してでも使いたい人がどれだけいるか、
ということです。
このうちコロナ禍などの影響を大きく受けて変動してしまうのは「需要」の部分になります。

「非常事態宣言」「蔓延防止措置」などを受けて使われなくなってしまったものは需要が減る…ということになりますので、その場合は相場も下落するということになります。

買取価格が下落したチケットとは

コロナ禍を受けて価格が下がってしまったチケットの代表格を挙げていきます。

比較的大きく下がったもの…

〇航空会社の発行する優待券

2020年4月30日の日本経済新聞に「JAL優待券、買い取り価格3分の1に」という記事が載りました。
こちらは国内線の料金を割引してくれる内容で、現在でこそ1枚2500円前後で買取してもらえますが2021年初頭には1000円を切るなどかなり安かったです。
ANAの優待券にも共通して言えますが、「コロナ禍で大打撃を受けている。現在は持ち直しているもののまだ安く、コロナ禍の影響から脱していない」といえそうです。
理由としてはもちろん、感染防止の観点から航空便自体が激減してしまい、需要(乗る人)があまりにもいなくなってしまったということになります。
それぞれ有効期限が1年~1年半あるのですが、特に有効期限が近いものほど「それまでに航空便が復活し、使用する見込みがない…」とみなされ、現在でも極端に安くなってしまうことがあるようです。

〇旅行券・宿泊券

一時期は2割以上買取価格が低下したのですが、現在は持ち直す傾向にあります。
旅行会社や個別の施設が発行するチケットについては、そもそも旅行自体の需要がなくなり、「Gotoトラベル」なども再開の見通しが立っていないこともあり大きい影響を受けた業界です。

どちらかというと下落しているチケット…

〇その他鉄道など交通機関の優待券

JR東日本など、鉄道交通機関の株主優待券も(持ち直したものの)下落してしまった部類に入ります。
ただ航空会社と比べると鉄道については比較的打撃は少ないようです。
「ステイホーム」「在宅ワーク」などの普及で確かに需要は減少したものの、日常的にはコンスタントに使われていますが、新幹線などの長距離については規制の自粛などで需要が低下したといえるので、その分下落したと考えることができます。

〇テーマパークなどのチケット

遊園地系・美術関係などいろいろありますが、そもそも営業自体を自粛に追い込まれていた時期もあるので、一時期はかなり下がりました。(いわゆる「不要不急」の代表格であったこともあります)
現在では全体として持ち直していますが、一部でディズニーランド(2021年春)のように「チケット価格を変動制にする(時価を取りいれる)」施設も出てきているので、一概に高い・安いといえなくなってきています。

〇百貨店など商業施設の商品券

こちらも現在では持ち直しているとはいえ、コロナ禍で下落してしまったジャンルのチケットです。
例として「全国百貨店共通商品券」は、一番ひどい時で10%下落していました。
これらの百貨店は営業自体は再開しているのですが、感染防止やメンタルの変化から「遠くまで高級品を買いに行く」という行動がめっきり減ってしまったので影響を受けているのは間違いありません。

ここでは主だったものを挙げましたが、チケット買い取り業界全体として下落している物のほうが大きく、現在もその影響はかなり残っています。

コロナ禍で品薄or人気になったチケットはあるのか

逆に、コロナ禍で需要が高まり買取価格が上昇、品薄になったものはあるのでしょうか?
正直なところ、価格の上昇についていうと「もともと上昇の余地が少ない」のがチケットといえます。
チケットの買取価格自体、もともと「額面金額の80%~95%以上」に設定されていることが多いため、下がる余地はあっても「それ以上上がる余地」はとても少ないです。

また「コロナで需要が高まったもの」自体がそれほど多くはないのでチケットについても「買い取り相場が上昇したもの」はあまりありません。

ただその中で目立って品数になったのが「レターパック」といえます。

郵便関係というとアナログな印象はありますが、在宅ワークなどの普及で逆に仕事関係でのやり取りが増えたとも考えられます。
もともといろいろなものを封入してポストに入れるだけで早めに配達してくれる…という便利さがあるため「レターパックライト」「レターパックプラス」ともにかなりの人気となり、品数の状態となりました。

また意外なところでは「マクドナルド株主優待券」がこのコロナ禍で逆に人気・品数になったチケットとしては知られています。
これについては気軽にできる外食…ということで需要が高まったのかもしれませんね。

チケットの買取価格下落は、損ばかりなのか?

チケットが安い時こそ、買い込むチャンス

コロナショック、そして2022年に入ってからのウクライナ危機もあり、チケットを初めとした買取・リサイクル業界も激震を続けています。
チケットについては、全体でみるとやはり相場が下落しているものが圧倒的に多いです。
前述の通り「もともと薄利多売で高価取引されている分、上がる余地が少ない」のがチケットの性質なので、これは仕方のないところです。

しかし宿泊券・交通機関の優待券など、相場が下落してしまうのは悪いことばかりでしょうか?
確かに売る側から見れば「今はその時ではない」ということ、また使用期限が迫っているのであれば泣く泣く売らざるを得ないケースも多いと思います。

しかし、買う側からすると大きいメリットがあると言えます!
利用者が少なくなっている時期でも「交通機関の利用や旅行、買い物をする!」ということは多々ありますし、「逆張り」という訳ではないのですがそうした時期に中古チケットショップなどで購入すると思わぬ安値で購入できた! という声も多いのです。
このコロナ禍は必ずしもデメリットだけではなく「これと決めて、事前に計画して消費する人」にとってはメリットにもなると言えるはずです!

コロナ後の価格変更まで意識した買い物を

チケットの買い取り価格が下がるということは、また売値も下がるということです。
こう考えてくると、ここで紹介した「下落傾向のチケット」については正規ルートよりもチケットショップなどで入手した方がはるかにお得になる…!という可能性もありますので、ぜひ検討や情報収集をしてみていただければと思います。

ただ、注意した方が良いこともあります。
1つ目は使用期限です。
下落しているチケットほど「使用期限」があり、それが短い傾向があります。
確実に「その日までに消費する」というニーズがある人にとってはお得ですが、期限を過ぎたら紙切れになってしまいます。
必ず期限について確認し、消費の見込みを立ててから購入しましょう。

また2つ目については「コロナ後の値下げがあるかどうか」という点についてです。
購入するチケットは「使用期限が長い」ほど安心ではありますが、一部航空会社などはコロナ後に料金を値下げする…という話もあります。
万一それを挟んでしまった場合は購入時にはお得でも使用時にはそうでもない…という可能性もありますので、特に使用期限の長いチケットをチケットショップなどで購入する場合、事前に値下げの話などがないかどうか意識して確認すると良いかもしれません。

チケットの相場については日々動いていますので現状はどんどん変わっていくと思いますが、賢く立ち回りたいですね!
読んでいただき、ありがとうございました。

監修
監修:安井 理
慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。
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