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157 2025-04-18 16:25:31 4月18日の金相場は、大きな取引材料が見当たらない中、利益確定売りが目立ち、若干の下落となりました。

トランプ大統領は、関税による景気悪化懸念を払拭(ふっしょく)するために、FRBにしきりに利下げを要求しています。4月17日にはSNSで「パウエル議長を一刻も早く解雇すべきだ」と投稿。

しかし、パウエル議長は、インフレへの懸念などを理由に、利下げに対しては慎重なスタンスを崩していません。

パウエル議長は、2026年5月の任期満了まで辞任する計画はないと表明しており、金融引き締めが長期化するとの観測から利下げ期待が後退した場合、金価格にはやや下落圧力がかかりやすい状況と言えます

依然として残る市場の不透明感から生じる金への買い圧力と、金融政策の方向性をめぐる思惑とのせめぎ合いが、当面の相場の焦点になるでしょう。
156 2025-04-17 13:38:25 中国政府は国内航空会社に対し、米航空機大手ボーイング社から航空機の追加納入を受けないよう指示したと報じられています。

さらに一部メディアでは、トランプ米政権が関税交渉中の貿易相手国に対し、中国との取引を制限するよう圧力をかけているとも伝えられています。

貿易摩擦の激化が懸念されるなか、リスクオフムードを背景に金価格は急上昇し、ニューヨーク金先物が初の1 オンス3,300ドルを突破しました。

また、日米両政府は16日(日本時間17日)、関税措置をめぐる協議を実施。協議に臨んだ赤沢亮正経済再生担当相は記者会見で、「双方が建設的な姿勢で議論し、できるだけ早く合意を得る」「今月中に次回協議を開くための日程調整を進める」「閣僚レベルと事務レベルの両面での協議を継続する」と発表しました。

日米の関税交渉が具体的になるのは、まだまだこれからというところでしょう。

ただ、関税交渉のトップバッターとなった日本との協議で大きな進展が得られなかったことから、他国との交渉も難航するのではないかとの不安が広がっており、金価格は当面上昇傾向が続く可能性があります。
155 2025-04-16 15:43:15 原因不明の米10年債利回り上昇が一服し、4.3%ちょうど近辺まで下落しました。

関税の報復としてどこかの国や農林中央金庫(農林中金)が米国債を売却したのではないかという憶測もありますが、トランプ政策への信認低下から個人を中心に売り圧力が強まっていると考えるのが自然でしょう。

なお農林中金は、米国債の大量売却を否定するコメントを発表しています。

さらに米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の基準を満たす自動車部品には関税免除が認められるなどの措置が講じられ、米10年債が買われて利回りはやや低下した可能性があります。

この動きに呼応し、金価格は上昇に転じています。金先物相場も急伸しており、市場は一時的な安心感に包まれている状況です。
154 2025-04-15 09:45:02 金現物価格は直近、米中の貿易摩擦激化による安全資産需要の高まりなどを背景に上昇基調が続いています。

一方、4月14日(現地)のニューヨーク市場では持ち高調整や利益確定の売りが膨らみ、5営業日ぶりに金相場が反落しています

中心限月のNY金先物清算値は前週末比0.56%安の1オンス=3,226.30ドルとなり、高値圏ながら若干の調整局面に入りました

実際、スポット金も一時過去最高値となる3,245.42ドルまで上昇した後に約1.2%下落し、米東部時間14日午前時点で3,199.09ドル前後まで値を下げる場面がみられています。

国内の円建て金価格もこのニューヨーク市場での反落を受け、高値圏で横ばいまたは小幅下落気味の展開となっている模様です。

2025年4月15日早朝時点の金現物価格は1グラム当たり約16,200円(税込)前後となっています。

引き続き貿易情勢や為替動向を反映して金価格は高いボラティリティを示しているため注意が必要です。
153 2025-04-14 09:18:05 4月11日、トランプ米政権はスマートフォンやパソコン、半導体などの一部商品を相互関税の対象から除外すると発表しました。

こうした日和見ともいえる度重なる方針転換に対して、市場は耐性を見せ始めていますが、ボラティリティ(価格変動幅)が大きい展開が続いています。

しかし、先が見通せない状況は投資家の判断を困難にします。
安全保障という側面を含め、アメリカの信頼性が揺らいでいると言えるでしょう。

その証拠として、米10年債利回りの上昇が挙げられます。

米10年債利回りが上昇しているということは、米債券が売り込まれている状況を示唆しています。

最近は、米10年債利回りと金相場の相関性が薄れている点も、こうした特異な状況を反映したものといえるでしょう。
152 2025-04-11 12:25:47 トランプ大統領は9日に発動した相互関税措置の上乗せ分について、90日間停止すると発表しました。

しかし、早々に報復措置を発表した中国に対しては、合計145%という非常に高い関税を課すと強硬な姿勢を示したため、株式市場は再び大荒れとなりました。

「トランプ関税」を早々に事実上撤回した背景としては、原因がはっきりしない米10年債利回りの上昇が挙げられます。

米10年債利回りが上昇すると、将来的な利払いコストの増加が懸念されることから、強固な関税政策は避けるべきだとトランプ大統領が判断したと考えられます。

この動きを受け、市場はトランプ大統領が米10年債利回りの上昇を恐れ、これ以上強硬な手段を取るのは難しいと見透かしたかもしれません。

株式の乱高下は徐々に落ち着き、金価格は近いうちに再び堅調な値動きを取り戻す可能性があります。
151 2025-04-10 11:41:21 トランプ大統領は9日、相互関税について報復関税を発動せずアメリカと交渉する国に対し、上乗せ関税を90日間延期すると発表しました。ただし、一律10%の関税は引き続き適用されます。

この発表を受け、市場は安心感から大きく反発し、米主要3指数も大幅に上昇しました。また、市場は再びリスクオンとなり、米10年債が売られた結果、利回りが大きく上昇しました。

一般的に米10年債利回りが上昇すると金価格は下落しやすいですが、米国の景気後退リスクがやや和らいだうえ、原料としての金需要が増えるとの見方も出たため、金価格は上昇しています。

90日間という猶予が設けられたものの、その後のトランプ大統領の具体的な対応は不透明です。ただし、当面は金価格が急落する要因が後退したと考えられます。
150 2025-04-09 14:22:43 トランプ関税を震源地として金相場も含め大荒れの様相を呈していましたが、市場の動揺はいったん収まったといえるでしょう。

アメリカの関税措置をめぐり、石破総理大臣は7日にトランプ大統領と電話で会談を行いました。

電話会談を受け、ベッセント財務長官が日本との関税交渉を担当することが決まり、同氏は「日本は非常に早く交渉に名乗りを上げたので優先される」と述べたことで、日本市場には安心感が広がったようです。

しかし肝心の交渉はまだ始まっておらず、日本への関税率24%は予定通り実行されました。

日本の交渉カードも明確になっていないことから、二番底が訪れる可能性は十分にあるでしょう。

ここ数日で下落しているとはいえ、依然、金は高値圏にあります。

相場が荒れたときの下落幅も大きくなる可能性が高いため、過度に慌てないことが大切です。
149 2025-04-08 11:56:05 4月7日はS&P500とNYダウが下落したものの下げ幅は限定的で、ナスダックがわずかに上昇したことから、トランプ関税による株価暴落が一旦収まったと受け止められ、日経平均株価は上昇しました。

それに伴い金価格は上昇していますが、金先物価格が上昇していない点は気がかりです。世界経済という観点から見ると、依然として不安要素がぬぐい切れていないと考えられます。

トランプ大統領は中国の報復関税に対し、報復を取り下げなければ、さらに50%の関税を課すと表明している状態です。またEUも交渉の余地を残しつつ、報復措置を示唆しているため、再度、暴落する可能性は十分に考えられます。

しかし金価格は特定の国の経済情勢に左右されにくいという特徴があります。長い目で見ると、地政学リスクの高まりによってこれまでも価値が上昇し続けてきたことをあらためて思い出し、過度に動揺しないことが大切です。
148 2025-04-07 11:15:45 トランプ政権が発表した相互関税に対し、中国が対抗措置としてアメリカからのすべての輸入品に34%の追加関税を課すと表明したことで、世界の市場が動揺しています。

その結果、各国の主要な株価指数は軒並み大きく値を下げる展開となっており、投資家のリスク回避姿勢が強まっている状況です。

本来、株式市場の先行き不安が高まっている局面では、米10年債券や金が買われやすいものです。

しかし今回は、10年債利回りが買われて(利回りは低下)している一方で、金価格はむしろ下落傾向にあります。

関税によってインフレ懸念が高まっているにもかかわらず金価格が下がっている要因としては、景気減速への警戒感が最も大きい理由でしょう。

金はスマートフォンなどの精密機器の部品にも活用されており、今後アメリカの景気が鈍化すると予想されれば需要が落ち込むと見られるため、金価格が下押しされると考えられます。

市場は、単なるインフレではなく、インフレと景気の後退が同時に進行するスタグフレーションを懸念している段階と言えそうです。
147 2025-04-04 14:11:12 4月3日に相互関税の具体的な内容が発表され、市場予測を大幅に上回る関税率と規模だったことから、世界中の市場に動揺が走っています。

そうした状況下で公表された米供給管理協会(ISM)の3月非製造業総合景況指数は50.8に低下し、市場予想の52.9を大きく下回りました。

雇用指数は7.7ポイント低下の46.2となり、5年ぶりの大幅な減少となったようです。ISM非製造業景況調査委員会のスティーブ・ミラー委員長は、発表文の中で「短期的な見通しについては良好としながらも、関税や政府支出の減少に対する懸念が続いている」と述べました。

市場は景気減速と物価高が同時に起こるスタグフレーションへの懸念が高まり、高値圏にある金よりも米10年債に資金を振り向ける動きが増えていたようです。

そのため4月4日には金価格が大きく値を下げました。株式市場の下落が続く中、投資家がどこに資金を振り向ければよいか予測が難しくなってきた可能性があります。
146 2025-04-03 11:46:08 4月3日早朝5時、トランプ大統領は貿易相手国に対して相互関税を課すと発表しました。

すべての輸入品に一律10%の基本関税を課したうえで、さらに国・地域別に税率を上乗せする方針です。欧州連合(EU)の関税率は20%、日本は24%など非常に厳しいものになりました。

関税率が多くの関係者の予想を上回るものだったという見方が強く、先行き不安から一時、先物は3,200ドル近くまで上昇する場面がありました。しかし、もともと高値圏にあったため、結局は行ってこいの展開となったようです。

ホワイトハウスによると、一律10%の基本関税は4月5日から、国・地域別の上乗せは9日に発動され、対象国は60ヶ国に上ります。

現在、金価格に大きな影響はありませんが、市場の不安から少しずつ価格が切り上がっていく可能性があります。
145 2025-04-02 19:50:29 4月2日に予定されている相互関税の発表を前に、市場は神経質になっており、方向感に欠ける展開となっています。
そのため、本来、市場に不安が生じれば米10年債利回りや金価格が上昇する要因となりますが、大きな変動はありませんでした。

そのような中で発表された3月のISM製造業指数は49.0となり、市場予想を下回りました。好況と不況の分かれ目である50を3か月ぶりに割り込む結果となっています。

項目別に見ると、新規受注・雇用・生産がいずれも前月を下回り、支払価格だけ大きく上昇したことから、スタグフレーションが意識され始めています。

相互関税の内容次第では、大きく悲観ムードに傾く可能性があり、4月3日の金価格は大幅に上昇するかもしれません。
144 2025-04-01 09:47:03 先行き不透明な相場が続いており、金価格の上昇要因は出そろっていますが、ここ数日高値圏で推移していたことから昨日は下落しました。

4月2日に発動される予定の相互関税については、「彼らがわれわれにこれまで課してきたものに比べ低くなるかもしれない」という発言から、やや投資家の安心感が広まったことも影響していると考えられます。

ただ、具体的にどれくらいの関税になるのかはまだ明らかにしていません。また、適用除外はないと明言しており、市場のリスクが過ぎ去ったと考えるのは時期尚早と言えるでしょう。

すでに導入されている関税政策がアメリカの経済指標に影響を与え始めるのは、4月から5月あたりと考えられます。今後も安心できない展開が続きそうです。
143 2025-03-31 12:51:43 アメリカの個人消費支出物価指数(PCE)は前年比で2.5%上昇し、市場予想と一致しました。伸び率は前月から横ばいとなっています。

内訳を見ると、モノの価格は0.4%と前月の0.6%から伸びが鈍化しました。一方、サービス価格は3.5%と前月の3.4%から伸びが加速しました。

また、変動が大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前年比で2.8%上昇し、市場予想の2.7%を上回っています。物価の瞬間風速を示す前月比も0.4%上昇し、市場予想の0.3%を上回っています。

その後に公表されたミシガン大学消費者態度指数は57.0と、市場予想を大幅に下回りました。さらに1年先のインフレ期待が5.0%と2022年以来の高水準となったことで、個人がトランプ関税によるインフレを警戒している点が見て取れます。

こうした発表を受け、米国主要3指数は大きく下落し、米10年債利回りは低下しました。金価格は大幅な上昇要因となっています。
142 2025-03-28 12:13:59 トランプ大統領が3月26日に、輸入自動車に対して最大25%を課すと発表したことで、市場の不安感が拡大し、金価格は大幅上昇。金価格は1万6,000円をはるかに上回る1万6,230円となりました。

4月3日から発効される予定ですが、「一部緩和、延期するかもしれない」など、交渉次第では猶予も認める可能性があるというスタンスも、投資家の不安をさらに増大させる要因となっています。

投資家は、マイナス材料であっても時期が分かっていれば対策が立てられますが、未確定では対策が立てられないからです。

本日(3月28日)21時30分には個人消費支出(PCE)が公表される予定です。インフレと判断される発表内容になれば、米10年債利回りが上昇し、高値圏にある金価格が下落に転じる可能性があります。
141 2025-03-27 13:54:33 トランプ大統領は、国家安全保障を理由に、アメリカ製以外の全自動車に25%の追加関税を課すと正式表明しました。

通商拡大法232条に基づく措置で、日本車を含む全輸入車が対象となり、来月3日に発動されます。さらに主要部品も5月3日までに課税対象となる予定です。

年間15兆円超の関税収入を見込み、国内産業保護と企業のアメリカ回帰を狙う一方、日本の自動車産業への打撃が懸念されています。

これを受け、市場の先行き不安から金価格はさらに上昇し、再度1万6,000円台を伺う展開となっています。

日本やEU、中国、カナダ、メキシコなど関税の標的となった国の対応も焦点となっており、報復関税の応酬になれば、さらに金価格の押し上げ要因となりそうです。

さらにトランプ大統領は、銅にも数週間以内に関税を課す可能性があると報じられており、市場の不安はさらに高まっています。
140 2025-03-26 14:13:40 3月13日のニューヨーク市場で金相場が初めて1トロイオンス3000ドル台を突破し、それを受けて主要金融機関は年内予想を上方修正しました。

豪マッコーリーは米政策リスクと中銀の金買いを主要因と捉え、3500ドルまでの上昇が見込まれるとみている状況です。トランプ政権の関税強化や地政学リスクが金買いをさらに後押しし、上昇を加速させました。

ただ、貿易摩擦が激化しなければ下半期に上昇ペースが鈍化する恐れも指摘されており、一部の中央銀行による大規模買い付けが価格を下支えする要因にもなっているようです。

一方で、米利下げ期待が後退すれば金売り圧力が強まるとの懸念も拭えません。こうした状況を踏まえて、市場には強気と慎重姿勢が交錯しているようです。

金相場が新たな高値圏を維持できるかどうかは、今後の米政策や国際情勢が焦点になるでしょう。
139 2025-03-25 11:34:31 3月24日にトランプ大統領は、今後数日以内に自動車に対する関税を発表する方針を明らかにしました。

また、来週発表が予定されている相互関税についても、一部の国に対して適用除外や軽減措置を講じる可能性を示唆しています。

強気な関税政策を掲げてはいるものの、各国からの報復関税やインフレ懸念を踏まえ、やや配慮もにじませている様子がうかがえます。

この発表を受け、株式市場は好意的に反応し、大幅に上昇しました。米10年債利回りも売られたため、利回りは上昇したものの、金価格に大きな変動はありませんでした。

トランプ大統領の政策が定まらないことに対する警戒感や、口先だけの関税で時期を明確にしていない姿勢もあり、市場の不安はぬぐい切れていない状況を示唆していると言えるでしょう。
138 2025-03-24 15:00:27 3月23日にイスラエル軍はパレスチナ自治区ガザの病院を空爆しました。イスラエル側はハマス要人を標的にしたと主張しているものの、医療従事者にも被害が及んだと伝えられています。その結果、事態の一層の深刻化が危惧され、国際社会も強い関心を寄せています。

ルビオ米国務長官はイスラエルのネタニャフ首相と電話会談を実施。イスラエルへのさらなる米国の支援を約束しました。一方、ウクライナとロシアの停戦協議は依然として先が見通せず、市場の不透明感が再度高まっています。

こうした地政学リスクが、投資家のリスク回避姿勢を強める要因となっています。

市場は一旦リスクオンムードに傾いていました。しかし3月24日は地政学リスクの高まりから再度リスクオフにシフトし、金価格は再度上昇傾向となっています。

金価格は少しずつ底値が切り上がってきているため、今後は価格の上下を繰り返しながら、継続的に史上最高値を更新していく流れが当面続くと予想されます。
137 2025-03-22 10:21:33 金価格は最高値圏にあったため、3月21日は利益確定売りの影響により低下しました。しかし、依然として地政学リスクを背景に、需要が高く、下落幅は限定的となっています。

トランプ関税を始めとした政策に関する影響も、材料が出尽くし、市場はほぼ織り込んだと思われます。また政策に対する反発も出始めており、これまでのように急激な政策転換が難しい状況になりつつあります。

経済指標自体は良好な内容のものもあるため、地政学リスクが若干の落ち着きを見せると、市場は楽観ムードに傾く可能性もあります。

トランプ大統領の政策や、その他高官の発言次第になりますが、今後は、金価格が下落に転じる可能性も考慮しておきましょう。
136 2025-03-19 10:43:05 地政学的リスクや今後の先行きの不透明感から、金価格の上昇傾向が続いています。

3月15日、アメリカなどの船舶や無人機に対する攻撃を繰り返してきたイエメンのフーシ派に対し、トランプ大統領は「強力な軍事行動を開始する」とSNSに投稿しました。

さらに、イスラエルがハマスを標的に空爆を実施したことや、3月18日に行われたトランプ大統領とプーチン大統領の電話会談の内容が、戦争終結を期待していた市場にとって期待外れと受け止められたことも重なり、金価格はさらに上昇しました。

金価格が1万6000円台に突入するのは時間の問題かもしれません。

なお、3月20日深夜3時にはFOMCの政策金利発表があります。政策金利は据え置きがほぼ確実とみられますが、今後の見通しをパウエル議長がどのように捉えているのかに注目が集まります。
135 2025-03-18 13:51:30 アメリカの2月の小売売上高は、前月比で0.2%増加しました。1月のマイナス1.2%からは改善したものの、市場予想のプラス0.6%を下回っています。

また、同時発表された3月のニューヨーク連銀製造業景気指数は、前月比で25.7ポイント低下しマイナス20.0となり、市場予想(マイナス1.5)を大きく下回りました。

項目別に見ると、新規受注はマイナス14.9と大きく悪化し、出荷もマイナス8. 5と前月より低下しました。一方、支払価格は前月比4.7ポイント上昇の44.9、販売価格は2.8ポイント上昇の22.4となっています。

これらの経済指標の発表を受け、景気減速とインフレ懸念という2つの不安から金価格が上昇しました。

金先物は安定して3,000ドル前後を推移する水準に切り上がっており、ここ最近の円高基調によって円ベースでの金価格はやや伸び悩んでいるものの、需要の強さに変わりはありません。
134 2025-03-17 08:36:04 金価格は最高値圏で推移しているものの、今以上に上昇する要因が乏しいことから、やや下落して次の機会を見計らっている状況といえます。

アメリカによるイエメンのフーシ派への空爆が始まり、フーシ派も徹底抗戦の構えを明らかにしているため、この紛争が他地域を巻き込むほど拡大すれば、有事の金買いが再度強まる可能性があります。

また、トランプ大統領の二転三転する意思決定は、市場の不安要因の一つです。

たとえば関税政策についても、相手国の対応次第で1か月延期したり追加関税を課したりと対応が異なり、、投資家にとっては先を読みづらい状況だといえるでしょう。

こうした背景から株や投資はリスクが高く、最終的には安定資産である債券や金以外に選択肢がない状況と考えられます。
133 2025-03-15 11:48:23 金の国際的指標となるニューヨーク先物(中心限月)は、3月13日に1トロイオンスあたり3,000ドルの大台をついに突破しました。これは、2024年初めからわずか1年ほどの間に、1,000ドル近く上昇した計算になります。

トランプ大統領の関税政策やそれに伴う米財政問題がドルの信認を揺るがし、米国一辺倒だった投資家は投資先の見直しを迫られています。

株や債券での運用が難しくなるなか、消去法的に金を選ぶ動きが機関投資家の間にも広がっているようです。

ゴールドマン・サックスは、2025年末の金価格予想を1トロイオンス2,890ドルから3,100ドルに引き上げました。

先行き不透明ななか、行き場を失ったマネーが金に集中する状況は、当面続きそうです。
132 2025-03-14 13:30:06 3月13日、トランプ大統領は自身のSNSで、EU(ヨーロッパ連合)から輸入するワインなどのアルコール製品に対して200%の関税を課すと投稿しました。

これは、同大統領が鉄鋼製品とアルミニウムに25%の関税を課したことに対し、EUがアメリカから輸入するバーボンウイスキーなどに関税を上乗せする報復措置を講じたことへの対抗策とみられます。

同氏の関税政策が今後どこまで拡大するのか、各国が対抗措置を取るのか、妥協点を見出すのか――こうした見通しがまったく立たず、市場の不安は高まるばかりです。

一方で、このようなリスクの高まりを背景に金価格は上昇傾向にあります。金の先物価格は一時、1オンスあたり3,000ドルを超え、過去最高値を更新しました。

関税問題以外にも、アメリカとヨーロッパ各国や日本との安全保障をめぐる意見の相違などが、市場の不安をさらに助長する要因になっています。
131 2025-03-12 09:42:38 3月11日、カナダ・オンタリオ州のフォード州首相は、米国の3州へ輸出している電力に対し、25%の割増料金を適用すると発表しました。これは、3月4日に米国がカナダからの輸入品に対して関税をかけたことへの対抗措置です。

しかし、トランプ大統領はさらに、カナダから輸入する鉄鋼とアルミニウムの関税を25%上乗せして、50%に引き上げると発表しました。最終的にカナダ側は、電力に25%の割増料金を課す措置を停止することになりました。

現在は円高の影響により、円ベースの金価格は伸び悩んでいますが、政策が目まぐるしく変わるなか、先行きが見通しづらく、金先物価格は依然として最高値圏で推移しています。

関税政策というよりも、アメリカ政府の定まらない方針が投資家の不安をさらに招いている状況です。こうした先行きへのリスクから、依然として金の需要は高水準にある可能性が高いでしょう。
130 2025-03-11 10:04:20 トランプ大統領は米メディアから「リセッション(景気後退)入りを予測しているのか」という質問を受け、「今は過渡期にある」と述べ、リセッションの可能性を排除しませんでした。

この発言を受け、関税政策を背景にすでに先行き不安を抱えていた世界の株式市場は動揺し、リスク回避の動きから債券の需要が高まりました。

さらに、米10年債利回りが4.2%を下回る水準まで低下したことで金価格が下落。高値圏にあった金価格は一時的な調整で下落しました。ただし市場の不安はまだ払拭されておらず、金価格は再度上昇に転じるとの見方が強いようです。

本日は2月の米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されているため、注目が集まっています。市場予想は前月比で0.3%の上昇、前年同月比で2.9%の上昇とされており、コア指数については前月比0.3%上昇、前年同月比3.2%上昇が見込まれています。
129 2025-03-10 09:17:44 3月7日の夜に雇用統計が発表されました。非農業部門の就業者数は前月から15.1万人増加となりましたが、市場予測の16万人を下回っています。

失業率は4.1%で、市場予想の4.0%を上回り、ややアメリカの雇用に陰りが見える結果となりました。

しかし、その後に行われたパウエルFRB議長の講演で、トランプ政権の政策が経済にどのような影響を与えるか明確になるまで「利下げを急ぐ必要はない」との見解が示され、市場はややリスクオフムードになりました。これにより、今回の雇用統計の結果が金価格に与える影響は軽微とみられます。

一方、3月12日にはアメリカで鉄鋼・アルミニウムに対する25%の関税措置が発動され、市場リスクが高まるため、金価格が再び上昇する可能性があります。ただし、すでに上値圏にあることから、上昇幅は限定的となる可能性があります。

128 2025-03-10 09:15:03 3月7日の夜に雇用統計が発表されました。非農業部門の就業者数は前月から15.1万人増加となりましたが、市場予測の16万人を下回りました。

失業率は4.1%で市場予想の4.0%を上回り、ややアメリカの雇用に陰りが見える結果となりました。

しかし、その後に行われたパウエルFRB議長の講演で、トランプ政権の政策が経済にどのような影響を与えるかが明確になるまで、利下げを急ぐ必要はないとの見解を示し、市場はややリスクオフムードになりました。そのため雇用統計の発表内容が金価格に与える影響は軽微でしょう。

ただし3月12日にはアメリカにおいて鉄鋼・アルミニウムによる25%の関税措置が発動され、市場リスクが高まるため、金価格が再び上昇する可能性があります。ただしすでに上値圏にあるため、上昇幅は限定的となる可能性があります。
127 2025-03-07 10:49:43 2月中旬頃から低下傾向にあった米10年債利回りが、上昇に転じました。3月7日朝の時点では4.2%台半ばで推移しています。

10年債利回りの上昇の影響を受け、利息のない金価格は下落しています。

トランプ関税の発動が見込まれるなか、市場はリスクを警戒し、債券が買われたことで債券価格が上昇し、利回りが低下していました。

しかし、GM(ゼネラル・モーターズ)、フォード・モーター、ステランティスの自動車大手3社からの要請を受け、トランプ大統領が自動車への関税適用を1か月間除外すると述べたことで、市場は一旦リスクオフムードになったと考えられます。

一方、小売業界でも関税による仕入れコスト上昇の悪影響が出始めており、トランプ大統領が関税導入を強行するのかどうかが、今後の金価格を予測する上での注目材料となりそうです。
126 2025-03-06 12:15:19 相場の先行きが不透明なことから、金価格は依然として高値水準で推移しています。そうした状況のなか、トランプ大統領が一部の通貨に対して、過度なドル高を容認しない内容の発言をしたことを受け、ドルインデックスは引き続き下落しました。

また、アメリカのサービス業の景況感を示す2月のISM非製造業景気指数は53.5となり、前月を0.7ポイント上回るとともに、市場予想の52.6も上回りました。

これはサービス業の堅調さを裏付ける結果ですが、物価動向を示す「支払価格」は62.6と依然として高い水準にあり、関税による企業の先行き不安が浮き彫りになっています。

金価格は高値圏にあるため多少の上下はあるものの、下落につながる要因がほとんど見当たらないことから、今後も上昇基調が続くとみられます。
125 2025-03-05 14:22:57 トランプ大統領の関税政策を受け、メキシコや中国、カナダが相次いで報復措置を発表しました。これにより貿易摩擦の懸念が高まったほか、トランプ氏の「中国と日本が通貨安を誘導している」という発言などの影響を受け、ドルインデックスが低下しました。

ドルインデックスとは、複数の主要通貨に対するドルの為替レートを指数化したもので、これが低下すると金価格にはプラスに働きます。

したがって3月5日の金相場は、ドルインデックスが低下したことから価格が上昇しました。また、貿易戦争に発展するリスクを回避するための金買い需要が増加したことも、価格上昇に寄与しています。

今後も価格の上下はあるものの、投資家にとって先行きが極めて不透明な状況であることから、金価格は引き続き上昇する可能性が高いでしょう。
124 2025-03-04 14:07:11 米供給管理協会(ISM)が3月3日に発表した2月の製造業景気指数は、50.3となり、前月の50.9から低下し、市場予想の50.5も下回りました。

拡大・縮小の境目となる50は上回る水準となっており、金価格に大きな影響を及ぼす結果にはなっていません。

しかし構成指数を見ると、支払い価格が62.4と前月の54.9から大きく上昇、供給業者の納入を示す指数は54.5と前月の50.9から大きく上昇しており、納入が遅れることを表しています。

さらに新規受注は48.6と前月の55.1から大幅に低下しています。

米国の経済指標は最近、インフレや雇用環境の悪化を示す数値が目立っており、現状確認という意味でも、3月7日の雇用統計の内容が注目されます。
123 2025-03-04 13:58:38 米供給管理協会(ISM)が3月3日に発表した2月の景気指数は50.3となり、前月の50.9から低下するとともに、市場予想の50.5も下回りました。

拡大・縮小の分岐点となる50は上回っているものの、金価格に大きな影響を及ぼすほどの結果にはなっていません。

しかし構成指数を見ると、支払い価格が62.4と前月の54.9から大きく上昇し、供給業者の納入を示す指数も54.5と前月の50.9から大きく上昇しており、納入が遅れていることを示しています。

さらに、新規受注は48.6と前月の55.1から大幅に低下しています。

米国の経済指標は最近、インフレや雇用環境の悪化を示す数値が目立っており、現状を確認するという意味でも、3月7日の雇用統計の内容に注目が集まります。
122 2025-03-03 10:55:42 3月4日に発動されるメキシコとカナダからの輸入品に対する関税が警戒され、インフレ懸念からドルインデックスが上昇し、高値圏にある金価格を押し下げる要因となっています。

また、2月28日に行われたウクライナ大統領とトランプ米大統領との首脳会談が口論で終わるという異例の事態を受け、多くの投資家が先行きの不透明感を強めたと考えられます。

会談の結果は金価格の上昇要因にはなりますが、もともと高値水準にあったことに加え、2月28日に発表されたPCE(個人消費支出)物価指数が前年同月比2.5%上昇と、前月から伸び率がやや縮小したことにより、インフレ懸念がある程度和らぎました。

その結果、金価格は小幅な上昇にとどまっています。
121 2025-02-27 10:57:04 2月26日、トランプ大統領は、自動車をはじめとする欧州連合(EU)からの全輸入品に対し関税を検討していると表明しました。
「税率は一般的に言って25%になるだろう」と述べています。一方、EU側は「正当な理由がない」としてトランプ関税に反発しており、もし発動されれば報復する可能性も示唆しています。

アメリカとEUの間で貿易戦争に発展する懸念が高まったことで、金相場は上昇しています。しかしすでに高値圏で推移しており、金価格は最高値圏で売り買いが錯綜する展開です。

また、根拠のない情報で市場を混乱させ、先行き不透明で金を選ばざるを得ない上場になっているため、金価格に対してマイナス要因が発生したときの一時的な急落リスクには注意を払う必要があります。
120 2025-02-26 13:38:46 2月26日0時にアメリカのコンファレンスボードが発表した2月の消費者信頼感指数は98.3となり、前月から7ポイント低下しました。2021年8月以来およそ3年半ぶりの落ち込みで、市場予想も下回りました。

特に先行きを示す期待指数は72.9と、前月から9.3ポイントの大幅な低下となり、景気後退リスクを示唆する水準とされる80を下回っています。

この発表を受けて米10年物国債が買われたことで利回りは再び低下し、0時3分時点では前営業日比0.1039%低い4.2964%前後で推移しています。

本来、米10年債利回りの低下は金価格が上昇する要因です。

しかし、1年先の期待インフレ率が関税の影響を受けて1月の5.2%から6.0%に上昇したことなどから、米10年債利回りは上昇する可能性が高いと受け止められ、金価格は大幅に下落しました。

ただし、トランプ政権の政策は先行きを見通しにくく、依然として不透明な状況が続くことから、金価格の上昇傾向は変わらないでしょう。
119 2025-02-25 09:37:59 2月24日、トランプ大統領はカナダとメキシコからの輸入品に対し、25%の関税を3月4日から実施すると表明しました。

当初は2月4日に発動予定でしたが、両国との電話会談を経て合意に達し、30日間の延期が決定されました。

こうした政策への懸念から、2月25日の市場では不安感が高まり、安全資産である金への需要が一段と増加。金価格は史上最高値圏で推移していましたが、一時的な利益確定売りを経て、再び上昇して取引を終えました。

依然として政治的リスクが高まっており、投資家には情報収集とリスク管理が不可欠です。関税が実施されれば、カナダとメキシコ経済への打撃に加え、米国内でも物価上昇が懸念されることから、市場の先行きに注目が集まっています。
118 2025-02-24 16:18:18 2025年2月24日の金相場は、世界的な地政学的リスクの拡大により、安全資産としての需要が高まっていることや、主要国でのインフレ率上昇を背景に、ヘッジ手段としての関心が高まっていることから、高値を維持しています。

ゴールドマン・サックスは、中央銀行による金の継続的な購入を見込み、年末の価格予想を1オンス=2890ドルから3100ドルに上方修正しました。

これらの要因が重なり、市場では引き続き強気な見方が広がっているようです。

今後も国際情勢の不透明感が続く中、安全資産としての金の需要はさらに強まる可能性があります。

投資家の関心は引き続き金市場に向けられ、各国の政策動向にも注目が集まっています。

そのため、金の需給は今後さらに逼迫するとの見方もあるようです。
117 2025-02-21 09:47:14 米10年債利回りとドルインデックスが低下を受け、金先物は史上最高値を更新しました。

背景には、米小売業を発端とする米国市場の消費に対する先行き不安があります。

米小売大手のウォルマートが発表した2024年11月-2025年1月期決算では、売上高は前年比で増加したものの、純利益では前年を下回りました。決算内容が市場の期待を下回ったことに加え、来月発動予定の関税の影響がまだ織り込んでいない点も、不安材料となっています。

さらに先週発表された1月小売売上高は前月比0.9%減となり、1年10ヶ月ぶりの大幅な落ち込みとなりました。これを受け、米国の消費減速懸念が強まり、米主要3指数は軒並み下落しました。

また、多くの投資家はトランプ関税が市場に好影響をもたらさないと考えており、アメリカの消費減速懸念に加えて関税の悪影響が意識されたことで、安全資産である金への資金移動がさらに加速しています。
116 2025-02-19 12:25:59 先週はインフレ指標が上振れた一方で、2月14日に発表された米小売売上高が5ヶ月ぶりに減少しました。まちまちの経済指標の影響を受け、金融政策の行方に不透明感が強まるなか、2月19日の早朝4時に発表されるFOMC議事要旨に手がかりを探すことになりそうです。

ただ、トランプ大統領の関税政策に関する不安感から、金などの安全資産に資金を移す傾向は依然続いており、金価格は昨日に比べて大幅に上昇しました。一方で、株式市場は上値の重い展開が続き、米国主要3指数は伸び悩んでいます。

FOMC議事要旨では、2025年度の利下げ回数についてどのような議論が行われていたかがポイントです。当初の2回から減少する可能性について議論されていたとなると、金価格にとって下押し圧力となるでしょう。
115 2025-02-18 10:38:09 利益確定売りに押されていた金価格が反発に転じています。日々金価格相場は上下していますが、少しずつ底値が切り上がっているため、トランプ大統領の政策に動揺させられながらも金の需要は旺盛であることが伺えます。

これは金価格が今後も継続的に上昇することから、一時的な下落局面は「買い時」と投資家が判断していると言えるでしょう。

欧米に遅れてインフレが到来している日本では、よりインフレに強い資産と言われる金の需要は高いと考えられます。

日銀は現在、金融緩和政策から若干引き締めムードになっており、金価格への逆風はあるものの、依然として低金利であることから、大きな下落要因とはならないでしょう。
114 2025-02-17 09:55:51 週末はトランプ大統領の関税よりも、ロシア・ウクライナ情勢の停戦交渉に関する発言が目立ちました。

しかし、ヘグゼス国防長官がアメリカ軍のウクライナ派遣に否定的な見解を示す一方で、バンス副大統領が「ロシアが誠実に交渉しなければ、アメリカ軍部隊のウクライナ派遣もありうる」と述べるなど、高官同士の異なる見解が不安視されています。

ロシア・ウクライナ情勢については、トランプ政権に明確な方針がないことを市場に見透かされており、関連する発言が金価格に大きな影響を及ぼすことは少なくなっています。

金価格が週末に値下がりしたのは、単純に高値圏で利益確定売りが出やすい地合いだったと考えられます。
113 2025-02-14 11:30:32 トランプ大統領が、貿易相手国が課している関税と同様の税率を課す「相互関税」の検討を指示しましたが、即時発動とはならなかったため市場の過度な警戒が和らぎました。

また、22時30分に行われた生産者物価指数の発表を受け、米国のインフレ懸念が和らいだこともあり、米10年債利回りが4.5%台まで低下しました。金価格は再び市場最高値近辺で推移しています。

トランプ大統領の発言に左右される展開が続きますが、2月14日22時30分に発表される小売売上高を過ぎると、しばらくは重要な経済指標の発表がありません。

またトランプ大統領をプーチン大統領が、ロシア・ウクライナ問題について電話会談を行ったとの方法もありますが、その内容も金価格に影響を与えるでしょう。妥協点が見出せていないと市場が判断すれば、再度、金価格は上昇する可能性があります。
112 2025-02-13 10:43:15 米労務省が2月12日に公表した消費者物価指数(CPI)は、前年同月比の上昇率が+3.0%となり、市場予想の+2.9%を上回りました。

また変動が大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は3.3%上昇し、こちらも市場予想の+3.1%を上回っています。

さらに物価の瞬間風速を示す前月比の物価上昇率は+0.5%と、2023年8月以来の高い伸びを示しました。

市場予想を上回る発表だったことから、米10年債利回りは即座に反応し、4.6%台まで上昇しました。

しかし今回は米国のインフレが強く意識され、インフレに強いとされる金の需要が高まり、金価格は上昇しています。

再度、金価格は最高値圏にありますが、今回のCPIの結果以外に買い材料は見当たりません。またトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が電話会談し、ウクライナ情勢解決の協議が行われたことで市場に若干の安心が広がりました。

そのため直近では、金価格に売り圧力がかかると考えられます。
111 2025-02-12 13:08:50 金先物価格は最高値更新を続けており、一時2,970ドル台に近づきましたが失速しました。下落は2月11日夜まで続きましたが、早朝にかけて底値を拾う動きが広がり、若干価格を戻しています。

トランプ大統領の関税政策に対する警戒感を追い風に、金先物は史上初の3,000ドル台が意外と近いうちにやってくるかもしれません。

しかし各国がトランプ大統領と交渉を行い、関税政策が解除および軽減されるようなことがあれば、急速に価格が低下する可能性もあるため注意が必要です。

欧米はすでにインフレは頭打ちになっており、政策金利を下げるか否かが中央銀行で検討されています。つまり現状は、金価格にとっては本来、下落しやすい局面です。

あくまでも今の金相場の上昇傾向は、トランプ大統領の政策に対する不透明感が背景にあるということを覚えておきましょう。
110 2025-02-10 13:19:33 2月7日の22時30分に1月の米雇用統計が発表されました。非農業部門雇用者数は前月比14.3万人と、前月と市場予想を下回っています。

1月の失業率は4.0%で前月の4.1%および市場予想の4.1%のいずれも下回りました。また平均時給(前月比)は0.5%と前月の0.3%および市場予想の0.3%を上回り、平均時給(前年同月比)は4.1%と前月の3.8%および市場予想の3.8%を上回っています。

雇用統計の結果発表を受け、4.3%台にあった米10年債利回りは一時4.5%台まで上昇しました。米10年債利回りの上昇は、配当金や金利がつかない金の価格の下押し圧力となりますが、トランプ関税に対する不透明感から、金価格は上昇しました。

1月の米雇用統計の内容に大きなサプライズがなかったことから、発表後、再び市場はリスク回避の金買いに動いたようです。
109 2025-02-07 09:26:54 2月7日発表の雇用統計を前に、史上最高値圏にある金の利益確定売りが目立ちました。

雇用統計の発表は2月7日の夜22時30分です。

市場予想は1月非農業部門雇用者数変化は前月比+17万人、1月失業率は4.1%、1月平均時給(前月比)は0.3%といずれも前月から横ばい、1月平均時給(前年同月比)は3.8%と前月の3.9%を下回っています。

非農業部門雇用者数や平均時給が前月と市場予想の両方を上回る、あるいは失業率が前月と市場予想を下回った場合、10年債利回りが上昇する可能性が高く、一時的に金価格の下押し圧力となるでしょう。

しかし市場ではトランプ関税に対する不透明感がくすぶっています。リスク回避のための金需要は依然旺盛なので、仮に金価格が下落しても過度に反応する必要性は低いと考えられます。
108 2025-02-06 10:04:04 2月5日の22時15分に米ADP雇用統計が発表され、15万人の予想に対して18.3万人と大幅に増加しました。

また23時45分に発表されたサービス部門購買担当者景気指数は市場予想通りでしたが、24時に発表されたISM非製造業景気指数が市場予想の54.3を下回る52.8になったことに市場が反応。10年債利回りが4.42%あたりまで低下し、金価格を押し上げる要因となっています。

ただし金価格は最高値近辺にあり、市場の警戒感は高まっています。トランプ関税を警戒した金買いと、最高値圏からの反落を警戒した利益確定売りの綱引きが続いている状況と言えるでしょう。

少しずつ金価格は最高値が切り上がっている状況ですが、一時的な反落が生じる可能性があることは意識しておく必要があります。
107 2025-02-05 10:13:28 トランプ大統領は4日に発動する予定だったカナダとメキシコへの25%の関税を1ヶ月停止すると表明しました。これを受け、市場に一旦安心感が広がりましたが、中国に対する関税は4日午前0時1分(日本時間5日午後2時1分)よりスタートします。

中国は報復措置を発表しました。アメリカからの石炭と液化天然ガス(LNG)に15%、原油や農業機械、ピックアップトラックなどに10%の関税が課されました。

今後、報復合戦になる可能性があることを不安視し、リスク回避のための金買いにより、金価格は上昇しています。

今後、中国と協議の場を設けられていますが、合意できない場合、関税は大幅なものになるだろうとトランプ大統領は述べました。

トランプ大統領と習近平国家主席との会談は数日中に行われる予定です。
106 2025-02-04 11:17:46 1月末にAI市場に突然登場した低コストな生成AI「DeepSeeK」が、これまでAI市場をけん引してきたアメリカ優位を脅かすとの見方が広がっていました。「DeepSeek
ショック」は数日間、米株式市場に混乱をもたらしていましたが、平静をとりもどしつつあります。

また、2月3日に発表された米ISM製造業購買担当者景気指数は50.9と好調と不調の分かれ目である50を上回り、市場予想の49.8も上回ったことから、再度米国市場の底堅さを投資家が確認できる結果となりました。

本来はリスク回避ムードが緩和されるため金価格の下落につながりそうな結果です。しかし、トランプ関税や移民対策など、まだ実行していない政策が多く、不透明感から引き続きリスク回避のための金需要は高いと考えられます。
105 2025-02-03 09:46:03 ホワイトハウスは、トランプ大統領がメキシコとカナダの輸入品に関税をかけ、中国には10%の追加関税を課すという一連の大統領令に署名したと発表しました。

関税は米国のインフレを引き起こし米国の利上げ圧力になるため、金価格は低下すると思われていました。しかしトランプ関税は世界経済にとってリスクと捉え、リスク回避の金買いの動きもあり、金価格は結果的に高値圏を維持しています。

ただ2月7日の雇用統計を控え、大きな値動きに巻き込まれるのを嫌気した投資家が持ち高を調整すると考えられます。

今週の雇用統計までは特別な事情がない限り、やや下落基調が続くでしょう。
トランプ関税をうけ対象国が報復を示唆しているため、その内容も十分留意する必要があります。
104 2025-01-30 11:43:35 1月30日の早朝にFOMCが行われ、アメリカの政策金利の据え置きが決まりました。

金価格は発表直前まで利益確定売りに押されていましたが、発表後はアメリカの政策金利の据え置きが決まったことで、10年債利回りが低下し金価格は反発。ただしこれまでの下落をカバーするほどの勢いはありません。

2月7日の米雇用統計発表まで、金相場に大きな影響を与える可能性がある経済指標の発表がなく、方向感のない展開が続きそうです。

ただ1月31日22時30分発表の12月の米個人所得や個人消費支出、2月3日の製造業PMIとISM製造業指数、2月5日のサービス部門PMIとISM非製造指数は発表直後、金価格が大きく動く可能性があるため注意してください。
103 2025-01-29 12:29:33 1月27日は金価格が下落しましたが、方向感のない値動きとなっていることから押し目買いが入り、28日は反発しています。

トランプ大統領の関税政策に対する不透明感から、ゆるやかに金価格は上昇に向かっていますが、まずは1月30日の早朝4時に発表される米政策金利に注目しましょう。

近年の金価格は米株価に連動していると言われています。

これはロシアのウクライナ侵攻でアメリカがロシアに経済制裁を加えたことから、一部の国が無国籍通貨としての金の保有高を増やしたことがきっかけとなり、個人投資家にも金投資の認知度が広がったためです。

個人のポートフォリオで株価が成長すれば必然的に金価格の比率が縮小することから、ポートフォリオの比率を維持するために金を買い足すという動きが見られます。

こうした動きも、近年の金価格の底堅さの一因と言えるかもしれません。
102 2025-01-28 12:57:21 金価格は数日間1万5,000円を超える高値圏にありましたが、下落しています。さまざまな要因が考えられますが、FOMCの発表を前に、大きな価格変動を嫌気した利益確定の売りに押されたものと推測できます。

ただし直近の米国の経済指標を見る限り大きなサプライズ要因はありません。今回のFOMCは政策金利が据え置きとなる公算が高いと思われます。

アメリカの利下げが進めば、一般的に利息がつかない金の需要が相対的に高まるため金価格は上昇傾向となります。しかし最近発表される経済指標は強弱入り混じる内容であることが多く、利下げ期待が遠のいているため、当面は1万5,000円台前後を行ったり来たりする展開が続くでしょう。
101 2025-01-27 17:34:02 1月24日の深夜、S&Pグローバルが1月の米PMI(総合購買担当者景気指数)を発表しました。
速報値は52.4と前月の55.4から低下、昨年4月以来、9ヶ月ぶりの低い水準となっています。

製造業PMIは50.1と前月の49.4から上昇、市場予想の49.7も上回りました。
トランプ大統領の規制緩和、減税、保護主義政策から、拡大するとの見方が優勢になっているようです。

一方サービス業PMIは52.8と、前月の56.8、市場予想の56.5を大きく下回りました。製造業、サービス業いずれも好不調の分かれ目となる50を上回りましたが、市場はサービス業の落ち込みを警戒し、やや円高に反応しています。

ただし金価格への影響はほとんどありません。特に売り買いの材料がないことから、1万5,000円台近辺を推移しています。

今週の目玉は1月29日の深夜に行われるFOMC政策金利発表ですが、今回は特に変動する予想は出ていません。経済指標も大きなサプライズがなかったことから、このまま据え置きになるでしょう。
100 2025-01-25 13:46:56 日銀は1月24日に行われた金融政策決定会合で、追加の利上げを行い、政策金利をこれまでの0.25%から16年ぶりの水準となる0.5%に引き上げることを決めました。

政策金利が上昇すると債券や預金など利回りが上昇し、インカムゲインがない金の魅力が相対的に下落することから、金価格は下落する傾向があります。

ただ日本の金融政策はアメリカほど大きな影響をもたらさないことから、大きな下落とはならないでしょう。

ただし日銀の植田和男総裁は、経済・物価の見通しが実現する確度が高まれば、引き続き金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整すると述べています。今後も条件が整えば、利上げに踏み切ると明言しているため、引き続き日本の物価動向を見ていく必要があります。
99 2025-01-24 11:20:55 金価格は上昇が続いていたため、一旦市場に様子見ムードが広がりました。そのため若干金価格は低下していますが、地政学リスクやトランプリスクに備えて金を確保しておこうという動きもあり、大幅な下落にはなっていません。

1月24日の午後に植田和男日銀総裁が記者会見をし、金融政策の決定内容を説明します。

本日朝に発表された2024年12月の消費者物価指数は、前年同月比で3.0%上昇しました。
上昇率が3.0%台の水準となるのは1年4か月ぶりであることから、日銀が政策金利を0.5%に上げる確率はさらに高まったと言えるでしょう。

ただし物価上昇は政府の電気・ガス代補助の打ち切りが影響しており、現在の物価上昇を植田総裁がどのようにとらえているか、会見に注目しましょう。
98 2025-01-23 09:09:21 トランプ大統領就任後、一旦リスク回避の金買いによる価格上昇は一旦収束し、金価格は比較的安定しています。

主だった経済指標の発表もなかったことから、金価格は特別な要素が加わらない限り、1月24日の日銀金融政策決定会合まで安定すると考えられます。

24日の会合では、高い確率で0.5%の利上げが予想されています。すでに為替レートも156円台とやや円高で推移しているなど、市場は利上げを織り込み済です。

逆に今回は、利上げを見送った場合がサプライズと言えるかもしれません。

今後、日銀がインフレや日本の金利についてどのような考えを持っているのか?利上げだけでなく、日銀植田和男総裁の会見にも注目しましょう。
97 2025-01-22 12:55:50 2025年1月20日に第二次トランプ政権がついに誕生。大統領選に勝利後から、さまざまな政策転換を行うと明言し、就任初日から大統領令を連発していたことから市場は今後の市場は不透明と判断し、リスク回避の金買いに動きました。

リスク回避マネーは米10年債にも流入し、米10年債が買われたことで利回りが低下。金価格の上昇に拍車をかけています。

トランプ大統領が打ち出す個別の政策ではなく、何をするか分からないという漠然としたリスクに反応しているため、一旦収束する可能性が高いでしょう。

ただしそれ以降は、トランプ大統領が表明する個別の施策に対する市場の反応を慎重に見極める必要があります。特に関税については注視が必要です。インフレの再燃からFRBが再度利上げを行い、米10年債利回り上昇し、金価格が下落トレンドに転換するというシナリオもゼロではありません。
96 2025-01-21 07:28:08 1月20日はキング牧師の生誕祭のため、金相場を始めとした多くの市場に影響を与える米国市場は休場となっています。

日本時間の21日未明、首都ワシントンの連邦議会議事堂の広間で、アメリカのトランプ大統領の就任式が行われました。

同氏は具体的な政策についても明らかにし、不法移民対策を速やかに取り組むこと、地球温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から離脱すること、化石燃料を増産することなど、これまでの政策を方向転換する内容を次々と打ち出しています。

さらに200本以上の大統領令に署名すると宣言しました。大統領令とは、アメリカの大統領が軍を含む連邦政府機関に対して独断で出すことができる命令や権限のことです。

不透明感が強まっており、トランプ大統領の政策に、市場がどのように反応するのかが予想しにくい状況となっています。当面は大きな変動が続くかもしれません。
95 2025-01-18 10:19:48 1月23日~24日に日銀が開く金融政策決定会合で、政策を決める9人の政策委員の過半が追加利上げを支持するとの見通しが明らかになりました。追加利上げが決まれば、政策金利は0.5%となります。

最終判断は20日に就任するトランプ大統領の発信や、国内外の市場の反応などを見極めてからになりますが、すでに日銀の追加利上げを織り込み始めており、一旦金価格は下落基調となっていました。

しかし17日の22時30分に発表された住宅関連の経済指標が予想を上回る結果であったことから、一時は4.6%を割り込んでいた米10年債利回りは再度4.62%台まで戻しており、
結果的に金価格はやや下落しています。

週明けはトランプ大統領の政策と、日銀の金融政策決定会合の動向に要注意です。
94 2025-01-16 11:21:36 1月15日22時30分に、2024年12月の米消費者物価指数(CPI)が発表されました。結果は前年比で+2.9%と市場予想通りでしたが、前回の発表2.7%よりも伸びは加速しています。

また前月比は+0.4%と市場予想の+0.3%、前回発表の+0.3%を上回りました。

これだけを見ると、アメリカのインフレがさらに加速しているとの観測が高まりそうですが、今回市場は変動が激しい食品とエネルギーを除いたコア指数を注目したようです。

コア指数の前年比は+3.2%と11月の+3.3%、市場予想の+3.3%を下回りました。CPI発表直後に金価格は一旦下落したものの、コア指数が前年比と市場予想を下回ったことで米10年債利回りが低下し、金価格は再び回復しています。

その他イスラエルとガザが停戦で合意、米金融機関が相次いで好業績を発表など、やや金価格にとって下押し圧力となる情報が相次いでいます。
93 2025-01-15 10:28:58 14日の22時30に発表されたアメリカの12月度生産者物価指数(PPI)は、前月比で+0.2%で、市場予想の+0.3%、および前月の伸び率+0.4%を下回りました。内訳をみると、エネルギーが+3.5%、食品が▲0.1%、サービス価格が横ばい、食品とエネルギーを除いたコア指数も横ばいで、市場予想の+0.3%を下回りました。

PPIの発表直後、一旦金価格は下落しましたが、市場の弱気な発表を受けて追加利下げを意識した買いが入ったため反発し、結果的に前日比で上昇しています。

また14日、1月の日銀金融政策決定会合直前という異例のタイミングで氷見野良三副総裁の会見が行われました。

同氏は会見の中で、利上げの判断で重視する賃上げについて、「2024年に続き強い結果を期待できる」と述べ、追加利上げに向けた地ならしを行ったと考えられています。

日銀が追加利上げをすれば、やや金価格の下押し圧力となるでしょう。
92 2025-01-14 11:01:06 先週末の米雇用統計の発表内容から、金価格の下押し圧力となる米10年債利回りの上昇が続いています。

一時は2023年11月以降、1年2ヶ月ぶりの水準となる、4.8%に到達。現在のところ4.7%台後半で推移していますが、以前高い水準であることに変わりはありません。

本日は14時から、日銀の氷見野副総裁の会見が行われますが、1月23日と24日の日銀の金融政策決定会合の発表内容のヒントにもなるのではないかと注目を集めています。

2024年12月の会合では、日銀は政策金利の引き上げを見送りました。1月は利上げを予測する声と現状維持が半々といったところですが、引き延ばし過ぎると米国との金利差が拡大して資金が流出してしまう、円安による物価高に歯止めがかからなくなるといった指摘もあります。

日銀が金利引き上げに踏み切れば、金利のない金相場は下落する可能性があります。しかしアメリカの金利の変動の影響に比べれば軽微でしょう。
91 2025-01-13 09:33:32 米労務省は1月10日に雇用統計を発表。
非農業部門の雇用者数は前月から25万人増加となり、市場予想の16万人を大幅に上回りました。

失業率は4.1%と市場予想を下回っています。また平均時給の前月比は0.3%と市場予想通り、前年同月比は0.3%と市場予想通りでした。

この発表により、2025年度にアメリカが追加利下げに踏み切る可能性は低いと市場が判断し、米10年債利回りは大幅に上昇。k雇用統計発表以降、4.8%に近い水準を維持しています。

それに伴い金価格も大きく下落しましたが、押し目買いに反応する投資家も多く、大きな値下がりには今のところ至っていません。

連休明けの日本市場は米国市場の下落を受け継ぐ可能性が高いと考えられますが、過度に動揺する必要はないと考えます。
90 2025-01-10 12:32:59 年始からアメリカの雇用や経済の底堅さを示す発表が相次ぎましたが、金価格は一旦下落しても底値を拾う動きがあり、大幅な下落には至っていません。

それどころかじりじりと価格が上昇している状況です。1月10日の夜に発表される雇用統計までは材料もないことから、市場は様子見ムードと言えるでしょう。

今後の値動きは、12月の雇用統計の発表内容次第となります。

雇用統計の前月の内容と市場予想を確認しておきましょう。

12月の非農業部門雇用者数は前月が22.7万人、市場予想は16万人。失業率は前月と市場予想いずれも4.2%。平均時給(前月比)は0.4%、市場予想は0.3%。平均時給(前年同月比)は前月と市場予想いずれも4.0%となっています。

市場の注目は失業率と平均時給(前月比)です。失業率が市場予想よりも低く、平均時給(前月比)が市場予想よりも高い数値を示すと、金価格は一時的に下落に向かうでしょう。
89 2025-01-09 10:20:26 アメリカの雇用サービス会社ADPが発表した2024年12月の非農業部門の民間雇用者数は全前月比で12万2,000人増加となり、前月の14万6,000人に比べて鈍化。市場予想の14万人を下回りました。

また賃金上昇率が4.6%と、2021年7月以来の低水準となりました。

一方、労働省が発表した先週1週間の新規失業保険申請者数は20万1,000人で前週と比べて1万人減少となり、悪化すると予想していた市場予想21万8,000人を下回っています。

雇用に関する経済指標について、良い結果と悪い結果が続けて発表されたことで金価格は強弱入り混じる展開となっていますが、ADP雇用統計の結果のほうが強く作用し、上昇傾向で推移しています。

トランプ大統領が関税に言及する発言が増えています。関税はアメリカのインフレ再燃を招き、金価格の下落圧力になる米10年債利回り上昇につながるため、注視してください。
88 2025-01-08 11:16:35 金価格は下落傾向が続いていたことから、底値を買う動きがあり3営業日ぶりに上昇となりました。

アメリカのサービス業の景況感を示す2024年12月ISM非製造業景気指数は、54.1で前月から2ポイント上昇、市場予想の53.3を上回りました。

項目別では事業活動が58.2で前月比で4.5ポイント上昇、新規受注が54.2で同0.5ポイント上昇した他、物価を示す支払価格は64.4と同6.2ポイント上昇して2023年2月以来の高い水準となっています。

また2024年11月度米雇用動向調査が809万8,000人と前月比で25万9,000人増、市場予想の770万人を大きく上回りました。

アメリカの強い経済指標が相次いだことで、買いペースは鈍化。深夜以降は一転して下落する展開となっています。
87 2025-01-07 10:43:05 米金融・債券市場では、米10年債の利回りが昨年5月以来となる4.6%台に上昇。

トランプ次期大統領の就任が近づくにつれ、輸入品の関税引き上げや、メキシコからの移民制限などの政策が物価上昇要因となり、政策金利引き下げペースを鈍化させるとの見方が強まっています。

米10年債利回りが上昇すると、金利がない金の価格の魅力が相対的に低下するため、価格の下落につながります。

金価格は下落から始まっていますが、市場の注目は1月10日の雇用統計の発表に集まっており、それまでは様子見ムードといった展開が続きそうです。

その他1月の特に大きな経済イベントは、1月15日の米消費者物価指数、1月20日にトランプ大統領就任式、1月24日日銀金融政策決定会合、1月28~29日にFOMCがあります。大きなトレンド転換になる可能性もあるため、確認しておきましょう。
86 2025-01-06 10:14:18 アメリカのISM(サプライマネジメント協会)が1月3日に発表した米製造業景況感洲数は49.3と前月から0.9ポイント上昇し、24年3月以来およそ9ヶ月ぶりの高水準となりました。

企業の支払うコストを示す価格指数は52.5と2.2ポイント上昇して、アメリカの政策金利引き下げ期待が後退する内容ですが、雇用に関する指数が45.3と2.8ポイント低下しており、金価格に与える影響は限定的でした。

1月7日の夜にはISM非製造業指数の発表があるため、その内容からサービス業などの動向も見ておく必要があります。

1月20日にトランプ大統領が就任すると、当面の間さまざまな経済政策を打ってくるため、円安ドル高傾向になると考えられます。

米10年債利回りはすでにトランプが大統領に就任するリスク、いわゆるトランプリスクの大部分を織り込んでいるため、純粋に金価格の上昇圧力に向かうでしょう。
85 2025-01-03 10:29:04 1月2日の22:30に発表された前週分の米新規失業保険申請件数は21.1万件と、市場予想22.2万件と前回発表の改定値22.0万件を下回りました。

この数値が予想や前期よりも少ないということは、失業保険申請が思ったより少なく、市場の旺盛な労働需要を表しています。

一方、失業保険継続受給者数は市場予想189万人、前回発表の改定値191万人を下回る184.4万人でした。

この数値が予想や前期より下回っているということは、失業者が次の仕事を見つけるまでの期間が短くなっているということを表しています。

いずれも雇用環境が堅調、あるいは人手不足を示す内容であったことから、金価格の上昇圧力になります。

ただアップル社が中国での新型スマートフォンを値下げすると発表したことで投資家心理が冷え込み、結果的に市場に大きな変動はありませんでした。

しかし1月1日の朝、トランプ次期大統領の一族が経営するホテルの玄関前でテスラ社が爆発炎上する起こったことで、リスク回避から金は若干、買いが優勢となっています。
84 2024-12-31 10:08:09 2024年度の金価格は年間で過去最大級の伸び率になるとの見方があります。

金価格の重しとなる米10年債利回りが高い水準にあるにもかかわらず、高い水準を維持している背景には、米国の金融緩和や絶え間ない地政学リスク、中央銀行による購入などがあります。

2025年度は回数が減る可能性が高いとはいえ、FRBの緩和(利下げ)方針は継続するため、引き続き金価格が上昇トレンドを示す可能性が高いでしょう。

ただしトランプ次期大統領の政策次第と言える面もあります。トランプ大統領がメキシコの移民対策に早期にとりかかると人手不足からインフレが再燃。FRBの緩和スタンスに冷や水をかける事態に発展する可能性もあります。

緩やかな上昇トレンドに向かいながらも、2025年の序盤はトランプ大統領の政策や発言に市場が翻弄される展開が続きそうです.
83 2024-12-30 11:07:20 前週末のニューヨーク市場の下落を受け、金を含み貴金属は軒並み下落となりました。
これまでウクライナ経由でEU(欧州連合)にロシア産天然ガスを供給していましたが、ロシアのプーチン大統領は、12月26日の記者会見でガス供給維持の見通しに否定的な見解を示したことで、天然ガス価格が上昇。

欧州のインフレ圧力となりECB(欧州中央銀行)の利下げ余地が狭まるとの見方が強まったことがニューヨーク市場のポジション調整の売りを誘い、金価格にも影響。10年債利回りの上昇や、ポジション調整の売りも圧迫要因となり、金価格は下落基調となっています。

2025年1月の日銀の金融政策決定会合はトランプ大統領の就任直後であること、また米日程がFOMCの直前で、FOMCの動向を確認できないことから、政策金利を動かすことはできないでしょう。

したがって米10年債利回りが高い水準で推移する可能性が高く、金価格の重しとなりそうです。
82 2024-12-27 10:39:31 12月18日に開催されたFOMC後、FRBが予想以上に利下げに慎重な「タカ派」姿勢を示したことで米10年債利回りが上昇。26日の深夜は一時4.6%を超え、およそ7ヶ月ぶりの高水準となり、金価格の下押し圧力となっていました。

しかし12月27日22時30に発表された、新規失業保険申請件数が市場予想22.3万人のところ21.9万人と下回ったこと。失業保険継続受給者数が市場予想188万人のところ191万人と増加していることなど、労働市場の堅調さを示す経済指標の発表がありましたが、利回り低下により、金価格が買い優勢でスタートしています。

年末年始は市場参加者が少なく、流動性が低くなることから値動きが荒くなる可能性があります。昨日はJALがサイバー攻撃を受け、年末の繁忙期を狙い意図的にサイバー攻撃をして株価の下落を誘ったのではないか?との見方もあります。流動性が低い時期を狙ったサイバー攻撃もあるかもしれません。長期保有の方は一喜一憂をする必要はありませんが、年末年始の市場の特徴は押さえておきましょう。
81 2024-12-20 10:36:31 12月20日の金価格は上昇からスタートしています。昨日の大幅下落の底値を拾う動きがあったと考えられます。

しかし19日に発表されたアメリカの第3四半期(7月―9月)の実質GDP(国内総生産)確定値は、前期と比べて3.1%増加となり、改定値の2.8%増加から上方修正されました。

GDPの7割を占める個人消費は改定値3.5%から3.7%の増加に、設備投資は改定値3.8%から4.0%にそれぞれ引き上げられました。

アメリカの強い経済指標の発表をうけ、米10年債利回りは一時4.594%と5月下旬以来の高水準を付け、金価格の上昇を抑え込む結果となっています。

今年の秋ごろにはやや弱い経済指標もあったのですが、ここにきてアメリカの強い経済指標の発表が相次いでいます。当面金価格の上値が重い展開が続くでしょう。
80 2024-12-19 10:42:35 19日早朝、FOMC(米連邦公開市場委員会)にて、米政策金利を0.25ポイント引き下げると発表しました。

引き下げは3会合連続となります。

注目されていた来年の利下げ回数の予想が、従来の4回から2回に減少。市場の想像以上に発表内容がタカ派(金融引き締めを支持する意見、あるいは支持する人のことを指す)であったことから、米10年債利回りは4.5%を超える水準まで急上昇しています。

米10年債利回りの上昇を受け、金相場は大きく下落しました。本年度中は大きな経済指標の発表がないため、今年一杯、金価格の上値は重い展開になりそうです。

ただFRBはインフレを抑制する方針は継続しています。想定以上に時間はかかる可能性が出てきましたが、長い目でみれば上昇余地があるということです。下落したタイミングで底値をひろってみても良いのではないでしょうか?
79 2024-12-18 09:23:50 18日の夜(19日早朝4:00)のアメリカの政策金利発表、19日に日銀の金融政策決定会合の政策金利発表と重要イベントが続くため、大きな値動きを嫌って取引を手控えており、方向感のない展開が続いています。

アメリカの政策金利は0.25%の利下げがほぼ確実ですが、直近の経済指標から、来年以降は利下げペースが鈍化すとの見方が強く、金価格の上値を抑え込む要因となっています。

政策金利発表後にパウエルFRB議長の定例記者会見が行われますが、FRBが今後の雇用や物価の動向をどう見ているかを注視して聞くと良いでしょう。

内容次第ではトレンド転換が起こる可能性もありますが、中東やロシア・ウクライナ情勢など予断を許さない状況であり、長期的に見れば金価格は上昇トレンドと言えます。
78 2024-12-16 10:18:30 市場ではアメリカのインフレリスクが再燃し、利下げペースが鈍化するとの見方が強まっています。

米10年債利回りは13日、3週間ぶりの高さとなる4.38%を付けています。その影響を受け、16日の金相場も下落から始まりました。ただし底値をひろう動きも起こるため、値下がり幅は限定的になるでしょう。

しかし一部の投資家は、米10年債利回りが4.5%に近づけば、波乱要因になると警告しています。

市場の注目は17日から18日にかけて行われるFOMC(連邦公開市場委員会)に集まっています。0.25%の利下げとなる確率は96%と、ほぼ市場に織り込まれていますが、注目すべきは、その後のパウエル議長のコメントです。

FRBがどの程度インフレを予想するかで、トレンド転換が起こる可能性も考えられます。
77 2024-12-13 09:55:03 アメリカの11月の生産者物価指数(PPI)は前月から0.4%上昇。伸びは10月の0.3%から加速し、市場予想の0.2%も上回りました。

モノの価格が10月の0.1%から、11月は0.7%と大きく伸びており、全体を押し上げる結果となっています。

PPIの結果を受けてインフレの長期化が意識され、米10年債利回りが4.3%台まで上昇。債券利回りの上昇は金価格の下押し要因になること、また金価格が11月下旬の高値付近に近づいていることも相まって、利益確定売りに押される展開となっています。

しかし依然として中東やロシア・ウクライナ情勢、台湾情勢と地政学リスクが予断を許さない状況にあり、長期的には安全資産である金価格の買いが旺盛となっているトレンドに変わりはありません。
76 2024-12-12 09:48:00 米労務省は12月11日に11月の米消費者物価指数(CPI)を発表。前年同月比で2.7%の上昇、エネルギーと食品を除くコア指数が3.3%、物価の勢いの瞬間風速を示す前月比では総合指数、コア指数いずれも0.3%上昇し、いずれも市場予想通りとなりました。

今回の発表を受け、12月18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)の政策金利発表では、0.25ポイントの利下げとなる公算が高まり、金価格は上昇で反応しています。

今週は特に重要な経済指標の発表がなく、新たな地政学リスクが生じない限り大きな価格変動はない見通しです。

しかし来週はFOMCの他、19日に日銀の政策金利発表、BOE(イングランド銀行)の金利発表など、重要イベントが目白押しです。今年最後の山場となるでしょう。
75 2024-12-10 10:23:54 中国が半年間停止していた金購入を、11月に再開したことを明らかにしました。

中国は外貨準備高が高水準に達しており、FRBの利下げによりドル安人民元高になってしまうと、中国製品の国際競争力が低下してしまいます。そのため中国は外貨準備増加を抑えるために、金の購入を停止していたのです。

市場では今年内の中国の公的金購入は見込めないだろうと予想されていました。

現在のような高値圏で購入を再開したということは、準備資産の分散化と自国通貨下落の対策を重視していることが分かります。

かつて中国の金購入は、金価格を支える一因となっていただけに、再開にともなって金価格のさらなる上昇が期待できます。

ただし次期トランプ大統領は対中強硬路線を明言しており、今後どのような対応をしていくかもしっかり確認しておきましょう。
74 2024-12-09 10:48:07 12月6日に米労務省が発表した11月の米雇用統計は、非農業部門の就業者数が前月から22万7,000人増加。市場予想の20万人を大きく上回りました。

ハリケーンやストライキで落ち込んだ10月から順調に回復している傾向が見られます。

失業率は災害の影響を受けにくい集計方法のため、10月の4.1%とほぼ横ばいの4.2%。

平均時給は前年同月比でプラス4.0%、前月比でプラス0.4%となり、いずれも市場予想を上回りました。

非農業者数では、市場予想を大きく上回ったものの、ハリケーンやストライキの影響からの回復であり、失業率、平均時給はあまり大きなサプライズはなかったため、金価格に大きな影響はなかったようです。

次に市場が注目している経済指標は12月11日の夜に発表される11月米消費者物価指数(CPI)です。発表の直前と直後は大きく価格が動く可能性があるため、注視しておきましょう。
73 2024-12-06 10:15:08 12月6日は、夜に発表される米雇用統計を前に手じまい売りをする投資家が多く、若干の下落となっています。

米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)の他、年に8回開催されるFOMCなどの重要指標の発表前後は、一般的に大きな値動きが生じる可能性があることから、それを嫌って投資家は一旦持っている資産を売却する傾向があります。

ただ長期的な視点で投資をしている方は、こうした値動きに一喜一憂せず、金資産の先行きを見通すことが大切です。

11月の雇用統計の予想は、非農業部門雇用者数が20万人増で、過去1年の平均値である18.5万人を大きく上回る予定です。

失業率は4.2%、平均賃金は前月比で0.3%増、前年比で3.9%増となっています。

非農業部門については9月のハリケーンやストライキの影響が解消されたため、大幅な上昇を市場はすでに織り込んでいます。今月は失業率や賃金の動向から、12月の利下げ予想を見極めましょう。
72 2024-12-05 10:09:21 12月4日に発表されたADP雇用統計によると、11月の雇用者数は市場予想15万人に対して14万6,000人の増加となりました。また11月の米ISM非製造業総合指数は、市場予想の55.5、前月の56.0も下回りました。

方向感がないながらも小幅に下げ幅と拡大していましたが、米経済指標の弱い発表を受け、一時的に押し目を買われる展開に。

しかしその後パウエルFRB議長の発言の中で、物価や雇用に対して不安要素の言及がなかったため、市場は12月の利下げがあると判断。

また地区連銀経済報告(ベージュブック)で、経済活動は多くの地区で若干拡大したとの認識を示したこともあり、最終的に金価格はほぼ「いってこい」の結果となりました。

直近の注目は、12月6日に発表される米雇用統計です。ただし韓国やシリアなど、新たな地政学リスクも発生しているため、注意してください。
71 2024-12-04 10:55:18 金価格は売り買いの材料に乏しく、若干値を下げてはいるものの、大きな変動はありません。

ただ12月4日深夜から12月5日の早朝にかけて、ADP雇用統計(15.0万人)、サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)(57.0)、11月ISM非製造業景況指数(総合)(55.5)、パウエルFRB議長発言、米地区連銀経済報告、ラガルドECB総裁発言など、重要指標の発表や要人発言が目白押しです。

経済指標のカッコ内には市場予想を記載させていただきました。

また12月6日には米ドル/円の為替レートに大きな影響を与える、雇用統計の発表があります。

米金利のインフレが意識されれば、再度、インフレに強い資産である金価格に上昇機運が見られるでしょう。
70 2024-11-29 10:00:28 28日はニューヨーク市場がサンクスギビング(感謝祭)の祭日のため、市場参加者が少なく、大きな値動きはありませんでした。

11月29日午前8時30頃に総務省が発表した東京都区部消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比2.2%上昇と、事前予想の2.1%を小幅に上回ったことで円高が進行。

米ドル円は一時1円近く下落したため、短期的には円建ての金価格は上昇する公算が高いでしょう。

ただ米長期のトレンドとしては依然として10年物国債利回りが上昇しているため、米ドルが強く、この相場は長続きするものではないと考えられます。

大きな出来事がない限り、12月2日に発表される11月ISM製造業景況指数発表までは、小幅な値動きが続くでしょう。
69 2024-11-26 11:36:42 連騰を続けていた金価格ですが、11月26日には大幅に下落しました。

今回の下落はさまざまな要因が重なって起こったものと考えられます。

1つ目はイスラエルと隣国レバノンのイスラム教シーア派組織、ヒズボラとの間で停戦合意に向けて閣議が開かれるとの報道があり、市場に安心感が広がったこと。

2つ目にトランプ次期大統領が、カナダとメキシコに25%の輸入関税を課すと警告し、金価格と逆相関にあるドルが上昇したこと。また同氏が人事で米国財務長官に、段階的な貿易制限の導入を提唱しているヘッジファンドマネージャーのスコット・ベセント氏を任命したことも影響していると考えられます。

大きなトレンド転換を迎えたわけではありませんが、金価格を見るときは、トランプ氏の発言や人事にも注目です。
68 2024-11-25 07:32:35 2024年11月18日から金価格の上昇傾向が続いています。金標準先物(12月限月)では、11月22日まで連騰しています。

11月17日、アメリカのバイデン大統領は、ウクライナがアメリカから供給された長距離ミサイルでロシア領内を攻撃することを許可。

ロシアが反撃で核攻撃を行うのではないかという地政学リスクが高まり、金価格が急騰しました。その後ウクライナはロシア領内へのミサイル攻撃を早々に行い、地政学リスクがさらに高まっています。

緊張状態は依然として収束しておらず、ロシアは核の恫喝を続ける可能性が高いでしょう。11月25日以降の相場も、ロシアの反応で金価格が左右される情勢が続くと考えられます。
67 2024-10-31 09:06:40 10月30日(水)の金価格は小幅高となり、今週は月曜から3連騰となりました。国内金標準先物(25年10月限)は13,723円で取引を開始した後は、終日13,700円台を中心とする取引が継続。NY時間開始前に年初来高値を更新し、一時的な反落はありながら、最終的に高値に近い13,788円で取引を終えました。

ドル建ての金価格も上昇し、2日続けて年初来高値を更新しています。30日は米長期金利が上昇したものの、為替市場でドル安が進んでおり、ドル建ての金価格が押し上げられる形となりました。

本日31日は米個人消費支出の発表があります。月末で金融市場の動きが荒れる可能性はあるものの、明日11月1日の米雇用統計発表まで金価格の上昇が続くか注目されます。
66 2024-10-30 09:14:21 10月29日(火)の金価格は上昇し、今週は月曜からの上昇が続きました。国内金標準先物(限月つなぎ)は13,548円で取引を開始した後は、終日ジリ高が継続。年初来高値を更新しました。NY時間後半に高値13,721円に到達し、最終的に13,701円で取引を終えています。

ドル建ての金価格も円建てと同様に、年初来高値を更新して大きく上昇しました。29日は為替市場でドルや円に明確な方向性は出ておらず、金そのものの上昇を受けて、円建てとドル建ての金はいずれも大きく上昇しています。

本日30日は11月1日(金)の米雇用統計の前哨戦となる、ADP雇用統計の発表があります。金価格は年初来高値の更新で上昇一服となるか、1日の米雇用統計や来週5日の米大統領選挙に向けて上昇が続くかに注目です。
65 2024-10-29 09:11:09 10月28日(月)の金価格は上昇。国内金標準先物(限月つなぎ)は13,496円で取引を開始後、東京時間は上昇しました。しかしロンドン時間に入ると反落。ただしNY時間入りとともに反発し、東京時間の高値圏を回復することに。最終的に13,548円で取引を終え13,500円台を維持しました。

ドル建ての金価格も、円建てと同様に小幅高を見せました。ただし、年初来高値圏での値動き停滞が5営業日継続。年初来高値圏の攻防の行方が注目されます。

本日29日は主要指標の発表がありません。昨日は米長期金利が上昇したものの、ドルや金は反応を見せていません。米長期金利上昇の影響が、本日以降金価格に生じることになるか注目されます。
64 2024-10-28 09:17:10 10月25日(金)の金価格は若干の上昇。国内金標準先物(25年8月限)は13,377円で取引を開始後、ロンドン時間前半までジリ安が進みました。しかし、ロンドン時間半ば以降はジリ高がNY時間入り後も続き、13,400円回復に至りました。最終的に13,472円で週の取引を終えています。

また、ドル建ての金価格も円建て同様に小幅高が進展。ドル高が続く中でもドル建て金価格は上昇し2連騰となり、23日の大幅安の値幅を2営業日かけて回復する形となりました。

本日28日は主要な経済指標の発表がありません。昨日27日の国内衆院選は、与党自民党及び公明党が大敗に至りました。国内政局の流動化が見込まれる中で、選挙結果が金価格の値動きに影響を与えるか注目されます。
63 2024-10-25 09:11:28 10月24日(木)の金価格は横ばいの展開。国内金標準先物(25年8月限)は13,398円で取引を開始後、13,400円を前後する値動きが続きました。ロンドン時間半ばの13,459円が高値となった後は反落し、最終的に始値近くの13,391円で取引を終えました。

一方、ドル建ての金価格は前日の下落に対する反発を見せました。米長期金利の下落とともにドルが前日の上昇を取り消す下落が進み、結果的にドル建ての金価格は引き上げられました。ただし年初来高値圏で値動きの停滞状態が続いています。

本日25日は主要な経済指標の発表予定はありません。金曜日かつ国内の衆院選を日曜に控える中で、特に円建て金価格は横ばいの値動きが続くか注目されます。
62 2024-10-24 09:15:23 10月23日(水)の金価格は下落し、月曜からの上昇は2日で止まりました。国内金標準先物(25年8月限)は13,380円で取引を開始後は上昇が進み、ロンドン時間半ばには年初来高値を更新して13,572円に到達。しかしNY時間は下落が続き始値を下回ることに。最終的に始値に近い13,372円で取引を終えました。

一方、ドル建ての金価格は大きく下落が進み、22日の上昇を全て巻き戻しています。NY時間に米長期金利の上昇を背景に為替市場で急速なドル高が進んだ結果、ドル建ての金価格に大きな下落圧力がかかりました。

本日は米9月新築住宅販売件数の発表があります。ドル高が進む中で、指標発表がドルそして金価格にどのような影響を与えるか注目されます。
61 2024-10-24 09:13:22 10月23日(水)の金価格は下落し、月曜からの上昇は2日で止まりました。国内金標準先物(25年8月限)は13,380円で取引を開始後は上昇が進み、ロンドン時間半ばには年初来高値を更新して13,572円に到達。しかしNY時間は下落が続き始値を下回ることに。最終的に始値に近い13,372円で取引を終えました。

一方、ドル建ての金価格は大きく下落が進み、22日の上昇を全て巻き戻しています。NY時間に米長期金利の上昇を背景に為替市場で急速なドル高が進んだ結果、ドル建ての金価格に大きな下落圧力がかかりました。

本日は米9月新築住宅販売件数の発表があります。ドル高が進む中で、指標発表がドルそして金価格にどのような影響を与えるか注目されます。
60 2024-10-23 09:12:06 10月22日(火)の金価格は上昇し、今週は月曜から2日続伸となりました。国内金標準先物(25年8月限)は13,227円で取引を開始後は上昇。東京時間後半からロンドン時間は横ばいで推移したものの、NY時間に入ると上昇を再開しました。高値13,389円は年初来高値となり、高値近くの13,387円で取引を終えました。

また、ドル建ての金価格も年初来高値を更新する上昇を見せています。21日は若干下落しましたが、22日は再び上昇を回復する形となりました。為替市場では若干ドル高が進んだものの、金自体の上昇圧力が強く、ドル建ての金価格も上昇しています。

本日23日はアメリカの住宅関連指標の発表があるものの、主要指標の発表はありません。今週の金上昇の流れが、本日もこのまま継続するか注目されます。
59 2024-10-22 09:09:23 10月21日(月)の金価格は上昇し、先週からの上昇が継続し今週の取引をスタートしました。国内金標準先物(25年8月限)は13,136円で取引を開始の後、ロンドン時間に入ると上昇が進みました。NY時間前半には13,264円まで上昇して年初来高値を更新しています。その後は13,200円を前後する値動きに落ち着き、最終的に13,226円で取引を終えました。

一方、ドル建ての金価格は年初来高値を更新したものの反落して取引を終了。米長期金利が大きく上昇してドル高が進んだ結果、ドル建て金価格は上昇後に下落へ転じました。

本日22日も昨日同様に主要な経済指標の発表はありません。円建てと金建ていずれも昨日は年初来高値の更新がなされており、本日も金価格の上昇が続くか注目されます。
58 2024-10-21 09:11:18 10月18日(金)の金価格は上昇し、明確な上昇は3日連続となりました。国内金標準先物(25年8月限)は13,044円の取引開始から上昇を始め、ロンドン時間半ばに高値13,125円に到達して年初来高値を更新。その後は13,100円を前後する値動きが続き、最終的に13,119円で週の取引を終えました。

18日も円建て同様に、ドル建ての金価格が年初来高値を更新するなど大きく上昇しており、金価格そのものの上昇圧力が強い1日となりました。ドル建ての金価格は節目価格2,700ドルに到達しています。なお、18日の為替市場はドル安が進みました。

本日21日は主要な経済指標の発表がありません。先週後半から続く金の上昇トレンドが、本日も維持されるか注目されます。
57 2024-10-18 09:14:56 10月17日(木)の金価格は上昇し、2日連続で明確な上昇を見せました。国内金標準先物(25年8月限)は12,899円の取引開始から終日上昇しました。ジリ高が続いた後、NY時間入りとともに大きく上昇して、13,000円到達で年初来高値を更新。最終的に13,036円で取引を終えました。

円建て同様にドル建ての金価格も大きく上昇して、年初来高値を更新しています。17日は為替市場でドル円が150円を回復する中で、金価格は円建てとドル建て両者ともに大きく上昇しており、金そのものの上昇圧力が強い状態となりました。

本日18日は、主要指標の発表がないものの金曜日となります。17日に大きく上昇した金価格ですが、週の最終取引日も上昇するか、手じまいの動きから反落するかに注目です。
56 2024-10-17 09:16:43 10月16日(水)の金価格は上昇。国内金標準先物(25年8月限)は12,810円で取引を開始した後は着実な上昇が続き、ロンドン時間半ばに高値12,937円に到達して、年初来高値を更新しました。その後は12,900円を前後する値動きとなり、最終的に12,900円で取引を終えています。

またドル建ての金価格も上昇し、一時的に年初来高値を更新。ドル高が進む中でドル建ての金価格も上昇しており、16日は為替の影響以上に金そのものの価格が上昇を見せました。

本日17日はECB理事会で利下げ決定が見込まれており、またラガルドECB総裁の記者会見も予定されています。ECBの利下げは市場に織り込まれていますが、ECBの利下げを契機に金融市場に新たな流れが生じ、金価格にも影響を与えるか注目されます。
55 2024-10-16 09:13:09 10月15日(火)の金価格はほぼ横ばいの展開。国内金標準先物(25年8月限)は12,790円で取引を開始した後はジリ安が進みました。しかしロンドン時間に入ると上昇が進み、NY時間半ばには12,846円に到達して、年初来高値を更新しました。その後は反落し、最終的に12,799円で取引を終えています。

また、10月上旬に下落が進んだドル建ての金価格が10日以降の続伸を受け、15日の上昇で年初来高値圏を回復しました。もう一段上昇すると、ドル建て金価格も年初来高値更新となります。

本日16日も昨日同様に、主要指標の発表予定などはありません。15日は米長期金利が下落したものの、各市場に対する影響は限定的となりました。米長期金利の下落が金価格を始め、各市場に今後どのような影響を与えるか注意したい所です。
54 2024-10-15 09:11:29 10月14日(月)の金価格は小幅高で、11日の大幅高後の水準を維持しました。国内金標準先物(25年8月限)は12,752円で取引開始後にジリ高を開始。NY時間前半に高値12,841円まで上昇して年初来高値を更新しました。その後は反落して、最終的に12,780円で取引を終えています。なお、14日は日米ともに祝日です。

一方、ドル高を背景にドル建ての金価格は小幅下落となりました。ドル円が150円目前まで進むなど、ドル買い・円売りが進んだ結果、金価格は円建てが小幅高・ドル建てが小幅安となっています。

本日15日は主要な指標発表の予定はありません。円建ての金価格は年初来高値の更新が続き堅調な上昇を見せており、本日も上昇が維持されるか注目されます。
53 2024-10-11 09:10:51 10月10日(木)の金価格は小幅高で、2日続伸となりました。国内金標準先物(25年8月限)は12,549円で取引開始後、NY時間までジリ高が進展。一時的に12,600円台に到達しましたが、最終的に若干反落して12,593円で取引を終えています。

また10日は、6日続落と下落が続いたドル建て金価格が反発を見せました。米長期金利若干の下落を背景に、円建てと金建てのいずれも小幅な上昇を見せています。なお、注目された米CPIは若干市場予想を上回り、CPIの発表が金価格の上昇を後押しする形となりました。

本日11日は米物価指標の発表などがあるものの、主要指標の発表はありません。昨日生じた金価格の小幅高がこのまま続くか注目されます。
52 2024-10-10 09:16:43 10月9日(水)の金価格は小幅高となりました。国内金標準先物(25年8月限)は12,536円で取引開始後、NY時間までジリ高に近い形で12,500円台の取引が続きました。最終的に12,570円で取引を終えたものの、狭い値幅の1日となっています。

一方でドル建ての金価格は小幅ながら下落して、6日続落となりました。9日はドル高が進みましたが円はそれほど動かず、結果的に円建ての金は小幅上昇の反面、ドル建ての金は下落が進みました。

本日10日は注目指標の米CPIの発表があります。9日の小動きは、CPI待ちの値動きとも考えられます。CPI発表までは小動きが続くと見込まれますが、CPI発表後に上下どちらの方向に大きな値動きが生じるかに注目です。
51 2024-10-09 09:16:19 10月8日(火)の金価格は下落して2日続落となりました。国内金標準先物(25年8月限)は12,614円で取引開始後、ロンドン時間半ばまでは横ばいの推移が継続。しかしNY時間が近付くと共に下落が進みました。安値12,454円まで下落したものの、若干反発し12,526円で取引を終えています。

またドル建ての金価格は大きく下落して、5日続落となりました。ドル建て金価格は9月26日の年初来高値更新後、高値圏で小幅下落が続きましたが、下落が加速する形となっています。

本日9日はFOMC議事要旨の公開が予定されていますが、明日10日には米CPIの発表を控えています。注目指標の発表を前に、円建てとドル建てともに、金のこれまでの下落が続くことになるか注目されます。
50 2024-10-08 09:15:04 10月7日(月)の金価格は下落。国内金標準先物(25年8月限)は12,720円で取引開始後、東京時間は下落しましたが、ロンドン時間前半は東京時間の下落を取り戻す上昇を見せました。しかし、ロンドン時間半ば以降はNY時間もジリ安が進むことに。一時12,600円を割れたものの、最終的に12,626円で取引を終えています。

ドル建ての金価格も小幅安となっており、米雇用統計明け後の金価格は下落方向に進みました。なお、ドル建ての金価格は4日続落するなど調整が続いています。

本日8日も昨日に続き主要指標の発表はありません。米雇用統計の発表後、米長期金利の上昇が続き金には逆風の環境が続いています。主要指標の発表がない中で、昨日同様に金の小幅下落が続くか注目されます。
49 2024-10-07 09:10:08 10月4日(金)の金価格は上昇。国内金標準先物(25年8月限)は12,556円で取引開始後、晩の米雇用統計を控え横ばいの展開が続きました。注目された米雇用統計は市場予想を大きく上回り、米長期金利の上昇を背景にドル買いが進んだものの、円売りも進みました。その結果、円建て金価格は大きく上昇することに。最終的に12,720円で取引を終えて、年初来高値を更新しました。

円売りの影響から円建て金価格は大きく上昇したものの、ドル建ての金価格はドル買いを受けて方向感が定まらない取引が続きました。しかしこれまでの高値圏は維持されています。

本日7日は主要指標の発表予定はないものの、米雇用統計明けの取引となります。雇用統計発表後に生じた円建て金価格の上昇が続くのか、という点が注目されます。
48 2024-10-04 09:13:08 10月3日(木)の金価格はほぼ横ばいの値動きに。国内金標準先物(25年8月限)は12,551円で取引開始後、東京時間は若干の上昇の後に下落が進みました。ただしロンドン時間からはジリ高が継続。NY時間も取引を終えるまでジリ高が続き、最終的に12,577円の始値近くで取引を終えました。

また、ドル建ての金価格も前日と同様の小動きの状態が続きました。ただし高値圏を維持しながらも、若干下落しています。3日は米ISM非製造業景況指数が予想を上振れしたものの、翌日に米雇用統計を控える中で、指標発表の金融市場に対する影響は限定的となりました。

本日4日は米雇用統計の発表日です。前哨戦のADP雇用統計は、予想を上回る結果となっています。注目指標の米雇用統計の結果が、金価格にどのような影響を与えるかに注目です。
47 2024-10-03 09:07:14 10月2日(水)の金価格は上昇。国内金標準先物(25年8月限)は12,320円で取引開始後、東京時間は下落が進むことに。しかしロンドン時間以降はNY時間も上昇が続き、最終的に12,541円で取引を終えました。年初来高値12,679円(限月つなぎ)に再び接近しています。

一方、ドル建ての金価格は下落する場面もありましたが、概ね横ばいの展開。NY時間のADP雇用統計の発表後に、ドル買い・円売りが進み、円建ての金価格は円安の追い風を受けて上昇する形となりました。

本日3日は米ISM非製造業景況指数の発表があります。昨日のADP雇用統計は予想を上回る結果となり、ドル高が進みました。明日の米雇用統計を控える中で、本日も指標発表を契機とする値動きが生じるかに注目です。
46 2024-10-03 09:05:40 10月2日(火)の金価格は上昇。国内金標準先物(25年8月限)は12,320円で取引開始後、東京時間は下落が進むことに。しかしロンドン時間以降はNY時間も上昇が続き、最終的に12,541円で取引を終えました。年初来高値12,679円(限月つなぎ)に再び接近しています。

一方、ドル建ての金価格は下落する場面もありましたが、概ね横ばいの展開。NY時間のADP雇用統計の発表後に、ドル買い・円売りが進み、円建ての金価格は円安の追い風を受けて上昇する形となりました。

本日3日は米ISM非製造業景況指数の発表があります。昨日のADP雇用統計は予想を上回る結果となり、ドル高・円安が進みました。明日の米雇用統計を控える中で、本日も指標発表を契機とする値動きが生じるかに注目です。
45 2024-10-02 09:15:09 10月1日(火)の金価格は上昇。国内金標準先物(25年8月限)は12,205円で取引を開始後はジリ高が進みました。NY時間後半に若干下落したものの、最終的に12,329円で取引を終えています。イスラエルを巡るレバノン攻撃やイランからのミサイル攻撃など、地政学リスクの高まりが金価格の上昇を後押ししました。

ドル建ての金価格も上昇しています。NY時間は米株安・金高のリスク回避の値動きを見せました。ただし年初来高値を更新するには至りませんでした。

本日2日は4日の米雇用統計の前哨戦のADP雇用統計が発表されます。地政学リスクが高まりリスク回避の値動きが進む中で、雇用指標の発表が金融市場全体にどのような影響を与えるか注目されます。
44 2024-10-01 09:03:06 9月30日(月)の金価格は小幅下落。国内金標準先物(25年8月限)は12,273円で取引を開始後はジリ安が進みました。ロンドン時間半ばに27日安値をわずかに下回りましたが反発しています。最終的に始値を若干下回る、12,209円で取引を終えました、

日経平均は▲2,000円近く下落するなど大荒れの展開となりましたが、円建ての金価格の動きは落ち着きを見せています。一方、米国市場ではダウ平均が高値を更新するなどリスクオンが進み、ドル建ての金価格は2日続落となりました。

本日から中国は国慶節の連休です。また本日は米国の9月ISM製造業景況指数の発表があります。4日(金)には注目の米雇用統計も控えていることから、4日に向けて金価格がどのような値動きを見せるかに注目です。
43 2024-09-30 09:11:43 9月27日(金)の金価格は下落。東京時間は上昇したものの、午後に自民党総裁選で石破茂氏の勝利が決まった後は大きく下落が進みました。NY時間も下落は続き、12,120円まで下落。若干反発した12,177円で週の取引を終えました。大きく下落したものの、24日の大幅高後の上昇分はまだ若干維持されています。

27日は石破氏の勝利で為替市場において円買いが一気に進み、円建ての金価格を下落に進めました。ただし米長期金利の下落とともに、ドル建ての金価格も下落しています。

本日30日は月末の取引となります。更に深夜にはFRBパウエル議長の発言もあります。月末は値動きが荒れることも多く、また自民党総裁選での石破氏の勝利後の金融市場のトレンドも固まっていないため、取引には充分な注意が必要な1日と言えるでしょう。
42 2024-09-27 09:09:20 9月26日(木)の金価格は上昇、24日の大幅高後の上昇が続いています。国内金標準先物(25年8月限)は12,407円で取引を開始後、一時的な下落はありながら終日上昇が続き12,466円で取引を終えました。年初来高値(限月つなぎ)12,679円まで、残り約200円の水準に位置しています。

ドル建ての金価格も上昇して、年初来高値を更新後しました。26日は日米の株式市場も上昇しており、株高に加え安全資産の金価格も上昇しています。

本日27日は米個人消費支出の発表がありますが、午後には自民党総裁選挙の結果が判明予定です。予想が難しかった総裁選が遂に終わります。日本の次期首相となる自民党総裁の選出を受け、金融市場そして金価格がどのような反応を見せるか注目されます。
41 2024-09-26 09:17:22 9月25日(水)の金価格は上昇。国内金標準先物(25年8月限)は、12,263円で取引を開始した後はほぼ終日上昇が進みました。NY時間に到達した高値12,421円から若干下落した、12,399円で取引を終えています。上昇が続いており、年初来高値(限月つなぎ)12,679円が徐々に迫りつつあります。

一方、ドル建ての金価格は4日続けて年初来高値を更新後、小幅下落となりました。25日は為替市場で円安が進んだ結果、円建ての金価格上昇を後押しする形となりました。

本日26日は米GDPの発表やFRBパウエル議長及びECBラガルド総裁の発言が予定されており、それらを契機に金融市場は大きく動く可能性があります。順調に上昇が進む円建ての金価格が、年初来高値を目指す動きを続けるか注目されます。
40 2024-09-25 09:15:31 9月24日(火)の金価格は上昇。国内金標準先物(限月つなぎ)は、12,177円で取引を開始した後はジリ高が進みました。ロンドン時間後半に下落したものの、NY時間に入ると再度上昇を開始して当日高値12,307円まで上昇。そして若干下落した12,270円で取引を終えました。

円建ての金価格同様にドル建ての金価格も上昇しており、3営業日続けて年初来高値を更新しました。23日は小幅上昇に留まりましたが、24日はドルの下落とともに、ドル建て金価格は上昇が加速する形となっています。米利下げ後、金価格は好調に推移中です。

本日は米住宅関連指標の発表が予定されています。円建て、ドル建ていずれの金価格も上昇が続いており、順調な上昇がどこまで続くか注目されます。
39 2024-09-24 09:16:49 9月23日(月)の金価格はほぼ横ばいの展開。国内金標準先物(限月つなぎ)は、12,168円で取引を開始した後はジリ高が進みました。しかしロンドン時間は下額することに。ただしNY時間に反発して、最終的に12,183円で取引を終えました。

日本は祝日で小幅な値動きとなる中で、ドル建ての金も小幅高となりました。しかし、年初来高値を2営業日続けて更新しています。ただし20日には円建て、ドル建てともに金価格は大きく上昇しており、為替に関係なく金そのものの上昇も生じています。

本日24日は米住宅関連指標の発表があるものの、主要指標の発表予定はありません。円建ての金価格も、ドル建てに続き年初来高値更新に向けて上昇を見せるか注目されます。
38 2024-09-20 09:12:19 9月19日(木)の金価格は上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,766円で取引を開始した後は上昇が続きました。ロンドン時間に入ると11,900円台に到達。NY時間後半には高値11,972円まで上昇し、12,000円まであと一歩に迫ったものの、最終的に11,904円で取引を終えました。

19日早朝の米国の利下げを受け、ドル円は乱高下しましたが、金価格は上昇することに。ドル建ての金価格も上昇しており、終値ベースで年初来高値を更新しました。利下げ発表後直後の金は下落したものの、翌日に上昇する形となりました。

本日20日は日銀政策決定会合及び日銀・植田総裁の記者会見があります。政策変更の予定はありませんが、植田総裁の発言を契機に、為替市場のみならず金価格も大きく動く可能性があり注意が必要でしょう。
37 2024-09-19 09:23:14 9月18日(水)の金価格は下落し、上昇は3連騰で終わりました。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,787円で取引を開始後、ほぼ横ばいの展開が継続。ロンドン時間半ばに一時11,800円に到達しましたが、すぐに反落しています。NY時間後半の米利上げ発表直後に上昇したものの、すぐに大きく反落してそのままの水準の11,731円で取引を終えました。

日本時間19日早朝に、米国の0.5%の利上げが発表されました。発表直後はドル安が進んだものの、FRBパウエル議長の会見とともに、買い戻しが入りました。金価格も同様の値動きを見せており、ドル建て金価格は一時的に年初来高値を更新したものの、その後の下落で最終的に始値を下回る水準で取引を終えました。

本日は英国の政策金利発表や米国の景気指数などの発表がありますが、米利上げ後の初日です。米国の金融政策の変更を受け、金市場で新たな値動きが生じるか注目されます。
36 2024-09-18 09:11:08 9月17日(火)の金価格は上昇し3連騰となりました。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,739円での取引開始後はジリ安が進展。しかしロンドン時間後半に上昇を開始して、NY時間は上昇が続くことに。17日高値11,810円に近い11,800円で取引を終えています。

一方で、年初来高値の更新が続いたドル建て金価格は下落しており、上昇が一服する形となりました。17日はNY時間に為替市場で円売りが大きく進んでおり、円建ての金価格の上昇を後押ししました。

本日18日はFOMC後(日本時間19日3時)に、米国の利上げの発表が予想されており、利上げ発表とともに金価格も大きな動きが生じる可能性があります。ただし利上げ発表までは小動きが予想されるため、日中は様子見スタンスがローリスクと言えるでしょう。
35 2024-09-17 09:14:55 9月16日(月)の金価格は上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,685円で取引を開始した後はジリ安が進みました。しかしNY時間に入ると反発して当日高値を更新。取引終了間際に若干反落したものの、11,700円台を維持して11,710円で取引を終えました。

12日以降、ドルが大きく下落しており、ドル建ての金価格は年初来高値の更新を伴う上昇が続いています。円建ての金価格も高値更新こそありませんが、ジリ高が継続中です。

本日17日は米国小売指標の発表などがあるものの、明日のFOMC後(日本時間19日早朝)の米利下げを控えるタイミングです。利下げを織り込む形でドル安が進む中で、昨日までの流れは変わらず金価格の上昇が続くかに注目です。
34 2024-09-13 09:17:30 9月12日(木)の金価格は上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,553円で取引を開始した後はジリ高が進みました。NY時間に入ると上昇が加速し11,700円に到達。そして高値をほぼ維持して、11,715円で取引を終えています。

12日は為替市場でドル安が進みました。円建ての金価格が上昇する中で、ドル安の後押しもありドル建ての金価格が急上昇しており、年初来高値を更新しました。ドル建ての金価格は8月半ばに高値を更新した後、値動きが低迷していましたが、今後更なる上昇を見せる可能性があります。

本日は重要な経済指標の発表はないものの、米消費者関連の指標などの発表があります。昨日生じた金上昇の流れが金曜日の本日も続くか注目されます。
33 2024-09-12 09:25:12 9月11日(水)の金価格は前日に続き横ばいの展開。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,567円で取引を開始した後は下落が続きました。しかしNY時間半ば以降に反発して、11,537円で取引を終えました、

注目されていた米CPIは、ほぼ市場予想に近い数字での着地となり、各市場に新たなトレンドを与える程の値動きは生じませんでした。ドル建ての金価格も年初来高値圏での小動きが続きました。市場の注目は、来週のFOMCによる利下げに移る結果となっています。

本日は米国の物価指数や失業関係の指標発表があります。また利下げの可否が注目されるECBラガルド相殺の発言も予定されています。来週の米FOMCによる利上げ発表に向けて、指標や要人発言を契機にトレンドが生じるか注目されます。
32 2024-09-12 09:23:13 9月11日(水)の金価格は前日に続き横ばいの展開。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,567円で取引を開始した後は下落が続きました。しかしNY時間半ば以降に反発して、11,537円で取引を終えました、

注目されていた米CPIは、ほぼ市場予想に近い数字での着地となり、各市場に新たなトレンドを与える程の値動きは生じませんでした。ドル建ての金価格も年初来高値圏での小動きが続きました。市場の注目は、来週のFOMCによる利下げに移る結果となっています。

本日は米国の物価指数や失業率などの指標発表があります。また利下げの可否が注目されるECBラガルド相殺の発言も予定されています。来週の米FOMCによる利上げ発表に向けて、指標や要人発言を契機にトレンドが生じるか注目されます。
31 2024-09-11 09:09:21 9月10日(火)の金価格はほぼ横ばい。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,588円で取引を開始後、方向感の出ない取引が続きました。終日11,500円台を中心とする取引で、終値も11,575円となり、始値とあまり変わらない水準で取引を終えています。

ドル建ての金価格も上昇したものの小幅高で、高値圏での小動きに留まりました。原油価格が年初来安値を更新するなどの動きはありましたが、11日の米CPI発表を控え金融市場全体としては様子見ムードの1日となりました。

本日11日は21時30分に米8月CPIの発表があり、市場の注目を集めています。CPIの結果にかかわらず、CPI発表後は金市場を始め様々な市場に大きな値動きが生じると見込まれ注意が必要です。
30 2024-09-10 09:13:14 9月9日(月)の金価格は上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,462円で取引を開始した後は上昇が続きました。NY時間前半にかけて下落したものの、NY時間半ば以降の上昇で下落分を取り戻し、11,580円で取引を終えています。

東京時間に日経平均が一時1,000円を超える下落を見せましたが、取引後半にかけて値を戻し、金価格への影響は限定的となりました。月曜日で主要な経済指標の発表もなく、円建て及びドル建てともに金価格は小幅な上昇を見せています。

本日10日も主要な経済指標の発表予定はありませんが、明日11日は米CPIの発表を控えています。様子見スタンスの投資家が多い中、本日の金価格も小幅な値動きに留まる可能性が高いといえるでしょう。
29 2024-09-09 09:06:51 9月6日(金)の金価格は下落。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,647円で取引を開始後にジリ安が進みました。更に米雇用統計発表を契機に大きな下落を見せて、11,600円台から11,400円台まで下落し、11,453円で週の取引を終えています。

注目された米雇用統計は市場予想を若干下回る結果に。米雇用統計の結果を受けて株式も売られましたが、金も売られ両市場ともに下落しています。なお、為替市場では米雇用統計後にドルと円が買われた結果、金は円建てとドル建ていずれも下落しました。

今週は11日(水)に米CPIの発表が予定されており、米CPIを意識した取引が見込まれます。下落傾向にある金価格が反発を見せるか、このままジリジリと下落が続くかに注目です。
28 2024-09-06 09:10:45 9月5日(木)の金価格は上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,539円で取引を開始後、ジリ高が続きました。NY時間に入ると11,700円目前まで上昇後したものの反落し、最終的に11,644円で取引を終えています。

翌日の米雇用統計を控え金融市場は様子見ムードもある中で、ドルインデックスが2日続落。ドルの下落に背中を押さる形でドル建ての金価格が上昇して、一旦離れた年初来高値圏を回復しました。更に上昇して年初来高値を更新するか注目されます。

本日6日は金融市場が注目する米雇用統計が発表されます。上下いずれも市場予想と大きく異なる数字が発表された場合、金価格も含め金融市場は大きな値動きを見せる可能性があります。本日は雇用合計後の値動きに、充分な注意が必要と言えるでしょう。
27 2024-09-05 10:10:18 9月4日(水)の金価格は下落し、2日続落となりました。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,681円取引を開始後、ロンドン時間に入ると下落が加速。NY時間もジリ安が続き、11,575円で取引を終えています。

4日は日経平均が▲1,500円以上下落するなど、国内株式市場は大荒れの展開となりました。その中で円買いが大きく進み、円建ての金価格が下落しています。ドル建ての金価格は小幅高となっており、円建ての金価格下落は為替の影響が大きいと考えられます。

本日5日は米ISM非製造業景況指数などの指標発表があります。日米株式市場が大きく下落するものの、比較的静かな値動きを見せる金価格が、株式市場に反応するか注目されます。
26 2024-09-05 00:17:53 9月4日(水)の金価格は下落し、2日続落となりました。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,681円取引を開始後、ロンドン時間に入ると下落が加速。NY時間もジリ安が続き、11,575円で取引を終えています。

4日は日経平均が▲1,500円以上下落するなど、国内株式市場は大荒れの展開となりました。その中で円買いが大きく進み、円建ての金価格が下落しています。ドル建ての金価格は小幅高となっており、円建ての金価格下落は為替の影響が大きいと考えられます。

本日5日は米ISM非製造業景況指数などの指標発表があります。日米株式市場が大きく下落するものの、比較的静かな値動きを見せる金価格が、株式市場に反応するか注目されます。
25 2024-09-04 00:20:10 9月3日(火)の金価格は下落。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,823円取引を開始後、ジリ安が進みました。NY時間開始前には急落し、一時11,600円割れ目前まで下落が進みました。しかし最終的に反発を見せて、11,702円で取引を終えています。

3日の国内株式市場は小幅安に留まりましたが、ダウ平均が▲600ドル以上下落するなど米株式市場は大きく下落しました。ただし金価格は円建てドル建てともに下落したものの、米株式市場の急落に比べると値動きは限定的です。

本日4日はカナダの政策金利や米雇用指標などの経済指標の発表があります。昨日の米株式市場の急落がリスク回避に繋がり、リスク回避時に上昇しやすい金の上昇圧力となるか注目されます。
24 2024-09-03 09:12:17 9月2日(月)の金価格は小幅上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,820円で9月の取引を開始後は下落が進みました。しかし、ロンドン時間に向けて反発し始値を回復。レイバー・デイの祝日でNY時間は値動きが少なく、最終的に11,839円で取引を終えました。

2日は米国がレイバー・デイの祝日のため、米株式市場は休場であり、金融市場全体で様子見状態の1日となっています。ドルインデックスやドル建ての金価格も大きな値動きには至りませんでした。

本日3日は米8月ISM製造業景況指数などの指標発表があります。特に円建ての金価格は小動きの状態が続いていますが、9月の本格的な金融市場の始動を契機に、大きな値動きが生じるか注目されます。
23 2024-09-02 09:12:26 8月30日(金)の金価格は小幅上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、東京時間は11,700円台での取引が続いた後、ロンドン時間に入ると11,800円台まで上昇しました。しかし、NY時間に入り再び11,800円割れまで下落することに。ただし最終的には反発して、11,808円で取引を終えました。

9月2日の米レイバー・デイの祝日による3連休を前に、金融市場全体として模様ながめの状態となりました。ドル建ての金価格はドルインデックスの上昇を受けて若干の下落を見せたものの、年初来高値圏は維持されています。

本日2日は9月最初の取引日となりますが、米国はレイバー・デイの祝日で3連休の最終日です。主要な指標発表も控えておらず、本日の金価格も小動きの継続が予想されます。
22 2024-08-30 09:10:21 8月29日(木)の金価格は上昇。国内金標準先物(2025年8月限)は、11,681円で取引を開始した後、ジリ高が継続。NY時間には11,800円も一時突破しました。しかし反落して、11,800円を若干割れた11,798円で取引を終えています。

エヌビディアの決算を抜けた後も、金融市場は全体的に大きな動きが生じていません。その中でドル建ての金価格も上昇し、年初来高値圏に到達しています。年初来高値の更新が期待される状態です。

本日30日は米国の個人消費指標の発表がある他、8月最終取引日に加えて、週明け9月2日の米国レイバー・デーの祝日を控えています。イレギュラーな値動きに対する警戒が必要な1日と言えるでしょう。
21 2024-08-29 09:08:24 8月28日(水)の金価格は小幅安となりました。国内金標準先物(限月つなぎ)は、27日同様に11,700円台での取引が続いたものの、NY時間に入ると11,600円台まで下落が進みました。反発も見せましたが、最終的に11,697円で11,700円を回復せず取引を終えています。

エヌビディアの決算発表待ちで全体的に小動きの金融市場でしたが、ドルインデックスが底値からの反発を見せており、逆相関の関係の金価格はドル建て円建てともに下落しました。

本日29日早朝に発表されたエヌビディアの決算は市場予想を上回る内容で、波乱なく通過しました。本日は米GDPなどの指標発表もあり、金が値動きを取り戻すか注目されます。ただし明日の月末に向けて、荒れる値動きとなる可能性もあり注意が必要です。
20 2024-08-28 09:10:27 8月27日(火)の金価格はほぼ横ばい展開となりました。国内金標準先物(限月つなぎ)は、ほぼ11,700円台での取引が継続。一時的に11,600円台に入ることはあっても、すぐに11,700円台に押し戻されました。終値は11,718円となり、始値11,724円に近い水準で取引を終えました。

金融市場全体として28日(日本時間29日早朝)のエヌビディアの決算発表待ちであり、各市場ともに小動きに留まりました。ただし株価指数のNYダウは、ジリ高ながら高値更新が続いています。

本日28日は主要な経済指標の発表はありません。エヌビディアの決算を目前に各市場は小動きが続き、金も同様に小動きが予想されます。値動きが生じるまで、我慢の状況が続くと見込まれます。
19 2024-08-27 09:08:49 8月26日(月)の金価格は上昇したものの、小幅高に留まり先週からの静かな値動きが続きました。国内金標準先物(2025年6月限)は、東京時間に11,600円台での取引が続いた後、祝日のロンドン時間に上昇して11,700円台へ突入。その後のNY時間は11,700円台の取引が続き、11,738円で取引を終えました。

26日は週明けかつイギリスが祝日でもあり、金融市場全体として静かな値動きに留まっています。金価格に影響を与える、ドルインデックスや米長期金利も大きな値動きは生じていません。

金融市場は明日28日(日本時間29日早朝)のエヌビディアの決算発表待ち状態であり、本日は米独の経済指標の発表があるものの、大きな値動きには繋がらない可能性があります。8月最終週でもあり、焦らず次の値動きを待つタイミングと言えそうです。
18 2024-08-27 09:08:43 8月26日(月)の金価格は上昇したものの、小幅高に留まり先週からの静かな値動きが続きました。国内金標準先物(2025年6月限)は、東京時間に11,600円台での取引が続いた後、祝日のロンドン時間に上昇して11,700円台へ突入。その後のNY時間は11,700円台の取引が続き、11,738円で取引を終えました。

26日は週明けかつイギリスが祝日でもあり、金融市場全体として静かな値動きに留まっています。金価格に影響を与える、ドルインデックスや米長期金利も大きな値動きは生じていません。

金融市場は明日28日(日本時間29日早朝)のエヌビディアの決算発表待ち状態であり、本日は米独の経済指標の発表があるものの、大きな値動きには繋がらない可能性があります。8月最終週でもあり、焦らず次の値動きを待つタイミングと言えそうです。
17 2024-08-26 09:08:26 8月23日(金)の金価格は小幅安となり、前日と同様の値動きを見せました。国内金標準先物(2025年6月限)は、11,700円台中心の取引が2日続いています。一時的な11,800円台到達や11,700円割れはありましたが、最終的に11,705円で取引を終えました。

23日はFRBパウエル議長から利下げに前向きな発言があり、ドルインデックスが大きく下落しました。その結果、ドル建ての金価格は大きな伸びを見せて、年初来高値の水準まで上昇しています。ただし円ベースでは小幅高に留まり、ドル要因でドル建ての金価格は上昇したと見られます。

本日26日は主な経済指標の発表予定はありませんが、イギリスは祝日です。円建ての金価格は小動きが続いており、今週は本格的な値動きを見せるかに注目です。
16 2024-08-23 09:15:39 8月22日(木)の金価格は小動きで小幅安となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は、ほぼ11,700円台での取引に留まりました。NY時間に一時11,700円を割れたものの、すぐに同水準を回復して11,717円で取引を終えています。

22日は4日続落中のドルインデックスが反発した結果、逆相関の関係にある金も下落しています。特にドル建ての金は大きな下落を見せており、20日の年初来高値更新の水準から一歩後退しました。

本日23日は、23時(日本時間)からのジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演がメインイベントです。同講演でパウエル議長が今後の金融政策についてどのような発言を行い、それを受けて金融市場そして金価格がどのような動きを見せるか注目されます。
15 2024-08-22 09:11:34 8月21日(水)の金価格は小動きの1日となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は、11,777円で取引を開始して11,775円で取引を終え、始値と終値はほぼ同じ水準です。11,800円を中心に上下して、方向感ない値動きが終日続きました。

21日は金とは逆相関の関係にあるドルインデックスが下落して4日続落となりましたが、ドル建ての金価格も大きな反応を見せていません。ドル建てと円建ていずれも、金価格は方向感なく小動きに留まりました。

本日22日はECB理事会議事要旨の公表や米国の消費や雇用指標の発表があります。ただし金融市場全体としては、明日23日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の発言待ちです。明日のパウエル発言を控えて、本日も小動きの状態が続くか注目されます。
14 2024-08-21 09:12:49 8月20日(火)の金価格は小幅安で2日続落となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は11,800円台で取引を開始後、一時11,900円台まで上昇。しかしNY時間に入ると反落して、11,700円台まで落ちました。その後取引終了に向けて反発し、11,806円で取引を終えています。

20日はドルインデックスが3日続落となり、ドル安に牽引されドル建ての金価格は年初来高値を更新しました。一方で円建ての金価格は小幅安であり、ドル安に強く後押しされてドル建ての金価格の上昇が進みました。

本日21日は深夜にFOMC議事要旨の公表が予定されています。9月の米利上げが見込まれる中で、同議事要旨の公表を契機に金が動意付くか注目されます。
13 2024-08-20 09:10:50 8月19日(月)の金価格は小幅安となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は12,000円目前の水準で週の取引を開始したものの、ほぼ寄り付き天井となり日中は下落が進展。11,700円台前半まで下落が進みました。ただしNY時間に若干の反発を見せて、11,800円台を回復し11,841円で取引を終えました。

19日も前営業日の16日同様に、ドルインデックスの下落が進みましたが、逆相関の値動きを見せる金価格は大きな反応を示していません。円建て及びドル建てのいずれも金価格は若干下落しています。特にドル建ての金価格は、16日に大きく上昇しており、上昇が一服する形となりました。

本日20日はユーロ圏7月消費者物価指数の発表が予定されていますが、米国の主要経済指標の発表予定はありません。19日は若干下落した金価格ですが、節目価格12,000円到達を目指す上昇を見せるか注目されます。
12 2024-08-19 09:15:49 8月16日(金)の金価格は上昇し2日続伸となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は11,800円台で取引を開始して日中は横ばいの取引が続いた後、NY時間はジリ高が進み11,900円台に入りました。そして11,900円台を維持して、11,934円で週の取引を終えました。

16日は終日ドルインデックスの下落が進み、逆相関の関係にある金の上昇が進みました。特にドル建ての金は大きく上昇しており、2,500ドルに到達して年初来高値を更新しています。

本日19日は月曜日でもあり、大きな経済指標の発表などの予定はありません。2日続伸となった円建ての金価格もドル建てと同様に、12,000円台に入り年初来高値の更新を目指して上昇が続くか注目されます。
11 2024-08-16 09:07:08 8月15日(木)の金価格は小幅高となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は11,600円台で取引を開始後、日中はジリ高が続いた後、NY時間に入ると上昇が加速して11,800円台に入りました。ただし大きな値動きとはならず、最終的に11,824円で取引を終えています。

昨日15日は米7月小売売上高が市場予想を上回る数字となり、発表後にドルが大きく買われて、一方で円が売られました。円建ての国内金も円売りの流れの中で、同指標発表後に上昇が加速しています。本日16日も米住宅関連指標の発表はありますが、昨日の米7月小売売上高、一昨日の米CPI程の注目度はありません。

本日16日の金価格は、昨日の指標発表後に上昇した上昇幅を維持できるか、それとも反落するかが注目されます。
10 2024-08-15 09:05:32 8月14日(水)の金価格は小幅安となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は11,600円台で取引を開始後、日中はおおむね11,600~11,700円台の取引が続きました。NY時間に入ると11,500円台まで下落が進んだものの、最終的に反発して11,620円で取引を終えています。

昨日14日は米CPIの発表がありましたが、予想数値近くでの着地となり金融市場に大きな影響は与えませんでした。金価格に影響を与える米10年債やドルインデックスも大きな値動きを見せていません。本日15日も米7月小売売上高などの指標発表が予定されています。

8月半ばで市場参加者が少ない中、本日も経済指標にサプライズがなく小幅な値動きに留まるかに注目です。
9 2024-08-14 09:10:23 8月13日(火)の金価格は小幅安となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は10日の終値11,500円から窓を開けて11,700円台で取引を開始。ただし横ばいの値動きが続いた後、NY時間に入るとジリ安が進みました。最終的に11,674円で取引を終えています。

13日は金とは逆相関に動く傾向のある、ドルインデックスが大きな下落を見せましたが、ドルベースでも金価格は小幅安となりました。ドルインデックスは安値圏での攻防が続いており、もう一段下がると下落が加速する可能性もあり、その際は金価格の値動きも注意を要します。

本日14日は注目の経済指標である、米7月消費者物価指数(CPI)の発表がNY時間に予定されています。夏休みムードの中ですが、CPI発表後に大きな値動きが生じるかに注目です。
8 2024-08-13 09:20:34 先週の国内金標準先物(2025年6月限)の週足は、下ヒゲの長い陰線を形成しました。値動きとしては、11,800円台で取引を開始した後に10,804円まで約1,000円下落したものの、最終的に11,400円台で取引を終えています。株式市場が急落したものの急回復を見せており、株式市場の乱高下に金のみならず多くの金融商品が影響を受けた1週間となりました。

国内取引が13日(火)から始まる今週は、日本のお盆の週です。海外投資家も8月中旬は市場参加者が少なくなる傾向にあります。大型の経済指標発表も予定されておらず、内外ともに金融市場全体そして金価格も静かな値動きが続く可能性があります。

金融市場の混乱もあり比較的大きな値動きが続いた先週から変化して、今週は夏休み状態の静かな値動きが続くかに注目です。
7 2024-08-09 09:13:52 8月8日(木)の金価格は約300円の上昇となりました。国内金標準先物(2025年6月限)は11,214円で取引を開始して、緩やかな上昇が終日続きました。NY時間に入り11,500円台まで上昇したものの、若干下落して11,498円で取引を終えています。

8日は主要な経済指標の発表もない中で、金価格は5日の急落に対する戻しが進みました。また米国株式市場ではダウ平均が600ドル以上も上昇し、米長期金利やドルインデックスも上昇が続くなど、各市場で週初の下落に対する戻しが見られました。

本日9日も主要な指標発表や要人発言などは予定されていません。週末も控えるなかで、昨日進んだ週初の下落に対する戻し的な動きが続くか注目されます。
6 2024-08-08 09:10:25 8月7日(水)の金価格は小幅高の展開。国内金標準先物(2025年6月限)は11,110円で取引を開始して日中に上昇したものの、11,400円を明確に超えられませんでした。その後、NY時間半ば以降に下落が進み、11,267円で取引を終えました。

金融市場全体の混乱も収束する中で、金価格も落ち着いた値動きを見せています。ただし金価格と逆相関する傾向にある米10年債金利が3日間伸びており、今後の金価格は下落に進む可能性があります。また米10年債は4%目前の水準に位置しており、節目の4%を回復すると更なる伸びを見せる可能性も。

本日8日は主要な指標発表などが予定されておらず、小動きが予想されます。ただし8月半ばに向けて徐々に金融市場の参加者が減少しており、投機的な値動きへの懸念がある点は注意が必要です。
5 2024-08-07 09:08:55 8月6日(火)の金価格は小幅安となり取引を終了。国内金標準先物(2025年6月限)は11,272円で取引を開始後、日中は11,300円を前後する小動きが続きました。20時を過ぎると11,100円台まで下落したものの、11,100円割れは一時的に留まるなど大きな下落には至らず、11,112円で取引を終えました。

日中は日経平均が3,000円以上の上昇を見せるなど、前日の大幅安と合わせて乱高下が続いたものの、NY時間は混乱なく米株式市場が上昇し、金融市場全体としては落ち着きを見せた1日でした。金に先行する形で、2営業日大きく下落したドルインデックスも反発しています。

本日7日は主要な指標発表なども予定されておらず、金融市場は落ち着きを見せる可能性があります。その中で、金価格も落ち着いた値動きが続くか注目されます。
4 2024-08-06 09:18:51 8月5日(月)の金価格は日中に下落が進んだものの、NY時間に反発して取引を終了。国内金標準先物(2025年6月限)は11,483円で取引を開始後、20時過ぎには11,000円割れまで下落が進みました。しかしNY時間が近付くとともに反発し、11,000円を回復して11,181円で取引を終了しています。日経平均が▲4,000円以上下落するなど、日中は金融市場が大荒れとなり金価格も大きく下落しました。米株式市場もダウ平均が約▲1,000ドル下落したものの反発しており、金価格も反発しています。

本日6日は日経平均先物が夜間取引で2,000円近く上昇しており、金融市場全体として反発が予想されます。金先物価格は昨晩一時的に11,200円を回復していますが、本日はどの水準まで反発するか注目されます。
3 2024-08-05 09:36:54 8月2日(金)の金価格は大きく下落して取引を終了。国内金標準先物(2025年6月限)は11,700~11,900円台を前後する状態が日中は続いたものの、晩の米雇用統計が市場予想を下回る数字と判明後、大きな下落を見せました。米長期金利の急落とともに金価格も下落して、11,402円が安値となりました。反発して11,500円は回復したものの、約300円安の大幅下落で取引を終えています。

本日5日は日経平均が▲600円以上の下落で取引を開始しており、金融市場全体が荒れる可能性もあります。8月に入り金融市場の参加者が減少する中で、本日の金市場は株式市場の影響もあり、予想以上にボラティリティが高まる懸念もあり注意が必要でしょう。
2 2024-08-02 09:54:43 8月1日(木)の金価格は方向感のない展開となりました。金標準先物(東京金)2025年6月限は11,839円で取引を終了。日中から22時にかけて11,900円台まで上昇したものの、22時以降は下落が進みました。NY時間が近付くとともに、米10年債金利が昨年2月以来の4%割れに至るなど米債券に資金が集まり(債券は金利が下がると価格が上昇)、金が売られる形となりました。ただし取引終了にかけて反発し、最終的には11,800円台の始値付近で取引を終えました。

本日2日は金融市場が注目する米雇用統計の発表日です。1日のFOMC後の会見でパウエルFRB議長から、米雇用動向に注目する発言も改めて出ています。本日の金の値動きは、米雇用統計の結果に大きく左右されると予想されます。

ただし1日は日米ともに株式市場が大きく下落しており、金価格も株式市場の影響を受ける可能性がある点は注意が必要でしょう。
1 2024-08-01 16:21:28 7/23のNY時間の金価格(CFD)は2,400ドル付近で取引を開始。
金価格は17日に年初来高値2,483ドルを付けた後から下落しており、4日続落しています。
昨日22日は2,400ドル割れで取引を終えました。

本日23日はロンドン時間に2,400ドルを回復しており、NY時間は2,400ドル台で取引を開始しています。
2,400ドルを割れた後に反発する形となっており、節目価格でもある2,400ドルが今後は支持帯として機能する可能性があります。

4日続落をへて本日の取引を迎えており、いったん下落が収束するか更に下落が進むか注目されます。
ただし東京からロンドン時間の間に上昇を見せており、NY時間は反発が進むか値動きが停滞するか、いずれにしてもいったん下落の収束が見込まれます。