金は錆びる?18金の錆び予防と対処方法を完全解説!

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金は本当に錆びるのか?

「金は錆びない」とよく言われますが、それは本当でしょうか?実は、純金(24金)はほぼ錆びることがありませんが、18金や14金は変色することがあります。この違いは、金の純度や混ぜられている他の金属の種類に由来します。
また、10金が錆びる原因やお手入れ方法などはこちらの記事(「10金が錆びる理由とは?美しさを保つ驚きのお手入れ術」)で解説しています。

多くの人が持つ「金=絶対に錆びない」というイメージは、純金だけに当てはまるものであり、ジュエリーなどに多く使われる18金では注意が必要です。金属の性質を正しく理解しておくことで、ジュエリーをより長く美しく保つことができます。特に高価なジュエリーほど、日常の取り扱い方によって状態が大きく変わるため、金属の特性を知ることはとても重要です。

純金(24金)は錆びない理由

純金(24金)は、化学的に非常に安定した金属です。空気や水に触れても酸化されにくく、酸やアルカリにも強い耐性を持っています。そのため、通常の環境下では腐食や錆びの心配がほとんどありません。 また、他の金属に見られるような化学反応をほとんど起こさないため、宝飾品としての美しさを長く保つことができます。

ただし、純金は非常に柔らかく、傷がつきやすいため、ジュエリーとして日常使いするにはあまり向いていません。そのため、強度を高めるために他の金属を加えた18金などの合金が多く用いられているのです。

18金や14金など合金タイプの変色メカニズム

18金や14金は、金の純度を保ちながら強度を高めるために、銅や銀、パラジウムなどの他の金属を混ぜて作られた合金です。この中でも、特に銅や銀は空気や水分、汗などに反応して酸化しやすい性質を持っています。 その結果、18金や14金は純金には見られないような「くすみ」や「変色」を起こすことがあるのです。

こうした変色は素材の成分によって異なりますが、主に合金に含まれる金属が酸化する(いわゆる錆びる)ことによって引き起こされます。日々の使用状況や保管環境によって変化のスピードも異なるため、定期的な確認とお手入れが重要です。

「錆び」と「変色」の違いを理解する

金属に起こる「錆び」と「変色」は似ているようで実は異なる現象です。

「錆び」は主に鉄などの金属が空気や水と反応してボロボロになる腐食のことを指します。一方「変色」は、表面が空気や化学物質と反応して色が変わるだけで、金属自体が腐るわけではありません。 金の場合はほとんど腐食しませんが、混ぜられた銅や銀が反応して色が変わるため、「錆びた」と感じることがあります。

変色は見た目が悪くなるだけでなく、ジュエリーの印象を損なう原因にもなるため、正しく対処することが大切です。また、錆びと変色を混同してしまうと、間違ったお手入れをしてしまう可能性もあるため、違いを理解しておくと安心です。

18金ジュエリーが変色する原因と科学的メカニズム

18金ジュエリーが変色する主な原因は、合金に含まれる銅や銀などが化学反応を起こすことにあります。特に汗や皮脂に含まれる塩分や脂肪酸が酸化反応を引き起こすほか、化粧品や香水の化学成分も変色の原因となります。さらに、海水や温泉に含まれるミネラルや硫黄分も強い影響を及ぼし、短時間で色の変化を招くことがあります。こうした環境下では特に注意が必要です。

汗や皮脂による酸化反応

人間の体から出る汗や皮脂には、塩分や脂肪酸、尿素などの成分が含まれています。これらが18金の合金成分(特に銅や銀)と反応すると、酸化が進んで表面が黒ずんだり変色したりすることがあります。 特に、運動時や暑い時期には汗の量が増えるため、ジュエリーの劣化が進みやすくなります。

肌に密着するアクセサリーほど汗の影響を受けやすいため、着用後には軽く拭くなどのケアが必要です。また、個人差はありますが、体質によっては汗の成分が強く反応しやすい人もいるため、自分の肌との相性を確認することも大切です。

化粧品・香水が引き起こす化学変化

化粧品や香水には、アルコール、油分、防腐剤、酸化防止剤などさまざまな成分が含まれています。これらの成分が18金の表面と化学反応を起こし、変色やくすみの原因になることがあります。 特に、香水をつけたあとすぐにジュエリーを装着すると、変色リスクが高まります。

化粧品の中には金属を侵す成分も含まれているため、肌に塗ったあとはしばらく時間を置くのが安心です。長時間化粧品と接触させないように心がけることで、ジュエリーの状態をきれいに保つことができます。

海水や温泉がもたらす影響

海水には塩分(塩化ナトリウム)やミネラルが含まれ、温泉には硫黄や酸性成分が多く含まれています。これらが18金に含まれる合金金属に反応すると、腐食や激しい変色を引き起こすことがあります。

旅行先でアクセサリーをつけたまま入浴する方も多いですが、ジュエリーの寿命を縮める原因にもなるため注意が必要です。温泉成分による変色は通常のクリーニングでは落としにくい場合もあり、専門店での対応が必要になることもあります。水辺や入浴時はなるべく外しておくのが安全です。

18金の変色を予防する効果的な方法

18金ジュエリーを長く美しく保つためには、日々のケアと保管方法が大切です。日常的なケアの方法や注意点について、これから詳しく解説していきます。
18金のお手入れについてはこちらの記事でも紹介しています。(「18金ジュエリーのメンテナンス方法 – 輝きを保つためのお手入れのコツ」)

日常のケアで実践したい5つの習慣

日常的に18金を美しく保つためには、次のような習慣を意識すると良いでしょう。

まず、使用後にはやわらかい布で汗や汚れを軽く拭き取ります。そして、保管の際は密閉できる袋やケースに入れることで酸化を防ぎます。また、入浴や運動の前には必ずジュエリーを外し、肌に化粧品や香水を使った後はすぐに身に着けないようにするのがポイントです。定期的に専用クロスで磨くことで、金属表面の輝きが長持ちします。

着用時の注意点とNG行動

18金ジュエリーを着用する際には、いくつか注意点があります。下記のことを意識することで、長く美しくアクセサリーを保つことができます。

  • 汗をかくスポーツや激しい運動時は、ジュエリーを外してから活動する
  • 入浴・温泉・プールでは塩素や硫黄、塩分の影響で変色する恐れがあるため着用を避ける
  • ヘアスプレー・香水・スキンケア製品を使った直後はジュエリーを装着しない
  • 肌に製品がしっかり馴染んでからジュエリーを着けるようにする

特殊環境での着用時の対策法

プール、温泉、海などの特殊な環境では、18金ジュエリーへの影響が大きいため注意が必要です。塩素や硫黄、塩分といった成分は合金部分と化学反応を起こしやすく、短時間で変色や腐食を引き起こすことがあります。 これらの環境に行く際はなるべくジュエリーを外しておきましょう。もし着用を避けられない場合は、表面に保護剤を塗布する、あるいは使用後すぐに流水で洗い流すなど、できる限りの対策を行うことが大切です。その後、やわらかい布で水分を丁寧に拭き取ることで、ダメージを最小限に抑えられます。

18金に変色が発生したときの対処法

18金が変色してしまった場合、慌てずに正しい手順で対処すれば、ある程度は元の輝きを取り戻すことができます。

まずは柔らかい布で表面の汚れを優しく拭き取ってみましょう。それでも落ちない場合は、中性洗剤をぬるま湯に溶かし、やわらかいブラシや布で軽くこすり洗いします。 洗浄後は、しっかりと水で洗い流してから、乾いた布で水分を完全に拭き取ることが重要です。最後に、専用のジュエリークロスで表面を磨くことで、光沢が戻ることがあります。

自宅でできる簡単クリーニング術

家庭でできる方法としては、中性洗剤をぬるま湯に数滴溶かし、そこにジュエリーを数分浸けてから、やわらかい歯ブラシや布でやさしくこすります。表面の汚れや皮脂を落としたら、水でよくすすぎ、すぐに乾いた布で水分をしっかりと拭き取ります。仕上げに、ジュエリー専用のクロスで磨くことで、見た目がぐっと明るくなります。

専門店に依頼すべき状況の見極め方

自宅でのお手入れでは改善しない場合や、細かな装飾が施されたジュエリーの場合は、無理をせず専門店に依頼することをおすすめします。無理な自己処理はかえって傷や劣化を招く恐れがあるため注意が必要です。 専門店では、専用の研磨機や超音波洗浄など、高度な技術でクリーニングを行ってくれるため、見違えるような仕上がりが期待できます。特に思い出の品や高価なジュエリーは、プロの手に任せると安心です。

よくある質問と回答

Q. 純金(24金)でも変色することはありますか?
A. 基本的に純金は非常に安定した金属のため変色や錆びの心配はほとんどありません。ただし、汚れや皮脂などが付着して光沢が鈍くなることはあるため、定期的なお手入れは必要です。(24金についてはこちら「24金とは?18金や14金との違いや高額で売る方法などを解説!」)

Q. 一度変色した18金ジュエリーは元に戻せますか?
A. 軽度の変色であれば自宅でのクリーニングでもある程度改善できます。ただし、頑固な変色や傷を伴う場合は、専門店でのクリーニングや研磨をおすすめします。

Q. 汗をかきやすい体質でも18金を使えますか?
A. はい、使用できます。ただし、汗に含まれる成分が18金に反応しやすいため、使用後にやわらかい布で拭き取るなどのこまめなケアが必要です。体質によっては定期的なメンテナンスを心がけるとよいでしょう。

Q. プールや海でもジュエリーをつけたままでも大丈夫ですか?
A. 基本的には避けた方がよいです。塩素や塩分、硫黄などが18金の合金部分に反応し、変色の原因になる可能性があります。できるだけ外すことをおすすめします。

Q. 市販のジュエリークリーナーを使っても問題ありませんか?
A. 基本的には使用できますが、成分によっては表面を傷める場合もあるため、金属対応かどうかをよく確認してください。不安な場合は中性洗剤と水を使った方法が安全です。

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この記事を書いた人

安井 理のアバター 安井 理 リユースライター

慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。

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