金 なぜ価値がある?意外な理由で高まる金の魅力とは!

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金(Gold)とは?資産としての価値と特徴

金とは、化学記号「Au」で表される金属で、私たちの生活の中でとても身近な存在です。アクセサリーやジュエリーとしてだけでなく、電子部品や医療の分野にも使われています。

金の大きな特徴は、「希少性」「耐久性」「流動性」の3つです。
まず希少性について、地球上に存在する金は限られており、簡単には手に入りません。そのため、世界中で高い評価を受けているのです。
次に耐久性。金は錆びにくく、時間が経っても変質しないため、長期間にわたり価値を保つことができます。そして最後に流動性。金は世界中どこでも価値が認められており、世界中でいつでも売買できる「取引のしやすさ」があるのです。

このように、金はただの装飾品ではなく、資産としての性質も兼ね備えています。だからこそ、多くの人が金に注目し続けているのです。

金の「希少性」「永続性」「流動性」という3つの魅力

まず「希少性」について。金は地中深くに存在しており、採掘にも莫大な費用と時間がかかります。たとえば、金1gを得るために必要な鉱石の量は平均して約1トン以上とも言われています。このように入手が難しいからこそ、金の価値は自然と高くなりやすいのです。

「永続性」では、金は酸化しにくく、腐食にも強いという特徴があります。紀元前の遺跡から発掘された金の装飾品が、今もなお輝いているのを見れば、その耐久性がよくわかります。

そして「流動性」金は国境を越えて通用する資産です。たとえば、アメリカでも日本でも、金はほぼ同じ価値で取引されており、世界中のどこでも換金できる資産としての強みがあります。

この3つの特性は、ほかの資産にはなかなか見られない魅力です。金は古くから人々に愛され、現在も変わらず注目され続ける理由が、ここにあるのです。

金の価値が高い3つの理由とは?

金が長年にわたり高い価値を維持しているのは、偶然ではありません。その理由は主に「世界共通の価値基準」「経済の安定装置」「安全資産としての信頼性」の3つにあります。

まず、金は歴史的に多くの国で通貨や資産として使われてきました。そのため、どこでも共通して「価値がある」と認識されているのです。
また、経済が不安定なときでも、金の価格は大きく下がりにくいという性質があります。株式や不動産のように景気に左右されにくいため、「経済のバランサー」としての役割を果たしています。
さらに、政治や戦争、金融危機などで不安が広がると、人々は安全な資産にお金を移す傾向があります。そんなとき選ばれるのが金。これが金が「安全資産」と呼ばれる理由です。

金が世界共通の価値基準として認められている理由

金は、古代エジプトの時代から王族の財産として使われ、貨幣の代わりにもなってきました。時代が進むにつれて、金本位制という形で世界の経済システムに組み込まれ、各国が金を基準に通貨を発行していた歴史があります。

現代では金本位制は終了していますが、金は今でも「信用のある資産」として中央銀行や国家が保有するほど信頼されている存在です。これは、他の資産にはなかなか見られない特別なポジションと言えるでしょう。
たとえばアメリカやドイツ、中国、日本といった主要国は、それぞれ何百トンもの金準備高を保有しています。これは自国通貨の信頼性を支える「裏付け」としても重要なのです。

インフレと金の価値:なぜ安全資産とされるのか?

インフレとは、お金の価値が下がり、物の値段が上がることです。たとえば、100円で買えたお菓子が、数年後には150円になっているような状態ですね。
そんなとき、金は「モノ」としての価値を持っているため、紙のお金のように価値が下がるリスクが小さいのです。むしろインフレ時には金の価格が上昇しやすいという特徴もあります。

これは「モノの価値は変わらず、お金の価値が下がる」から。金を持っていれば、インフレによる資産の目減りを防ぐ「保険」のような役割を果たしてくれます。だからこそ、多くの人が経済の不安定な時期に金へ投資するのです。

投資対象として知っておきたい金の種類と特徴

金はただ「持つ」だけでなく、「投資する対象」としても多くの人に選ばれています。しかし、ひとことで金といっても、投資の方法にはさまざまな種類があります。

たとえば、金そのものを購入する「現物投資」、証券として金の価格に連動する「金ETF」、毎月一定額を積み立てていく「金積立」などがあります。それぞれに特徴とメリットがあるので、自分の目的やライフスタイルに合った方法を選ぶことが大切です。

どの投資法でも、金という「価値のある資産」を持つという点では共通していますが、手数料や売買のしやすさ、保管の手間などに違いがあります。次の項目で、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

実物の金の利点と他の投資手段との違い

金の現物投資では、金地金(インゴット)や金貨を直接所有することができます。手に取って確認できる「実物資産」であることが最大の強みです。特に人気なのは、1g〜100gほどの小型のインゴットや、デザイン性の高い金貨。これらはプレゼントや資産分散にも使われています。

他の投資商品(株や債券など)と異なり、金は発行体(企業など)の倒産によって価値がなくなることがありません。そのため、万が一のときの「逃げ道」としても頼りにされるのです。

ただし、現物保管には盗難や紛失のリスクもあるため、信頼できる保管サービスや金庫を使うことが推奨されます。

金ETFや金関連株式の選び方

現物を保管するのが不安、または手間に感じる方には「金ETF」や「金関連株式」という選択肢もあります。ETFとは、金の価格に連動する上場投資信託のことで、証券会社の口座を通じて株のように取引できます。

少額から始められ、売買の自由度が高いのが金ETFの魅力です。長期的に見て金価格が上昇すると考えている投資家にはぴったりの選択肢といえるでしょう。
一方で、金鉱山会社などの株式は、金の価格に加えて企業の業績や経営方針にも影響を受けるため、より幅広い知識と分析が必要になります。投資初心者には金ETFの方が手軽かもしれません。

なぜ金は通貨の代替として注目されているのか?

近年、金融市場が不安定になったときに、金が「通貨の代わり」として注目される機会が増えています。

もともと金は、昔の王国や帝国で貨幣の材料として使われていた歴史があります。現代では紙幣やデジタルマネーが主流になりましたが、「信用できる価値のあるもの」として、金は今も変わらず信頼されているのです。

特に、世界の中央銀行が金融緩和などの政策を打ち出した際に、通貨の価値が下がることを懸念して、金を買う動きが強まります。これは「金は無価値にならない」という安心感があるからです。

金融緩和政策と金価格・需要の関係

金融緩和とは、中央銀行が世の中に出回るお金の量を増やすことで、景気をよくしようとする政策です。日本でもアメリカでも、このような政策が取られたことがあります。

しかし、お金がたくさん刷られることで、通貨の価値が下がる「インフレ」が起きやすくなります。そんなときに「本当に価値があるもの」として注目されるのが金です。
実際に、2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックのときにも、金融緩和が行われ、それに合わせて金価格が大きく上昇しました。これは、多くの人が金に「逃げた」結果とも言えるでしょう。

各国の金準備高とその重要性

各国の中央銀行が保有している金の量は「金準備高」と呼ばれ、その国の経済の信頼度や安定性に影響を与えます。

たとえば、アメリカは世界最大の金準備高を持っており、約8,000トン以上を保有しています。ドイツ、イタリア、フランスもそれに続き、ヨーロッパの国々も多くの金を持っています。

日本も約760トンの金を保有しており、国際的な信用力を高めるために金が「見えない通貨の裏付け」として活躍しているのです。

金準備が多い国ほど、通貨や経済の安定性が高く評価される傾向にあります。これも金が通貨の代わりに使われる理由のひとつです。

金価格の20年間の推移と今後の見通し

金価格はこの20年間で大きく変化してきました。2000年代初頭は1グラム1,000円台だった金価格が、2025年には9000円を超える水準にまで上昇しています。

この背景には、世界的な経済危機、戦争、新型ウイルスの流行など、さまざまな社会的不安があります。経済が不安定になるほど「安全資産」である金の需要が高まり、それに伴って金価格が上がるという構造があるのです。
一方で、金価格は上下の波もあるため、短期的な投資には慎重さも必要です。これまでの20年の動きを理解しておくことは、今後の動向を予測するうえでも大切な材料となります。

金相場(円/g) Chat GPT調べ

市場予測に基づく将来性と投資家が注目すべきポイント

専門家の間では、今後も金価格は中長期的に「ゆるやかな上昇傾向を保つ」との見方が多くあります。特に、インフレ懸念が続く世界情勢や、地政学リスクの高まりは金の価格を押し上げる要因です。

また、環境への配慮やSDGsの観点から、鉱山開発の規制が強まっており、金の採掘量が限られることで希少価値がさらに高まる可能性もあります。

投資家にとって重要なのは、「いつ・どのタイミングで金を購入・売却するか」を見極めること。そのためには、経済ニュースや金相場の動向を日頃からチェックする習慣が大切です。
また、短期の利益を狙うのではなく、長期的に資産を守るための手段として金を取り入れるという考え方も重要になってきています。

金の価値を左右する世界情勢と経済要因

金の価値は、ただ市場の動きだけで決まるわけではありません。世界情勢や経済政策など、さまざまな外的要因が金価格に影響を与えています。

たとえば、戦争や政変などの地政学リスクが高まると、人々は「不安なときでも価値を失わない資産」を求めるため、金への投資が増える傾向にあります。
また、各国の金融政策や為替の動き、株価との相関関係なども金の価格に影響を与える大きな要素です。こうした情勢に注目することで、金価格の動きを予測しやすくなるのです。

アメリカの金融政策が金価格に与える影響

金価格と特に強く関係しているのが、アメリカの金融政策です。たとえば、アメリカの中央銀行であるFRB(連邦準備制度理事会)が金利を引き上げると、ドルの価値が上がり、金価格は下がりやすくなります。
逆に、金利が低くなるとドルの価値が下がり、金の価格は上昇しやすくなります。つまり「アメリカが金利をどうするか」が、世界中の金価格に影響を与えるのです。

また、米国が金融緩和を行うと、市場にお金が流れ出し、金への投資が活発化することもあります。このように、金価格は常にアメリカの動向と密接に関係しています。

新興国の需要が金市場に与える影響

中国やインドといった新興国では、経済成長に伴って中間層が増加し、金への需要も年々高まっています。特に、結婚やお祝い事で金を贈る文化が根強い国では、金の消費量が大きいのです。
たとえば、インドでは結婚式のシーズンになると金の需要が急増し、それが金価格に影響することもあります。中国では、資産保全のために金を買う富裕層も増加傾向です。

こうした新興国の需要増加が、世界全体の金価格の「底上げ」につながっているのです。経済発展が続く限り、この動きは今後も強まっていくと見られています。

なぜ多くの投資家が金を選ぶのか?

金は「いつの時代も価値が変わらない」といわれ、多くの投資家から支持されています。特に、資産を守るための「リスクヘッジ」として金を活用する人が多いのが特徴です。

投資の世界では、すべての資産を一か所にまとめるのではなく、リスクを分散させる「資産分散」という考え方があります。金は、その資産分散の中核的な存在です。
また、株や不動産が値下がりしても金の価格は安定していることが多いため、金融市場の変動に強い「守りの資産」としても高く評価されています。

金の資産分散効果とは?具体例で紹介

たとえば、株式投資だけに資産を集中させていた場合、株価が大きく下がると損失も大きくなってしまいます。そこで、金のような安定した資産を一部持つことで、全体のリスクを小さく抑えることができるのです。

このような資産分散は、プロの投資家だけでなく、個人投資家にとっても重要です。「株は下がったけど、金は上がっていた」など、異なる値動きの資産を持つことがリスク回避につながります。

金融商品を組み合わせて自分なりの「守りの投資スタイル」をつくる上で、金は欠かせない存在となっています。

金を長期保有するメリットとは?

金は短期的な値上がり益を狙うというよりも、長期的に安定した資産価値を期待する「ストック資産」として保有するのが主流です。特に、年金や老後の生活資金を意識した資産形成において、金はインフレや市場変動から資産を守ってくれる頼れる存在となります。

長期間にわたって価値を保ちやすく、必要なときにすぐ換金できるという点でも金は非常に優秀です。銀行預金では得られない価値の保存機能を持っているため、資産の一部として金を持つという選択は、多くの投資家にとって賢い判断といえるでしょう。

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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