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金製品の偽物の種類と、見分け方とは?

金製品の偽物の種類と、見分け方とは?

ここ数年で金(ゴールド)の相場は高騰し、ここ20年で重量当たりの価値(相場)はなんと7倍になりました!こうなるとジュエリーをはじめとして資産としても人気がとても高くなったので、日々多くの方が売却・査定を受けることになったのですが、それと同時に多くの偽物が出回っていることに気づかされます。

ジュエリーをはじめとして一目見てわかる偽物もあるのですが、素人には容易に見分けられないような製品もあります。しかしある程度金の性質そのものや偽物に関する知識を待っていれば、それを見破ったり被害に遭う可能性を減らすことも可能です。

今回は金の偽物とその見分け方などについてお伝えしていきますが、内容については当社での査定方法そのものではなく、あくまで一般の方目線で、できる範囲での判断基準などをまとめたものです。また当然品物や実行方法などによって結果が異なることも予想されるので、これを参考にして真贋の判定を実行した場合の結果について絶対に正しいと保証するものではありません。予めご了承いただければ幸いです。

「偽物」と呼ばれるパターンにはどんな種類があるのか

金メッキの場合は刻印も大きなポイント

金製品の偽物、として一番有名なのはやはり「金メッキ」の製品でしょう。表面のみ金や金色で覆っていて中の素材が全く別のもの…ということで当然価値が金とは大きく異なるわけですが、実はこの金メッキ製品については、実に多くのものに使われていて決してそうしたものすべてが「偽物で、問題のある製品」という訳ではありません。金メッキを金メッキとして取り扱い、販売しているのであれば何ら問題はありません。またジュエリーでの金メッキ製品の場合多くは刻印が入っています。

たとえば正規の18金製品であれば刻印は「K18」なのですがメッキの場合は「K18GP」と、末尾にGPがつくので、こうした製品の場合は「これはメッキですよ」ときちんと教えてくれるわけです。稀にこうした表記に気づかず中身も金と勘違いして購入してしまい、あとでメッキと判明して「偽物を売りつけられた」と言われる方もいます。購入時のやり取り次第なのですが、買う際に併せて刻印に注意をすることでこうしたトラブルは避けられると思います。

メッキではないが純度を詐称している場合

問題なのはメッキであるにもかかわらず刻印でそのことを示していない場合です。日用品など製品によっては慣習として刻印そのものが入っていない(入れることになっていない)場合もありますがジュエリーで「刻印がない」という場合は、怪しいと思った方が良いのかもしれません。

また仮に刻印が入っていてもGPの表記がなく単に「K●●」とだけ入っていて、通常の金製品であるかのように装っているものもあります。多くの場合海外で購入されたものに見られますがこれはより、悪質と言えるでしょう。金メッキの場合多くは素材金属の比重が金よりずっと軽いので、少し慣れている人であれば重みの違いで「おやっ?」と違和感を覚えることもあります。ただ製品によっては金に比較的近い比重のタングステンなどを使用しているケースもあるのでその場合、さらに分かりづらくなってしまいます。

またメッキではなく確かに金は使われているのですが、K18と表記があっても実際はその半分程度(K9 K10など)の含有量しかない場合もあります。 これらは本当の意味で詐称と言えるでしょう。

また特にアジアで生産されてよく見られるものに、「18K」など刻印のKの文字が後ろに入っているものがあります。通称「あとK」と呼ばれるこれらの製品の場合、少数ですが場合によっては金の純度が表記を下回る場合も見られるので意識した方が良いかもしれません。

金の偽物を見分けるにはどこに注目したらいいのか

刻印を確認するのは基本です

特にジュエリーについていうのであれば、ほぼ必ず刻印が打たれていることをご存じでしょうか。たとえばリングであれば内側に小さく入っているので、ルーペなどで読み取ることができます。刻印はネックレスやブレスレットであれば留め金部分など、「多くの場合はここに入っている」というパターンがあります。

金の純度を表す単位はK=カラット(karat)です。日本ではK24、K18のように24分率の表記が一般的です。(海外製品、そして国内でもプラチナなどではK18を750のように、1000分率で表記される場合があります)まずこれらの刻印がしっかりと入っていて、聞いている情報と合致していることが安心するための一つの材料と言えるでしょう。

磁石につくかどうかを試すのも方法

金は磁石にくっつかないので、磁石を当てて試す方法もあります。逆に言うと簡単にくっついてしまった場合は金製品ではなくメッキまたは別の製品である可能性も高まります。ただ例外としては銀や錫など磁石に反応しない金属は他にも少しあるので、くっつかないから絶対に本物の金である、とまでは言い切れません。ただ弱い磁石の場合はそれ故に反応してもわからない場合もありますし、できる限り強い磁石を使った方が良いと思います。

また例えば留め金部分など、強度重視の部分には金以外の金属を使用しているケースもあるので、きちんとした品物でも「留め金だけが磁石に少し反応してしまう」という場合はあるようです。またごく稀にですが、一時期はやった「磁気ブレスレット」のように本物でも磁石に反応する製品もあることは知っておきたいものです。

比重や色で判断することもある程度は可能

メッキではなく本物の金製品であれば普通は「刻印が入っていて磁石には反応しない」のですが、逆にそうした製品がすべて本物の金製品なのか?というと必ずしもそうではありません。最終的にはいろいろな要素を複合的に判断していく必要があるのですが、参考として使えるのが色味と比重になります。

金メッキであれば色での判断が難しいのですが純度の低い金の場合、高いものと明らかに色味が違います。多くのジュエリーに触れてきた方はご存知かもしれませんが、たとえば純金(k24)はいわゆる山吹色をしていて、少しオレンジっぽい感じがします。ここから純度が下がりK18であれば明るい黄色になり、K14くらいになると半分程度が銅などの金属になるので、かなり色味も暗くなります。K10程度であれば茶色っぽいテイストが混じることも多いものです。

また比重(大きさあたりの重さ)も純度を考えるうえで重要で、特にメッキ製品などであればこれで判明することが少なくありません。金の比重はかなり高くて水は1なのですが、K24で19.13~19.51になります。そしてK18でも水の15倍前後はあります。(混ぜ物の種類によって多少数字は変わりますが)比重計などこれを測る機会があれば数値化してすぐわかるのですが、中々一般の家庭にあるものではありません。

また大きな石がついていたり中が空洞になっていたりするものは数値が大きく狂うこともあるので注意が必要です。またタングステンなど、比較的金と比重の近いものを使ったメッキ製品であれば、数値であまり本物と差が出ないこともあります。あくまでも参考で考えるといいでしょう。

きちんとした専門店で調べてもらうことが大切

ここまで、ジュエリーなどで出回っている偽物について比較的簡単に素人の方でも違和感に気づける切り口をお伝えしてきました。ただ冒頭にもお伝えしましたがこうした方法は真贋の結果を保証するものではありませんし、偽物の質や実行の仕方などの影響を受けるためあくまでも「参考程度」と考えていただけると幸いです。

買い取り店では日々多くの金・プラチナ製品が持ち込まれるので大量の査定を行いますが、また多くの偽物も目にすることになります。偽物の中にはとても分かりやすいものもあるのですが、刻印や混ぜ物の金属など、巧妙にわからないようにしているものもありその場合は上記のような方法を用いても真贋に確信が持てない…ということも多くあります。

もちろん一番大切なのは
「買う時に信用のできるお店で購入する」
「買う時に情報を確認してから購入する」
といったことでしょう。

しかしすでに購入したものについて真贋で迷ってしまう場合はやはり買い取り専門店などのプロが常駐している店舗に査定を依頼するのが一番です。たとえば金の査定方法にはほかにも試金石をもちいたものやX線検査など、いくつもの方法があります。ジュエリーなどの貴重品は買う時にそれなりのお金を使っています。だからこそ専門家の人に様々な視野から複合的に判断してもらうことを強くお勧めする次第です。

監修
監修:安井 理
慶應義塾大学 文学部 人間関係学科卒。1999年より神奈川を中心に学習塾・結婚相談所・リユース専門店などを経営。特にリユース専門店は県内30店舗まで展開した後、戦略的バイアウト。以降は越境ECや業界特化型のライター・コラムニスト・アドバイザーとして活躍。
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